休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

『志茂の大杉(地蔵杉)』(須賀川市)

2018年07月25日 | 名所旧跡・神社仏閣

(2018.7.15 大杉の根元には地蔵尊と沢山の供養塔等が立ち並ぶ:須賀川市志茂字桜堂)

それは7月15日のこと。ママチャリでキコキコと藤沼湖に行っての帰り道でした。



帰り道は別ルートにしようと思い、長沼の市街地からたんぼ道を通って、とある集落に入ったときのことでした。道ばたに並んだ沢山の石碑群。その中には赤いよだれかけのお地蔵様も・・・。



目を奪われたのは、お地蔵様の後ろに控えた驚くほどに巨大な大杉。ハハ、“巨大な大杉”だなんて書くと“新しく新発売”と同じぐらいおバカな表現ですが、そうとしかいいようがないぐらい圧倒されたんです。それはきっと、この大杉の旺盛な枝振りと樹勢によるものだと思います。





なるほど、地蔵杉とな・・・。



写真を撮っていると、大杉の道路向かいからお父さんが声をかけて下さいました。『どちらから来なさった』とまあこれはいつものことですが、あちこちの石碑が壊れているのは震災でやられたのだそうです。そのときにお地蔵様も倒れて頭がもげて壊れてしまったのだそうです。そう言われればたしかに頭の部分だけ色が新しい。


(大きな画像)


これが“志茂の大杉”こと“地蔵杉”の姿です。そして、この杉に落雷があり、お父さんはその場にいてそれを目の当たりにしたそうです。さぞや驚かれたことでしょう。その時の様子を熱く語って下さいました。
「この杉の資料あっから持ってきてやっから」
と、お父さんは家から本の写しを持ってくてくれました。
『平成17年に雷が落ち、消火に一晩かかった。木の内部に焼け跡が残るが、樹勢に衰えは見えない・・・』
大きな樹木って、人を元気にさせる不思議なパワーを持っているような気がします。お父さんにお礼を言って地蔵杉とお別れしました。自転車を漕ぐ足の疲れがウソのように無くなっていました・・・。



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4 コメント

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ほぇ〜〜〜! (なでら男)
2018-07-25 10:43:09
凄いもんですね。うちの実家の近くの高蔵寺にも樹齢800年ほどの大杉がありますが,確かに巨木はなにかいろいろなことを考えさせてくれますね。その昔,この樹の根元で源のなんちゃらが休憩したことがあるかも,..なんて考えるのも楽しいですよね。^^;
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“なでら男さん” (koji)
2018-07-25 19:42:48
大きさからいえば「杉沢の大杉(樹齢600年、高さ50m)」
https://blog.goo.ne.jp/koji5678/e/2d2db6bca99b48d964bd7ef897387a5b
には適いませんが、推定樹齢750年という「志茂の大杉」のとぐろを巻いた根っこはなかなか見応えがありました。
『文応元年(1260年)には、すでに「一本杉」の名で知られていた。応永7年(1400年)に足利氏との戦いで敗れた将兵が一本杉の根元で自害したとされ、死者の供養のために地元の人が根元に地蔵を建てたと伝えられる。以来「地蔵杉」の異名を持ち、根元には地蔵と石塔が建ち並ぶ・・・』
“なでら男さん”が仰有るように、大きな樹にはそれなりの逸話があるものですね。
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Unknown (へばな)
2018-07-26 23:31:25
樹齢750年ですか~、さすがに立派ですね!
杉は何千年も生きる樹が有るらしいですから、まだまだ大丈夫ですね(^^)v
落雷にも負けずに立ち続ける大杉からパワーをもらったkojiさんもまだまだ頑張れそうですね(^^)v
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“へばなさん” (koji)
2018-07-27 08:50:27
おっしゃるように、縄文杉などはそのいい例で、樹齢4000年ともいわれていますよね。
雷が落ちて火事になっても、今なお旺盛に生きているというところが魅力に満ちています。人間に比べると植物は偉大ですね。
そんなところから、ついつい大樹にはきっとそういう底知れぬパワーが宿っているような気がしてしまうのでます。
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