(2021.10.8 南会津町から昭和村への途中で見学した古民家の展示施設:南会津町)
10月8日、わが家は「ふくしまSHOW」で放送されたラーメンの人気店「菜華楼」で無事目的を果たし、国道289号線の「道の駅 きらら289」経由で帰途につくことにしました。目的はとにかく美味しい『南郷トマト』。わが家の食卓にはトマトとリンゴは毎回欠かさないのですが、どちらも美味しいものにめぐり逢うのが大変なのです。
近ごろのトマトは青いうちに箱詰めされて出荷されるせいか、箱の中で赤くなったトマトがお店に並ぶころには、実がペタペタで歯ごたえが無く味も薄いものがとても多いのです。農家から畑で熟れたものを直接買えれば一番いいのですが、それは無理。そこで、ブランドものの『南郷トマト』を地元で買っていこうというわけなのです。
ところが、「道の駅 きらら289」で目的の『南郷トマト』を探すも見当たらず。職員の方にお聞きしたところ「店頭に並ぶと午前中には売れてしまうんです」との返事。なるほど、南郷で『南郷トマト』を手に入れるのは、ここから100㎞も離れているわが家からではとても無理。『南郷トマト』は時々地元のスーパーなどに並ぶときもあるので、そのとき購入するしかなさそうです。
失意のうちに「道の駅 きらら289」から昭和村を目指して走行していると、「雛には希なる」ハイカラな建物が目に飛び込んできました。これはいったい何なんだろう?老人介護施設か、はたまた巨大ペンション風の宿泊施設か・・・。後でこれは「ホテル南郷」だと分かりました。
「ホテル南郷」の写真を撮っていると、道路の反対側の高い土手の上に何やら古めかしい家屋が建っているのが見えました。こんな時、わが家の「行き当たりばったり」精神が揺り動かされるのです。ためらわずに行ってみました。
福島県指定重要文化財「旧山内家住宅」(上の写真)は江戸時代(1700年代後半)の建物らしいです。
同じ敷地内にあった南会津町指定有形文化財「旧斎藤家住宅」(冒頭および上下の写真)は江戸後期(1780年代)の中流農家の「曲り家」とのこと。敷地の中央には高松宮さまお手植えの松も・・・。
曲り家の茅葺き屋根越しに、一見大正ロマンを感じさせるような建物の一部が見えました。後で調べたところ、こちらは「さかい温泉さゆり荘」とのこと。『2021年3月28日をもちまして、当館は全ての営業を終了いたしました・・・施設を一新し、名称も新たに「星の郷ホテル」となります』なのだそうです。
「“ワイフ君”、一遍泊まりに来ようか? そうすれば、朝早くに起きてトマトが買えるかも・・・」
昭和町を経由して、金山町に入ったわたしたちは、只見川沿いの国道252号線で柳津方面を目指しています。途中、道路脇に設営された只見川景観の撮影スポット『奧会津ビューポイント かねやまふれあい広場』で小休止。
なるほど、まったりと流れる只見川の川面に写り込む、ミニチュアのような集落がいいですね。
途中、只見川の川面を漂うモヤ。写真に撮ってやったつもりでしたが、写らなかったですね。うーん、雰囲気は微かにあるような・・・だからどうっていうことは無いですけどね。只見川はまるで大きな湖沼のように静かなんです。
「さあ、日没が迫ってきたぞ! “ワイフ君”帰りを急ごう」というわけで、帰りは右手に柳津の虚空蔵様を見ながら磐越自動車道「会津坂下IC」から高速で帰ります。一日がかりのラーメン観光【南会津村編】でした。
曲り家は人と馬が同じ屋根の下で生活した当時の名残です。大事にしていたんですね。
只見川沿いの集落はとてもいい雰囲気でした。文中のリンク先に「雪景色」や「朝靄」の写真がありましたが、やはり絵になりますよね。豪雪地帯で生活を営む方々は色々とご苦労もあるのでしょうけれど・・・。
南会津町と曲がり屋、旧斎藤家だそうですが、雰囲気ありますね。
一部は馬舎に使っていたんですよねえ。
ぼくは昔、岩手県の遠野で見学したことがあります。
只見川に映る、ミニュチュアのような集落が幻想的ですね。
いまでも秘境でしょうから、なかなか行けませんが・・・・。
会津方面に多い「曲り家」と言われるものです。
(参考)https://www.aizu-concierge.com/spot/2158/
古の懐かしい風情は見るものの郷愁を誘いますが、文化財指定を受けてそこで生活する方々は何かと大変でしょうね。
朝もやサイクリングロード掲載記事へのコメントありがとうございます
早朝サイクリングに出かける時間が少しずつ遅れてきております 5時頃は辺りは暗く、少し白んでくるのを待って出発です 寒暖差これからますます出てくる季節です 幻想的な朝靄が見られるかもしれません
kojiさんが掲載された旧斎藤家の古民家
いにしえの風情が漂っていますね!
軒先に積んである薪だな懐かしい風景ですね
これからもよろしくお願いします
いまやトマトにかぎらずほとんどの野菜は一年中店頭に並びます。季節感が無くなってしまって、どこが旬なのかさえわからなくなってしまいそうです。
わたしの生家は小さいながらも農家でしたので、幼いころから畑で作った野菜を食べていました。トマトもしかり、強いトマト臭のする種のギョロギョロが沢山詰まった昔のあれです。
あの独特の臭いがぜんぜん嫌じゃなく、いまでもあの頃のトマトが食べたいといつも思っています。
いまは改良が進みすぎて、トマト臭がなく種が少なく甘みの強いものが幅をきかせるようになってしまい残念で成りません。昔ながらのトマトを作っているっていうところがあったら食べてみたいものです。
ブランドもののトマトもやはり現代人に好まれるように改良されものには違いありませんが、なんといっても味が濃いです。
南郷トマトは近くのショッピングセンターでは3個パックで400円ぐらいだったと思います。
今回わざわざ行ってみたのは、ドライブの意味の方が大きいのです。いろいろネットで調べてみましたら、“文夫さま”のように、南郷トマトを生産している農家さんに直接買いに行くのが確実みたいです。
ありがとうございました。
トマトのお話なので参加させてください。実は私もトマト大好き人間です。世田谷でもまだ農家を継いで頑張っていらっしゃる方が結構いらっしゃいます。で、夏場は朝早くトマト購入に自転車で出かけます。品種によるのは勿論でが、土地の状況や肥料によってもかなり味や食感が違います。一度に30個ぐらいは買い込んで一気に10個ぐらいは食べます。昔、仲良くなった農家さんが私の希望を聞いて試しにとイタリアントマトを栽培してくださったことがありました。でもすぐにイタリア料理専門店の方々が買い付けるようになってなかなか手に入らなくなりました。季節には筍も手に入るんですよ。とりたてなので茹でても灰汁がが出ないし美味しいです。ただし今年はは栃木の実家の整理にかかりきりでしたので農家さん巡りは出来ませんでした。来年はまたトマト探しライドを再開したいと思います。
それにしましたもブランド物のトマトってどんな味がするんでしょうか?お値段もすごいんでしょうね。
ところが、“ワイフ君”がこれはうまいとかこれはうまくないとか言うもんだから、ちょいとだけ気にしてみたらもうだめでした。
本当なんですよね。味が全く違うんです。違いが分かってきたらリンゴもトマトも大好きになって、食べ重ねるうちに今度は味や食感にもこだわるようになってしまいました。
あといくら頑張って生きてみてもせいぜい10年がいいところでしょう。せめてリンゴとトマトぐらい美味しいものを食べなくちゃ。
ああ、それとラーメンと、あとは・・・。
キリが無いですね。