女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

立派な部長さんのスーツの下は白のボディスーツ

2020年08月19日 | ★下着&ランジェリー
こう暑いと映画館で涼みたくなりますね。
でも今年はコロナ感染リスクがありますので、ちょっといけません。

映画館といえば、上野ですね。
20年前のことです。
上野駅前のO映画館。
2階席は女装子さんと女装子愛好者の溜まり場。
毎夜毎夜、痴態がひろげられます。
特に最後列の立見席は激しいです。

ある日、ぴしっとした恰幅のよい中年紳士が最後列の立見席に立ちました。
私はその隣にいたのですが、彼はワイシャツのボタンを外し、ズボンを下ろします。

すると、そこに現れたのは「白のボディスーツ」。
そう、彼は下着女装子だったのです。

見た目は部長職のような方ですが、

『どう、私のボティスーツ?』
『恥ずかしいわ、こんなことしちゃって』
『誰が、私のこと、触ってぇ』
『いっぱい、気持ちよくなりたいの』

と心の中は淫乱女子になっているのです。

隣にいたおまえはどうしたんだって?
それはご想像にお任せします(^^


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私が男性と恋愛やセックスしてるのはそうする事で自分が女になれた実感が持てるし、女として扱われ求められる事が嬉しいからだと思う

2020年08月18日 | 女装子さん語録
2年前に書いた記事ですが、読み返してみると含蓄のある内容なので再アップします。

ある掲示板を読んでいたら、女装子さんの独白に共感しました。

私は最近、自分には性志向というモノが存在しないのではないかと考えるようになった

私はただ女になる事を望んでるだけで誰も好きではない気がする

女になる事を望んでる訳だから今は女性と恋愛やセックスしたいとは思わないしレズプレイにも興味はない

男性とは恋愛やセックスしてるけど、それは女性やゲイのように男性が本能的に好きだからしてる訳ではない

好きな男性のタイプみたいなのもないし

私が男性と恋愛やセックスしてるのはそうする事で自分が女になれた実感が持てるし、女として扱われ求められる事が嬉しいからだと思う

正直チ**は好きだし見ると興奮する…

だけどそれも、私を女にしてくれて私に女の快楽を与えてくれるモノだからなんだと思う

つまり私は男や女が好きなのではない

私がホントに好きなのは「女になってる実感」や「男性に女として扱われ求められる事」なんだと思う

だから相手の男性には本当に感謝してる

私にとって必要不可欠な存在

もしかすると好きなどという次元を超えてるのかもね



「私が男性と恋愛やセックスしてるのはそうする事で自分が女になれた実感が持てるし、女として扱われ求められる事が嬉しいからだと思う 」
私もいろいろな女装子さんとお会いしてきましたが、男性側の立場としても、この気持ちはよくわかります。
私は女装子さんを女性として扱い、女性として求めます。
この部屋には男性ふたりではなくて、男性と女性になった貴女がいるという設定を徹底しています。
そうすることで女装子さんにトランスしてもらいたいからです。





田舎から都会に出てきたヒロイン・みきは、ファストファッション会社で働くOL。
でも、ひとつ大きな秘密があった。それは、トランスジェンダーであるということ。
痛快ガールズストーリー!
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真夏の女装旅行-汗でびっしょりになってしまいました

2020年08月17日 | ★女装子さんのHP&ブログ
いやあ、暑いですね。
こうなると女装子さんも外出は難しいのではないでしょうか。

しかし、こうした炎暑のなかでも旅行に行かれた女装子さんがいたことを思い出しました。
昨年のブログでご紹介しましたが、「熟女装 ななか~カミングアウトは突然に」でななかさんは気温35度を超える猛暑日のお出かけのことがかかれています。
再録してみますね。

 気温35度を超える猛暑日だったけれど、お気に入りの赤いワンピース姿を多くの人に見てもらいたくて(笑)、ウィッグを被り化粧落ちしないように厚化粧して出かけました。 
 少しでも汗をかかず&日焼けしないように涼しくかつ日焼け防止の思いから、ワンピースの下はブラとパンティだけ。ストッキングも履かず、日焼け止めを塗りまくり、さらに日傘に帽子、タオルマフラーにサングラス、アームカバーっていう完全防備のいでたちです。
 ・・しかし、やっぱり暑すぎます!! 汗を拭くタオルマフラーだけでなく、ブラもパンティも汗でぐっしょり。ワンピースもふつうはブラを着けている部分以外が汗で染みになるのです?が、この日はそんなこと関係なしに全身汗染み姿になっちゃいました。



>ブラもパンティも汗でぐっしょり。ワンピースもふつうはブラを着けている部分以外が汗で染みになるのです?が、
>この日はそんなこと関係なしに全身汗染み姿になっちゃいました。

健康的ですがちょっとエロティックな描写ですね。
コーイチロー、ちょっと萌えました(^^







ブラの下につけて汗染み対策!気になる臭い対策!
【胸の汗とり対策インナー】レディース 吸水速乾 消臭 TEIJIN テイジン ベルオアシス インナー 汗染み 夏 汗パッド 制汗 デオドラント 多汗症 チラ見え防止 TJI-421
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穿いているスカートが膨らんで、隠さなければならない恥部が暴かれそうになり、君は慌てて、スカートを上から押さえつけてしまう~『ぼくから遠く離れて』(辻仁成著)

2020年08月16日 | 女装子愛好日記
昨日の続きです。
同じ『ぼくから遠く離れて』(辻仁成著)からの引用です。

 「じゃあ、行くよ。大丈夫?」
 「わかんない。ドキドキする」
 「いい? 一歩外に出たら、君は男子じゃないということを忘れないで。仕草も、声も、雰囲気も女性にしないとだめ。そうじゃないと世界に違和感、衝撃、不愉快、誤解を与えてしまうことになる。睨まれちゃうわよ」
 「できるかな」
 「しなきや。電車にも乗るし、降りたら駅から目的地までは歩いて十五分から二十分はかかる。センター街を抜けないとならないし、大勢の人とすれ違う。あとね、もし、トイレに行きたくなっても男性のトイレには入れないのよ」
 「え?」
 「そりゃあ、そうでしょ? フルメイクして、女装なんだから、いいこと? 男子トイレには入れません。襲われちゃうよ。何もかも女性と同じにしなきやだめ、女性と同じ気持ちで行動し、発言し、挑むこと。わからないことはわたしに訊いて。導いてあげるから」
 「うん、わかった」
  そう返したものの、君はどうしていいのかわからず怖気づいた。マナが押し開けたドアの向こう側へ出ていく勇気はなかった。
  マナは君が踏み出すのをじっと持っている。
 「君次第、無理強いはしない。嫌だったら、辛かったら、乗らなかったら、やめてもいいよ。また今度にしてもいい。内召はいつまでも持つと思うよ」
 「大丈夫、行くよ、もう待てない。今すぐに会って確かめたいことがたくさんあるんだ。今日、会いに行く」
 「その声、それじゃだめ。少し高めに、そしてか細く、女性らしく。できなければ、囁けばいい。囁くように喋れば、少しは女性らしくなるから」

 屈辱を感じる。纏っていた鎧を脱ぎ捨て、裸よりも裸の格好で歩くことになる自分を想像してみる。君はマナに渡されたポシェットを握りしめ、ついに一歩、新世界へと踏み出してしまった。
 頭に血が昇り、逃げ出したくなった。こんな姿で外を歩くだなんて本当にできる? 
 マナが君の腕に自分のそれを潜らせる。
「じやあ、行きましょう。大丈夫よ、ほら、わたしがついてる」

 ひんやりとした外の世界、足元から冷気が昇ってくる。異次元が広がる未踏の地、何が潜んでいるのかわからない不気味な世界。膝小憎が直に空気と触れて、君を心細くさせる。
 ワンピースの下には、Tシャツもジーパンも存在せず、恥知らずな地肌が露出している。
 パスポートを持たず異国の国境沿いの危険地帯を彷徨い歩いているような、または親からはぐれた子供、あるいは携帯をなくしてしまった心細さ、貯金ゼロ、まるで記憶を失った人間のような、不安…。

 悪魔が、君のふくらはぎをさすってくる、君の項を舐めてくる、君の体に触れてくる。
 穿いているスカートが膨らんで、隠さなければならない恥部が暴かれそうになり、君は慌てて、スカートを上から押さえつけてしまう。
 息ができない。興奮しすぎて、思考が停止してしまう。

 自分なんてものが最初から存在していなかったことを、今さらながらに思い知らされた恐怖。
 恥ずかしさを通り越し、尊厳が否定され、裸以上に裸に近く、君は君を探しながら、闇の世界を凝視する。

 いっそう冷たい風が股間に纏わりつく。そのせいで、大股で歩くことが許されない。小さめの一歩を、細かく細かく繰り返した。
 自然に、つま先が内側を向き、膝小僧が膝小僧とぶつかる。激しい緊張と奇妙な恥辱によって、少し歩いては立ち止まり、深呼吸をしなければならなかった。

 ひと目が気になり、きょろきょろ周囲を何度も見てしまう。なのに、焦点が合わず、視線はどことは言えない場所をうろついてしまう。
 のどが渇き、聡さえも飲み込むことができない。
 苦しくなってのどを鳴らすも、それが疑うことなく男子のそれなのに驚き、誰かに聞かれたのではないか、と慌てて背後を振り返る。暗闇の中に放り出された幼児のごとく、泣きだしそうになる。

  『ぼくから遠く離れて』(辻仁成著)


辻仁成氏は女装を経験していますから、このシーンは自分の経験から描いているのかもしれません。
>ワンピースの下には、Tシャツもジーパンも存在せず、恥知らずな地肌が露出している。
こうした言葉は実感しないと出てこないですから...。
そして、このブログをご覧になっている女装子さんも最初の女装外出で同じような感想をお持ちになったのではないでしょうか。


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8月15日 終戦記念日 「かわいそうなぞう」秋山ちえ子さんの朗読

2020年08月15日 | 女装子愛好日記
8月15日、終戦記念日。
先の大戦で亡くなられた約310万人の皆様に謹んで哀悼の意を表します。

評論家の秋山ちえ子さんは1967年から毎年8月15日にTBSラジオで「かわいそうなぞう」を朗読していました。
  ・・・・・終戦間近の上野動物園、空襲で檻が破壊されて猛獣が市中に逃げてしまうと大変なことになると、
     軍部は動物たちの殺処分を指示してきました。そして、そのなかに3頭の象がいたのです...。

戦争は戦う軍隊が直接戦うだけではありません。
日常生活のさまざまなところで悲しいこと、悲惨なことが起こります。
これらを忘れないために、秋山さんは毎年8月15日に「かわいそうなぞう」を朗読していました。

私は中学生の頃から、そして社会人になってからも、毎年8月15日にはラジオをつけ、秋山さんの朗読を聴いていました。
そして「戦争とは何であるか」を改めて考えます。

秋山さんは2016年に99歳でお亡くなりになりましたが、TBSラジオは録音を放送をしています。
こうしたTBSラジオの姿勢にも経緯を表します。

「かわいそうなぞう」秋山ちえ子さんの朗読





『かわいそうなぞう』(土家由岐雄著)金の星社 1970年
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「いい? 一歩外に出たら、君は男子じゃないということを忘れないで。仕草も、声も、雰囲気も女性にしないとだめ

2020年08月14日 | ★女装の本・雑誌
書店で『クロス』を探していると、同じ本棚に辻仁成氏の『ぼくから遠く離れて』がありました。これは光一という男の子が不思議な指示により、女装に導かれ、アンジュという女の子にしてトランスしていく物語。ふわふわした幻想感がある物語です。

そのなかで、女装してアンジュになった光一が女装して初めて外出するシーンです。

 君はマナの部屋で再びアンジュに変身することになった。
 足のすね毛を処理し、爪にマニキュアを塗った。
 マナが持っている衣類の中から着れそうなものを選んだ。
 ユニットバスで裸になって下着をつける。マナが手伝った。顔のうぶ毛を剃り、丁寧に洗顔をする。仕上げはマナの手によるフルメイク。デパートの美容部員のように慣れた手つきでマナは君の顔を女性のそれへと変えていく。次第に、自分が自分ではなくなっていくのを、不思議な感覚とともに君は見守る。
 ベッドの上、脱ぎ散らかされたマナの衣類が、まるでパッチワークのように広げられている。そして、君の部屋と繋がる、あの壁。あの目の興奮が君をぎゅっと包み込む。マナの愛くるしい喘ぎ声が脳裏を掠める。どのようなことが行われていたのか、想像し、君はマナを直視できなくなる。

 マナの指先が君の唇に触れる。リップが塗られる。君はあの夜のことを訊けない。盗み聞きし、最後に射精してしまったことを思い出しながら、顔を赤らめてしまう。

 「どうしたの?」
 「ううん、なんでもない」
  変なの、と言いながらマナは最後に君の顔に粉をはたいた。
 「できた、見る?」
 「うん」
  マナが鏡を君の前に置いた。目を開いて覗き込むと、アンジュがいた。
 「麗しのアンジュ、また、会えたね、ようこそ」
 マナがアンジュに向かって微笑みながら、挨拶をした。

 マナのロングブーツを借りることになった。
 黒のストッキングを穿いた足先が冷たいブーツの中に忍び込む時、厚い靴下とは違う、薄手のストッキングの、そのスースーとした感触と肌触りとによって、君は自分が女性になってしまったことを悟る。
 マナが君の隣でハイヒールに足を入れる。

 「じゃあ、行くよ。大丈夫?」
 「わかんない。ドキドキする」
 「いい? 一歩外に出たら、君は男子じゃないということを忘れないで。仕草も、声も、雰囲気も女性にしないとだめ。そうじゃないと世界に違和感、衝撃、不愉快、誤解を与えてしまうことになる。睨まれちゃうわよ」
 「できるかな」
 「しなきや。電車にも乗るし、降りたら駅から目的地までは歩いて十五分から二十分はかかる。センター街を抜けないとならないし、大勢の人とすれ違う。あとね、もし、トイレに行きたくなっても男性のトイレには入れないのよ」
 「え?」
 「そりゃあ、そうでしょ? フルメイクして、女装なんだから、いいこと? 男子トイレには入れません。襲われちゃうよ。何もかも女性と同じにしなきやだめ、女性と同じ気持ちで行動し、発言し、挑むこと。わからないことはわたしに訊いて。導いてあげるから」
 「うん、わかった」
  そう返したものの、君はどうしていいのかわからず怖気づいた。マナが押し開けたドアの向こう側へ出ていく勇気はなかった。
  マナは君が踏み出すのをじっと持っている。
 「君次第、無理強いはしない。嫌だったら、辛かったら、乗らなかったら、やめてもいいよ。また今度にしてもいい。内召はいつまでも持つと思うよ」
 「大丈夫、行くよ、もう待てない。今すぐに会って確かめたいことがたくさんあるんだ。今日、会いに行く」
 「その声、それじゃだめ。少し高めに、そしてか細く、女性らしく。できなければ、囁けばいい。囁くように喋れば、少しは女性らしくなるから」

 屈辱を感じる。纏っていた鎧を脱ぎ捨て、裸よりも裸の格好で歩くことになる自分を想像してみる。君はマナに渡されたポシェツトを握りしめ、ついに一歩、新世界へと踏み出してしまった。
 頭に血が昇り、逃げ出したくなった。こんな姿で外を歩くだなんて本当にできる? マナが君の腕に自分のそれを潜らせる。
「じやあ、行きましょう。大丈夫よ、ほら、わたしがついてる」(続く)
  『ぼくから遠く離れて』(辻仁成著)


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Kさんは小瓶の口に指をあてて液体をつけると、わたしの首筋と喉元に押しあてました~『女装七変化』(松本侑子著)

2020年08月12日 | ★女装の本・雑誌
山田健二は女装している時はマミとなる。
マミはk氏とデートをします。
待ち合わせに指定されたのは、高層ホテルのバー。
周囲の視線にさらされながら、k氏を待つマミ。

 高層ホテルのバーにあがると、カツラの女装者がめずらしいのか、客は必ず目をとめます。周囲の視線にさらされながら待っていると、Kさんは五分遅れてやってきました。
 「ごめんね、待たせて。こんなカップルばかりのところで一人にして」と謝ります。わずかな遅刻でこんなに恐縮して、Kさんはわたしを本当にオンナとして大切に思ってくれるんだ・・・・・、あらためて嬉しかった。いきなり胸元をまさぐられたことはあっても、こんなに丁重に謝られたことはなかったのです。
 Kさんは小箱を差し出しました。「デパートで選んでいたら遅くなって……」リボンがかかった包みです。驚きにとまどいながら開けると、香水でした。
 「レールデュタンっていうんだよ、つけてごらん。いや俺がつけてあげよう」
 Kさんは小瓶の口に指をあてて液体をつけると、わたしの首筋と喉元に押しあてました。彼の手が敏感な肌に触れたくすぐったさに思わず身をすくめたとき、さわやかで甘い花束の香りが立ちのぽりました。この世のものとは思えない香りに思えました。馥郁とした芳しさに包まれたこのとき、わたしは完全に彼のトリコとなり降伏したのです。何をされてもいい、そんな気にすらなりました。

 彼の車で出かけました。中央高速をすべるように進んでいきます。
 「おなかすいてないか、どっか食べに連れていくよ」優しく聞いてくれます。しかし食欲はまるで感じませんでした。車は府中のラブホテルに入りました。
   出所『女装七変化』 松本侑子著『性遍歴』所収 


うーん、このブログのレギュレーションだと引用はここまでですね。
続きの読みたい方は『性遍歴』を買うか地元図書館で借りてみてください。

この小説が書かれたのは2000年頃。
場面は新宿ですから、待ち合わせしたのはkoプラザホテルでしょうか。
あの頃は高層ホテルが少なかったですから、最上階のバーというのは異空間。
眼下に広がる新宿の夜景を見ながら、彼を待つということ。
これだけで恋する女性にトランスしてしまいますね。

そして、高層階のバーで夜景とカクテルを楽しむ。
エスコートされながら、2人きりのエレベ―ターで地階のパーキングに下りていく。
ベンツかBMWの助手席に導かれ、車は滑り出す。
新宿の入路から首都高そして中央高速に。
BGMはユーミンではないと思うけど、助手席に座ると運転する男性を頼もしく思えてくる。
そして心地よい車のリズム。
これらがすべて二人が結ばれ、愛を確かめるfore playとなったはず。



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今夜は抱かれるのだと官能の予感に浮き立ちながら服を選びました~『女装七変化』(松本侑子著)

2020年08月11日 | ★女装の本・雑誌
『クロス』を読み終えた時、やはり女装者の恋を描いた小説『女装七変化』(松本侑子著)を思い出しました。
夏季休暇中ですから時間はあります。
早速、本棚の奥から引っ張り出して読み直します。

編集者の山田健二はふとしたきっかけで女装を始めます。
そして徐々に女装にのめりこみ、化粧の腕を上げ、洋服などを買いそろえます。
女装部屋にするためアパートを借りるまでになりました。
そして夜の街を歩いているところに、k氏と運命の出会いをするのです。
ここからの描写がすごくいいんです。
さすがは松本侑子氏です。

 Kさんと出逢った翌日の午後、携帯電話が内ポケットで振動しました。ちょうど会議中でした。きっと彼からだと思い、走って非常階段に出ました。
 「もしもしぃ……」山田健二宛にかかってきたのか、マミ宛なのかわからないので、中性的な声で出ました。
 「Kです、ゆうべの。あんたのことが忘れられなくて、今週末にでも逢いたい、土曜日の夜飲みませんか」艶のある声でした。
 胸の鼓動が遠くなりました。好意を持った男のひとに、丁寧だけど強引に誘われるのは嬉しいものです。女声でしやべっているのをひとに聞かれるのが心配で、急いで待ちあわせの時間と場所だけ決めました。

 彼が指定したのは、新宿西口にある高層ホテルのバーでした。飲んだ後、どうなるか……。Kさんに女として抱かれるかも・・・・という期待に身震いします。
 約束は夜だというのに、昼から女装部屋になっているアバートヘ出かけました。
 まずシャワーを浴びて体を隅々までよく洗い、シャンプーします。体臭はありませんが、仕事着や髪に染みこんだ男の匂い、編集部でついたタバコ臭さを消すのです。
 続いてバスルームでは、毛をそります。顔だけでなく、腕、足、脇の毛もそり落とすのです。大変なので、時々、エステで永久脱毛しようと思いますが、昼は男としての生活があるもので踏み切れません。
 というのも、男のあごにに青いヒゲのそり跡がなくて、すべすべしていると、世間は、虚弱だと見るのです。あごだけでなく、腕や足が無毛でつるつるしていても軟弱だと見ます。窮屈な考えですが、二重生活をまっとうするには、普段は世間並みの男らしい外見を保つしかありません。
 シャワーから出ると、下着を身につけます。白いブラジャー、レースのパンティー、が-ターつきストッキング、透けたシュミーズ……。人目につく表だけスカートにして、見えない肌着はブリーフでもいいじゃないかと思われるかもしれません。でも女装とは、自分の憧れるかれんな女の子になりきる自己満足の幻想です。下着からすべて女の子でありたいのです。(中略)
 自分の色香に陶酔しながらお化粧です。つけまつげ、アイライン、マスカラ、アイシャドウ、マニキュアも手足の爪に塗ります。眉毛は、本当は細く形を整えたいのですが、編集者でいるとき、そった跡があるのは不自然ですからね、太めのままにしてカツラの前髪を垂らして隠します。
 今夜は抱かれるのだと官能の予感に浮き立ちながら服を選びました。色っぽいけれど品のいい黒いワンピースに金のネックレス、絹のスカーフを首に巻きました。 
 (この続きは明日に...)
   出所『女装七変化』 松本侑子著『性遍歴』所収 




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女装している、男の私が好き-。タケオの言葉は、とてもしっくりくると同時に、自分の性対象までも曖昧にさせる。

2020年08月09日 | ★女装の本・雑誌
『クロス』(山下紘加)を読みました。
主人公は28歳。警備会社に勤めている。
結婚しているが、付き合っている女性もいる。
ある日、付き合っている女性のパンティストッキングを借りて穿いてみた。
その感触が彼を女装に向かわせた。
下着女装からフル女装へ。
妻が出かけた後、自宅で女装する。
そして彼は、女装した男性が好きな男・タケオと出会う。
彼とデートを重ね抱かれるうちに自分の女性性に目覚めてくるのだ。


「女装している、きみが好きなんだ」
タケオと関係を持った後で、彼の性対象が男なのか女なのか、あるいはそのどちらもなのか、そんな当たり前の疑問が頭をもたげて、彼に質問したときのことだった。
すとんと腑に落ちる感覚と、納得がいかない気持ちが交錯し、質問したことを、私はすぐに後悔した。

女装している、男の私が好き-。タケオの言葉は、とてもしっくりくると同時に、自分の性対象までも曖昧にさせる。質問そのものが愚問だった。自分自身、投げかけられたら答えに詰まる質問を、自分がタケオに投げかけたのだから。

私はタケオと出会うまでは女性としか付き合ってはこなかったし、男性を性的な目で見たこともなく、女装を始めてからも、タケオ以外の男性とは寝ていない。しかし女装によって、男性とのセックスヘのハードルが低くなったのは確かだった。

私の心も、やや女性性に傾いたからだ。性は固定されたものではなく、はっきりと反転するものでもなく、常に揺らぎ続けるものだった。
私は自分の心が女性性に傾き始めている状態を、タケオと愛し合うようになってからようやく受けいれた。

自分のこととはいえ受けいれがたい事実を、その緩やかな傾斜を、大切にしたいと思えるようになったのだ。

ウィッグが外れているのに気づいたタケオが、私に彼るように言った。それから下着もつけて、服も着て-。

タケオに言われるがまま、昨夜彼の手で剥がされたものをひとつずつ身につけていく。どうせ脱がされるのに、と思う一方で、脱がすという工程も含めてタケオが自分とセックスをする醍醐味を感じているような気がして省けない。

タケオとのセックスで、私は長い時間をかけてコーティングした女の部分をほとんど一瞬で脱がされる。男らしい無骨な輪郭をカモフラージュしているウィッグは裸だけになれば乱れるし、いくらムダ毛処理をするようになったからといって、タケオの身体に生足を擦りつけるのにはまだ抵抗を感じる。

腕で必死になって隠そうとする胸は、シリコンなどで作られた本物さながらの人工乳房と少しでも大きく見せたいという気持ちからブラジャーと人工乳房の問に詰め込んだパッドの積み重ねによってできている。
タケオは少し強引に私の両腕をどけて、パッドをブラジャーごとぽとぽとと床に振り落とし、胸にぴたりと密着した人工乳房を荒々しく揉む。
いかにも作り物めいたピンクと肌色の中間色の乳首をしやぶり、舌で転がしたり、時折嬲るように歯先で噛んだりしながら、途中で顎を少し持ち上げ、上目遣いに私の表情を確認する。タケオがどんなに乳房を揉もうと乳首を弄ぼうと、私は直接その快楽を享受することはできない。多少の衝撃は受けても、たいした刺激にはつながらない。

自分の身体の上で行われていながらどこか他人事のようでもある。
しかし私は女として女のような声をあげる。それは演技であって演技ではない。なぜなら声をあげているうちに実際に気持ちが良くなり、エクスタシーにのまれるからだ。

「女装の自分とセックスしてみたいと思ったことはある?・」
まだタケオと出会ったばかりの頃、ベッドの中で彼は私にそんな質問を投げかけてきた。タケオの質問は、ときに核心をついてくる。
「あるよ」
正直に、私は答えた。事実、これまでにあったのだ。決して誰にも言わなかったけれど。
「でも自分とはできないから、俺とセックスするの?」
「……それは、違うな。女の自分は、自分の一部であって自分ではないから。分身とも違う。別物なんだけど、それでいて圧倒的に自分なんだ。だからなんていうか、変な話だけどとても気を遣うし、どう愛したらいいのかわからない。傷つけたくないの。」
私は私の中にいるかわいい女性を、傷つけたくない。……タケオはいつも私に優しい。

私は嬉しい。きみは愛されてる、幸せものなんだって、私は私の中の女性に話しかけてるよ。……」れを問いてタケオはどう思う?」
タケオは何も言わずに私の頭をウィッグの上から優しく撫でた。心地良い指の感触に酔いしれていると、不意に強くウィッグを引っ張ってくる。
 「何するの!・」
私は思わず大きな声をあげ、ウィッグを外されないよう必死に両手で固定する。タケオは可笑しそうに「きみの恥ずかしがっている姿が、僕をたまらなく興奮させるんだ」と白い歯を見せる。
「生まれ持ったものにあぐらをかいて験った生まれつきの女より、自分には無いものを後からつけ加えて努力している人間の方が、僕にはよっぽど魅力的に見えるんだ」

タケオはただ女の恰好をしているだけの女装者には惹かれないのだろうと悟る。
女として抱かれたいと思っている男の自分から、「女らしさ」を剥ぎ取ることに、常に快感を覚えているのだと。
剥ぎ取られた末に残る自分という人間を、果たしてタケオが愛しているのかは疑問だった。

               出所『クロス』(山下紘加著)
女装したシンデレラはハッピーエンドをむかえられるでしょうか.....。
女装した人魚姫は幸せを手に入れられるでしょうか.....。
続きは本を読んでみてください。



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S市立NKプールの競泳用プール

2020年08月08日 | 女装子愛好日記
いやあ、昨日は暑かったですね。
マスクをして歩いていると、熱中症になったかと思うくらいです。

こう暑いとプールにザブンと飛び込みたい衝動に駆られます。
でも、今年はコロナ感染防止でプールは封鎖、残念!

昨年まで、私がよく通ったのがS市立NKプール。
ここは流れるプールや滑り台、ウォータースライダーのファミリーゾーンと競泳用50メートルプールがある競技部門に分かれています。
そして競技部門には立派な観戦スタンドがあります。
平泳ぎで50mプールをのんびり往復します。
1時間に1回「ピー--」と監視員の笛が鳴り、10分間の休憩時間。
プールサイドでタオルを枕に日光浴すれば、気分はもうホテルプール。
入場料は500円ですが(・・?)

ある時、休憩時間でプールサイドに寝そべっている私の隣に男がやってきて座ります。
ガラガラのプールサイドなのにですよ。
彼は私のスイミングパンツのある部分をじいと見つめている。

そう、この競技用ゾーンはゲイの方々の集まるところだったのです。
特に観戦スタンドは皆様が思い思いの格好で肌を焼いています。
あまり泳ぐ人もいないようです。
そこにノンケのがっちり系の私がプールで泳いでいる。
彼はぐっときたのでしょうね。

まあ、何もありませんでした。
(あったらたいへんですけど)
その時以来、休憩時間はファミリーゾーンのほうで寝そべるようにしております。

こんなことを書いてたら、泳ぎたくなっちゃいましたよぉ。

Seastar 競泳水着 メンズ



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