新しいことに挑戦する時、大体何でも、一人で黙々と、って言うほどのことでも
ないのですが。
その数の多さに驚く「検定試験」。布団作り、畳職人、いわゆるモノ作りのプロを
認定する(級別)試験から、その道の専門家達に与えられる様々な、ホント、
エーッこんなものまであるの?
の中から、昨日、ある受験会場へ足を運んできました。
その、他言しないで手続きを済ませ、とんだ落とし穴だった(想像もしてなかった)
大嫌いな写真を貼り付けた受験票と筆記用具、細々した必需品と、読みかけ「赤毛
のアン」原書をバッグへ入れて、某大学へ。
どこかでけじめをつけたかった英語の、いわゆる「英検」受験です。
素晴らしいお声で、ニッコリ微笑んで、
“Good morning ! every one. How are you?”
恋に落ちたのです。ええ、正に
“Fall in love”
13才の女の子が恋したそれは、その先生のお口から漏れる英語でした。
感激の英語の授業でした。素晴らしい中学3年間を過ごしてきました。
光陰矢のごとしは、幻影を引きずる年月でした。あっという間に、容赦なく膨大な
時間が過ぎ去り、ポワ~~~としたまま、片想いで白髪を頂く年令に達してしまっ
たのです。
あの、3年間が忘れがたく、その後も英語と接してきましたが、いつも落胆。
英語は好きなのです。けれども上達しないのです。覚えられないのです。
何もかも、全て、私の英語は、誰かが代わって教えて下さるのではいけなかったの
でした。
どんなに教え方が上手な方でも、・・・・・ダメだったのです。
孫を抱く年令に達した私です。けれども、いつもうごめくどこかに住み着いている
ような感覚が、私の中の英語に気付いたのは最近のことでした。
片思いの、せつない、けれども いとしい私の、13才の感動の存在であった英語。
その私が恋した英語と、大人らしい決別をしなくてはいけないって、どこかで思い
始めていました。英語との付き合いが、今後あろうとなかろうと、どこかでけじめ
をつけなければって。小さく笑ってしまいます、バカねぇって。
それで、ものぐさ女は、インターネットで検索して、さっさと申し込みです。
決心すると即行動の女です。ホットなうちに行動へ移します。コンビニから受験料
を送付。
「エエーッ、写真添付なのー?自己証明が必要だなんて、信じられないわ」
グジャグジャ言っても始まりません。今は便利な無人撮影ボックスなどがあって、
あ~~、不愉快!でも、パチリ!ウン十秒後に、見たくもない写真が出てきて、
それを受験票へ貼りました。なるべく見ないようにして。
当日。
駅からゾロゾロ同じ方向へ向かう若者達。小学生と、その保護者と見受けられる
人達も。やっぱり世間は子どもから英語を!ということなのね。
ふ~~ん、これが今の日本ってことなの。
日本中で実施された「英語検定試験」。膨大な受験者数だったのでしょう。
三々五々入場してくる若者達。
確認はしなかったけれど、多分否絶対に、高齢者は私一人だったと思うわ。
ざっと見渡せば、ほぼ全員、試験開始まで参考書と首っ引きな様子です。
私は、そのへんが潔いのか、諦めがいいのか、関係物は持ち込みません。
唯一英語の“Anne of Green Gables”を読んでいました。
受験票の写真面を上にして、電源を切った携帯電話も机の右隅に置いて、
スタートです。
筆記40分・・・35問、2分のインターバル。
続いてリスニング28分・・・30問
13:30~14:40は、粛々と。取り敢えずは埋めて終わりました。
出来ようと、出来なかろうと、途中退場なんて出来もしない、これっぽっちも
余裕のない出題に、ビックリ。
見極めのいい私なのです。考えても仕方がないって状況は、さっさとクリアです。
モタモタなんかしません。さっさと進行です。
2回のスペイン語受験の時、真っ先に退場してきた私は、まあそんなものでしょう
って思って臨んだのですが、とんでもない思い違いで、ギリギリ間に合うかどうか
の問題作成で、慌てる自分に驚いたのです。エッ私もちょっとパニック?
嫌だ!慌ててるじゃない。
エーッ、こんな私も居たのねぇ。ホラホラ、焦ってる私よ。
新鮮な驚きです。こんなスリルはかつて経験したことがない、記憶にないという
スリルじゃあありませんか。少々慌てている自分を眺め(意識上)、それを面白
がっている自分に出会い、いや~~~、たまりませんなあ、なんて、その状況の
何もかもが面白かったのです。
帰り途中、外出中だったウチの宇宙人に運良く拾って貰って。
「面白かったわよ~、焦る自分に出会ったりしてね」
「娯楽としては、ちょっと高いかな英検は」
「そうねえ、私にはそれを(資格)何かに役立てようなんてこれっぽっちも思って
るわけじゃないから、純粋な娯楽ね。でも、今日のスリルも加味すると、そんなに
高くはないわね」
「漢検受けてよ」
「ウン、旧友から勧められてたし、読めても書けない漢字がいっぱいって、
情けない現状だから、受けてみようかなっては思ってたのよ」
ハイ、これも決まり。
いつものスペイン語レッスンの帰り、本屋へ寄って、わき目もふらずに実用コーナー
書棚へ。漢字検定問題集を1冊購入。他のコーナーは無視!
さっさと本屋を後にします。
ケイコサンが、
「いいですねえ、レイコサンはお好きなことが出来て幸せですね」
「ええ、お陰様で。でも、どなたも、みんな、お好きなことをしてるのよ。今一番
したいことをね。その対象がそれぞれ違ってもね」
そうなのです。比較も善し悪しも、無駄なことです。人は好きなことをして生きて
いるのですから。
これからも、私の「何か面白いことはないかい?」の旅(?)は続きます。
七夕の頃、合否がわかります。
これでやっと、13才の恋に別れを告げられるような気がします。新たな出会いに
なればそれはそれで楽しいものになるでしょう。
ないのですが。
その数の多さに驚く「検定試験」。布団作り、畳職人、いわゆるモノ作りのプロを
認定する(級別)試験から、その道の専門家達に与えられる様々な、ホント、
エーッこんなものまであるの?
の中から、昨日、ある受験会場へ足を運んできました。
その、他言しないで手続きを済ませ、とんだ落とし穴だった(想像もしてなかった)
大嫌いな写真を貼り付けた受験票と筆記用具、細々した必需品と、読みかけ「赤毛
のアン」原書をバッグへ入れて、某大学へ。
どこかでけじめをつけたかった英語の、いわゆる「英検」受験です。
素晴らしいお声で、ニッコリ微笑んで、
“Good morning ! every one. How are you?”
恋に落ちたのです。ええ、正に
“Fall in love”
13才の女の子が恋したそれは、その先生のお口から漏れる英語でした。
感激の英語の授業でした。素晴らしい中学3年間を過ごしてきました。
光陰矢のごとしは、幻影を引きずる年月でした。あっという間に、容赦なく膨大な
時間が過ぎ去り、ポワ~~~としたまま、片想いで白髪を頂く年令に達してしまっ
たのです。
あの、3年間が忘れがたく、その後も英語と接してきましたが、いつも落胆。
英語は好きなのです。けれども上達しないのです。覚えられないのです。
何もかも、全て、私の英語は、誰かが代わって教えて下さるのではいけなかったの
でした。
どんなに教え方が上手な方でも、・・・・・ダメだったのです。
孫を抱く年令に達した私です。けれども、いつもうごめくどこかに住み着いている
ような感覚が、私の中の英語に気付いたのは最近のことでした。
片思いの、せつない、けれども いとしい私の、13才の感動の存在であった英語。
その私が恋した英語と、大人らしい決別をしなくてはいけないって、どこかで思い
始めていました。英語との付き合いが、今後あろうとなかろうと、どこかでけじめ
をつけなければって。小さく笑ってしまいます、バカねぇって。
それで、ものぐさ女は、インターネットで検索して、さっさと申し込みです。
決心すると即行動の女です。ホットなうちに行動へ移します。コンビニから受験料
を送付。
「エエーッ、写真添付なのー?自己証明が必要だなんて、信じられないわ」
グジャグジャ言っても始まりません。今は便利な無人撮影ボックスなどがあって、
あ~~、不愉快!でも、パチリ!ウン十秒後に、見たくもない写真が出てきて、
それを受験票へ貼りました。なるべく見ないようにして。
当日。
駅からゾロゾロ同じ方向へ向かう若者達。小学生と、その保護者と見受けられる
人達も。やっぱり世間は子どもから英語を!ということなのね。
ふ~~ん、これが今の日本ってことなの。
日本中で実施された「英語検定試験」。膨大な受験者数だったのでしょう。
三々五々入場してくる若者達。
確認はしなかったけれど、多分否絶対に、高齢者は私一人だったと思うわ。
ざっと見渡せば、ほぼ全員、試験開始まで参考書と首っ引きな様子です。
私は、そのへんが潔いのか、諦めがいいのか、関係物は持ち込みません。
唯一英語の“Anne of Green Gables”を読んでいました。
受験票の写真面を上にして、電源を切った携帯電話も机の右隅に置いて、
スタートです。
筆記40分・・・35問、2分のインターバル。
続いてリスニング28分・・・30問
13:30~14:40は、粛々と。取り敢えずは埋めて終わりました。
出来ようと、出来なかろうと、途中退場なんて出来もしない、これっぽっちも
余裕のない出題に、ビックリ。
見極めのいい私なのです。考えても仕方がないって状況は、さっさとクリアです。
モタモタなんかしません。さっさと進行です。
2回のスペイン語受験の時、真っ先に退場してきた私は、まあそんなものでしょう
って思って臨んだのですが、とんでもない思い違いで、ギリギリ間に合うかどうか
の問題作成で、慌てる自分に驚いたのです。エッ私もちょっとパニック?
嫌だ!慌ててるじゃない。
エーッ、こんな私も居たのねぇ。ホラホラ、焦ってる私よ。
新鮮な驚きです。こんなスリルはかつて経験したことがない、記憶にないという
スリルじゃあありませんか。少々慌てている自分を眺め(意識上)、それを面白
がっている自分に出会い、いや~~~、たまりませんなあ、なんて、その状況の
何もかもが面白かったのです。
帰り途中、外出中だったウチの宇宙人に運良く拾って貰って。
「面白かったわよ~、焦る自分に出会ったりしてね」
「娯楽としては、ちょっと高いかな英検は」
「そうねえ、私にはそれを(資格)何かに役立てようなんてこれっぽっちも思って
るわけじゃないから、純粋な娯楽ね。でも、今日のスリルも加味すると、そんなに
高くはないわね」
「漢検受けてよ」
「ウン、旧友から勧められてたし、読めても書けない漢字がいっぱいって、
情けない現状だから、受けてみようかなっては思ってたのよ」
ハイ、これも決まり。
いつものスペイン語レッスンの帰り、本屋へ寄って、わき目もふらずに実用コーナー
書棚へ。漢字検定問題集を1冊購入。他のコーナーは無視!
さっさと本屋を後にします。
ケイコサンが、
「いいですねえ、レイコサンはお好きなことが出来て幸せですね」
「ええ、お陰様で。でも、どなたも、みんな、お好きなことをしてるのよ。今一番
したいことをね。その対象がそれぞれ違ってもね」
そうなのです。比較も善し悪しも、無駄なことです。人は好きなことをして生きて
いるのですから。
これからも、私の「何か面白いことはないかい?」の旅(?)は続きます。
七夕の頃、合否がわかります。
これでやっと、13才の恋に別れを告げられるような気がします。新たな出会いに
なればそれはそれで楽しいものになるでしょう。