(2013.7.29 雨の雲巌寺山門:栃木県大田原市雲岩寺)
7月29日午前11時23分、東北自動車道を本宮1Cから南下しています。
フロントガラスにポツポツと、またまた雨が降り出しました。こんな日がずっと続いていますから、残念ながら今回は自転車の話題ではないんです。
矢吹ICで高速を降り、白河市東深仁井田の糀屋さんで冷や甘酒を買い、今は白河の関を越えて県境へと向かっています。道ばたに咲くピンクのチダケサシなどの野の花を愛でながら、自転車のような速度でのんびりと走っているのです。
大きな水車のある『道の駅東山道伊王野』でお昼をいただきました。ここのお蕎麦は“ワイフ君”もお気に入りなのです。
これはハツユキカズラ?。道の駅の売店では様々な草花が売られています。
“ワイフ君”はリンゴアザミ(ムラサキルーシャン)を一鉢買いました。なんでも、葉っぱがリンゴの香りなんだとか。それに花はたしかにアザミに似てもいなくはないです・・・。
『道の駅東山道伊王野』から県道27号線、国道461号線、そして県道13号線、県道321号線と乗り継いで、いま栃木県大田原市須佐木地内を走っています。たいそう立派な橋があったので写真に納めました。
欄干の鐘がとても印象的です。なんだかこれから行く雲岩寺を連想させます。橋のすぐ近くには須賀川小学校がありました。
(みんながそれぞれ『俺が危(な)い』危ないのは俺なんだと自覚していればということなのでしょうか・・・)
『俺が危い』と雲巌寺(うんがんじ)住職が書かれたと思われる交通安全の看板、そして雲岩寺のバス停。午後2時23分、ようやく雲巌寺の駐車場に到着しました。
しっとりとした雨に煙って、なかなか趣のある佇まいです。
山門の手前に流れる武茂川(むもがわ)にかかる朱色の太鼓橋、瓜瓞橋(りてっきょう)がとても印象的です。
山門をくぐると・・・
正面には仏殿。
仏殿の右手には鐘楼。
左手には平和観音。
その一画には、ここ雲巌寺を訪れた芭蕉が『木啄も庵はやぶらず夏木立』と詠んだいきさつが書かれておりました。
わたしたちの他にはだーれもいない雨の境内には、百合の香りが静かに漂っておりました。
これが雲巌寺境内の略図です。
さすがは禅宗の四大道場の一つとされる雲巌寺、思わず身を引き締めてしまったのでございます。
臨済宗東山雲巌寺の沿革です。
方丈に掲げられた扁額。なにやら『人面・・・???』なわけないか。
住職が書かれた色紙や訓戒などが置かれ、絵はがきとともに販売されておりました。
仏殿や方丈、庫裏などは戦乱の世に焼かれたり、また火災に遭ったりと後々再建されたものとのことですが、この山門だけは火災をまぬがれ、古の姿を今に留めているのだそうです。
生憎ここで時間切れ、帰途に着かなければなりません。左手に見える大きな杉は天然記念物『雲巌寺のスギ』樹齢500年とのことです。
最後の最後、これが見返りの雲巌寺。今度は秋の紅葉の季節に参るといたしましょうか。その時は自転車で・・・なんていったらブログ的には面白いのですけれどね。
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有名な割には、観光地化してないのも良いです。
芭蕉ゆかりの寺ということと、いかにも由緒ありげな山門の写真に惹かれて出掛けてみたのです。
紅葉のときの写真なども沢山検索できましたので、次はぜひ紅葉のときに尋ねてみたいなと思いました。
禅宗と言うのは宗派ではなく「禅の修行と教えを取り入れている宗派」と言う意味なんですよね。
ですから他にも天台宗、曹洞宗、真言宗なども禅宗となります。
「禅宗の一つである臨済宗の雲巌寺である」という意味は分かりますが、続けるなら「臨済宗東山雲巌寺由緒」と記するのが正当だと見てしまいました。
芭蕉ゆかりの寺、今度はぜひ紅葉の時期に観てみたいなと思っていました。
いつもありがとうございます。本当に助かります。