種蒔きには色んな手法があるが、一般的なものは次の三種であろう。「筋蒔き」、「点蒔き」、「バラ蒔き」。何れを採用するかはお好み次第、数学のようにこれが正解というものは無いのだ。冬野菜の種蒔きや植え込みが続いているが、人により蒔き方は様々。ダイコンの種蒔きが終わったところだが、子狸や例の「百姓候補生」氏は、点蒔きを採用している。畝に程よくポイントを決め、1ヶ所毎に数粒づつ種蒔きしていく方法論だ。品種は「青首ダイコン」なので大凡の熟成サイズは解っている。日照・通風等を考慮して、列間・株間を決め、コーヒーの空き缶で軽く目印をつけていく。其処に3~4粒ずつ種蒔きしたのだ。凡そ一ヶ月弱たって青い若葉が成長してきた。
こうなってくると微調整が必要となってくる。つまり一ヶ所数本の苗は不要であり、成長の妨げとなるのだ。最初から一粒ずつ蒔けば良いのでは・・・・・とのご意見もあるだろうが、全部が発芽するとは限らない。安全策を考慮して予備の分も含めての数粒なのだ。百姓候補生氏も調整を始めたようだ。微調整で、いきなり1本に減少させる訳では無い。彼は4粒ずつ蒔いたようで、無事な箇所は4本の苗が密集している。成長を見ながら徐々に減らしていくのが我々の手法なのだ。
先輩方は「筋蒔き」の採用のようで、列ごとに大量の発芽が見られる。発芽不能な箇所というのは存在しないだろうが、間引きの手間が大変だろうなとは思う。まあ、好き好きだからどうこう言うことは無いのだが。聞けば「間引き菜」として汁物に採用するのだとか。その手もあったか。かくしてしばらくの間は「間引き作業」がボチボチと続いていく、無論、最終的には1本にして大きなダイコンを目指す。流石にタクアンの製造までには至らないが、おでんを筆頭にダイコンの出番は多い。ある意味冬場の主役なのかも知れない。