ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

2019年10月16日 電車の中の浦島太郎

2019-10-17 | 昼間のエッセー
191017_電車の中の浦島太郎

2019年10月16日 
 たまたま、都内の電車に乗った。
 普段、電車に乗る機会はあるにはあるが、車内に掲載された広告を意識して読んだことはなかった。
 今回は電車の中に立って、じっくりと広告を読ませてもらった。
 何点かの広告を見ているうち、まず第一の印象は、ずいぶん世の中が変わってしまったな、ということだ。
 私のサラリーマン人生の最後の頃といえば、今から10年ほど前だ。
 その時は当然、電車で通勤していた。
 それから10年ほどたったわけだが、今、突然、車内に貼ってある広告を見ると驚くことばかりだ。

 葬儀の宣伝があった。

 「海洋散骨の募集」

 こんな広告も、電車の中に出すんだ!

 
 理解できない広告

 「ざんねんな情報共有をなくしたいなら ガルーン」

 まず「情報共有」という名詞を「ざんねんな」という形容詞で修飾することが分からない。
 「ざんねんな」の次には「結果」とか「成績」とかが来るはず。
 最近、「ざんねんな生き物」という本が出ていたから、そのことばをまねしたのかな?

 美容広告も、そのものずばりの表現である。奥ゆかしさはない。

 「思い切り笑って下さい。これからも。シワ取り 3,500円」
 「ほうれい線が気になる方」
 「実年齢より老けて見られる クマ・たるみが原因かも」

 
 次は意味不明の用語。なんのことかわからない。

 「AGAに33万人の外来実績」


 正視できないような広告。
 
 若い男が、銀色のシルクの上下を着ている。上に着ているシルクは丈が短く、腹が丸出。
 そこに書かれている宣伝文句は、

 「楽して、美ボディー」

 痩身を売り物にするジムの宣伝か?


 次は、受験生向けの広告だと思う。

 「JS日本の学校 検索」

 多分、これはこのサイトの利用者が、何ヵ所かの四角のマスにデータを打ち込むと、その人に一番ぴったりの学校を、選んでくれるようだ。
 つまり、進むべき学校は、本人が迷いながら、経済的環境、頭脳のレベルを考えて選ぶのではなく、何ヵ所かの四角の空欄に、数字を入力し、選択肢を選べば、このアプリを開発した会社が選んでくれるというわけだ。


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2019年10月17日 タワーマンションが停電したとき、自分の足で階段を上がると、何分かかるのか

2019-10-17 | 昼間のエッセー
191017_タワーマンションが停電したとき、自分の足で階段を上がると、何分かかるのか

 2019年10月17日

 タワーマンションが停電したとき、自分の足で階段を上がると、何分かかるのか
 
 調べてみると、実際に歩いた人の実験のデータがあった。

 歩いた人:30代。男性

 1~10階まで:約2分半
 11~20階まで:約5分(累計7分)
 21~30階まで:約8分(累計15分)
 31~40階まで:約16分(累計31分)
 上記は、疲労のため休んだ時間も入っている。

 40階まで階段を歩くとすると、30代の男性で、休憩時間も含め、31分。

 下りはその1/3程度とすれば、往復で40分。

 高齢者は、30代の男性の2倍の時間がかかるとすれば、往復で1時間20分。

 登山では、一般に200メートル登るのに1時間と言われている。
 仮に、マンションの一階ごとの高さが3メートルとすれば、40階建ては120メートル。登山の場合に換算すれは、120m/200m =0.6
 40階建てマンションを(高さ120メートルと仮定して)、30分で登るというのは、山登りの時間とくらべても、妥当な線だ。

 さらに、この階段を登るとき、18リットルの水入りポリタン(18kg)をもって登れるかというと、持って登れないと思う。
 
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2019年10月17日 デジタル課税

2019-10-17 | 昼間のエッセー
191017_デジタル課税

 2019年10月17日 産経新聞 p.11

 デジタル課税

 デジタル課税とは、例えば、アメリカのアマゾンが、国境を越えて(例えばアメリカから日本へ)音楽の配信(音楽のデジタルデータを送ること)を行い、日本の消費者からお金をもらったとする。

 この音楽データの値段が1000円で、原価が100円だったとする。
 そうすると利益は900円になる。一方、お金を支払った人は日本人。

 ほとんどの国では、企業の利益に対し、「法人税」とか「所得税」という名前の税金を課す。

 例えば、法人税が、企業が得た利益に対し50%課されるとすれば、アマゾンは、900円×0.5=450円の税金を払わなければならない。

 デジタル課税の問題とは、この税金をどの国に払うかという問題である。

 つまり、アマゾンは、アマゾンという会社が立地しているアメリカ国に支払うか、音楽のデジタルデータを買って1000円のお金を支払った人が住んでいる日本、つまり日本の税務署に支払うかという、問題である。
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2019年10月17日 今年、ノーベル賞を受賞した吉野彰先生は、「GAFAのような企業が日本に一つでもあれば・・・」といったという

2019-10-17 | 昼間のエッセー
191017_今年、ノーベル賞を受賞した吉野彰先生は、「GAFAのような企業が日本に一つでもあれば・・・」といったという

 2019年10月17日 産経新聞 p.7 竹内久美子氏

 今年、ノーベル賞を受賞した吉野彰先生は、「GAFAのような企業が日本に一つでもあれば・・・」といったという。

 ・・・

 今の世界は、スマホを支配しているGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に支配されている。もちろん、情報の伝達という意味でだが。

 また、こういってもいい。世界の、アングロ・サクソン以外の民族は、英語が母国語であるアングロ・サクソンに支配されている。

 アングロ・サクソンの使っている言葉は、アルファベットの文字を使う、英語だ。

 英語は、英語を使わない民族の人も、(英語以外の言語は習得が難しいのと比べれば)勉強すれば使えるようになる。

 英語以外、例えば、フランス語(もともとはラテン語)、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、中国語、ヒンズー語・・、などは、日本にいる一般の人が覚えることはありえない。理由は、文字そのものが違うこと、日本においてその言葉を見かけることはなく、(大学の教室とか以外では)まったく触れる機会はない。

 GAFAが、世界を制したのは、GAFAの中で使われている言葉が英語だからだ。

 人間は、生まれつき習得した言葉以外に、もう一つぐらいは、別の言語を習得することが出来るのかもしれない。

 世界を制するためには、その場所(例えば、日本)に生きるすべての人間が、アルファベットの文字を使うことができるようになり、人称(私・あなた・彼)の変化の少ない、時制(過去、現在、未来)による動詞の変化の数の少ない、英語を、これを母国語として使っている人(たとえば、アメリカ人)と同じように使えることが、前提となる、と思う。

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