女装子愛好クラブ

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1991年 幸せな女装子・貴子さんからのお手紙

2023年11月13日 | 女装子さん語録
おはようございます。
今日から1週間が始まりますね。
みなさま、B面でもがんばりましょう。

さて、先月に国会図書館に行き、1990年代の『ひまわり』誌を読んできました。
『ひまわり』は『くいーん』や『風俗奇譚』と違った味わいがあります。

そのなかで、私が魅かれた投稿は1991年4月号『読者 そのまんま告白』に掲載されたにあった貴子さんのお手紙です。
ここで貴子さんは女装子さんとして幸せを感じている自分を素直に綴っています。

拝啓
 ひまわり編集部の皆様にはますますご健勝のことと存じます。
 毎号のひまわり、楽しく愛読させていただいております。貴誌にはたくさんの女装者が登場され、それぞれの人生を懸命に生きておられる姿に、はからずもこの様に生を受けた私どもとして本当に心強いものを感じます。
 Mrレディなど美しい女装者がテレビにも映画にも登場したりして、日陰者だった女装着の存在にも世間が関心を示すようになってきたかの観があり、いつの日か女装者が第三の性として認められることも夢ではないと考えたりしている昨今です。
(中略)

次に、私自身の近況を報告します。
多くの女装者がきっとそうであるように、私も自分自身ではコントロールできない力に動かされて女装の道にはいりました。
一口で女装するといっても、私にとっての女装は本来は女だから女の衣装を着ると表現する方が正しいと思います。
私は決して美しくはありませんから、ただ美しく女装できるからするということが女装のきっかけでは最初からなかったののです。
うまく表現できませんが、心の内に宿した女心の発露として女装するのですから、どんなに抗っても女装を止めることはできませんでした。
私はそんなわけでいつしかどっぶりと女装の世界に浸ったまま、中年の叔母さんになってしまいました。

今の私は一人の男性の女として女装人生の最も幸福な時期を迎えています。
性転換願望とともに、男性の手で身も心も愛されたいという願望はとても強く、かなわない夢に身悶えした夜をどれくらい私は過ごしてきたことでしょうか。
これまで、持った殿方との肉体交渉も、一人の男性に愛人として尽くしたいという夢を掛けたもので、そのつど私は真剣でした。
でも、私のような女装者には適わない夢でした。
それが、彼に出会って実現したのですから、この幸せを話さないではいられないのです。

彼との交際はこの年末が来れば5年になります。その間月1回位のペースでデートを重ねています。
彼をえてからの私の頭の中は彼のことで一杯です。
一人の男性のものである私、一人の男性にかしずく私というちょっとマゾヒスティックな思いが、私を幸福で安定した気持ちにさせてくれます。
彼に心も肉体も捧げた後、彼が私の体に残していった余韻に私は女の幸せを感じ、次のデートまで彼への思慕を膨らませていくというのが今の私の生活のすべてです。

そんな日々の中で、私は次第しだいに変わっているようです。
表現することは難しいのですが、限りなく生来の女が出てくると言ったらいいのかしら、精神的には完全な女になっています。
こうして、彼とデートの日がきて、彼に抱かれ女にされるときの喜びは最高です。
女として愛しい人にすべてを委ねているという深いふかい精神的満足感の中で、いつも彼のリズムにぴったりと重なって絶頂に達し、私は自分の体液で身に纏っているランジェリーを濡らしてしまいます。

すこし、気持ちがハイになっていて恥かしい話を書いてしまい、彼にも叱られそうですが私の幸せを知って貰いたくて書きました。
男の肉体に宿った女の性を嘆き悲しみ通してきた半生を経てやっと巡り合った今の女の幸せです。
彼のために心優しい女としてすべてを彼に捧げ尽くして燃え尽きたいと考えております。
                               かしこ
  1990.11.24
          兵庫県 芦屋  〇〇 貴子


(引用者として、読みやすくするため改行を行いました。また名字は伏せました)

>>
こうして、彼とデートの日がきて、彼に抱かれ女にされるときの喜びは最高です。
女として愛しい人にすべてを委ねているという深いふかい精神的満足感の中で、いつも彼のリズムにぴったりと重なって絶頂に達し、

精神的満足感があるこそ、女としての深いオーガズムを感じるのでしようね。
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