木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

野焼きの一時

2022年10月26日 05時14分56秒 | 耕作放棄地

「サツマイモ」を掘り出して1ヶ月余り、積み上げていた残滓のツル等が程よく乾いてきたようだ。ご存じかと思うがサツマイモのツルは水分が多く、なかなか乾燥してくれない。時間が掛かること甚だし、1ヶ月ぐらいは優に掛かるのだ。お天気は上々、焼却日よりだろう。延焼の可能性が少ない畦道に移送し、其処で燃やすことにした。生ツルと違って乾燥してるので軽量なもんで、移送は楽だ。全部を一緒に焼却すると、火勢が強くなって危険だろう。何回かに分けることにした。古新聞を種火の材料とし、イモツルの中程に仕込んでいく。点火するが、まだしも水分を含んでいるのか、一気には燃え上がらない。

素材がイモツルだけなので、火力はそう強くは無いようだ。チョロチョロとした炎が吹き出す程度、これなら延焼の心配も無さそうだ.。本日は周囲で2~3名ほどの仲間が作業中、万が一の場合は助っ人の依頼をと考えていたが、火勢を見ているとその心配も無さそうだ。燃やす素材がイモツルだけなので、「焼きイモ」の可能性は無理だろう。秋空の下、のんびりと焚き火しながら焼きイモなどを・・・・・・・と、長閑な気分に浸りたいところだが、焼却する資材によるのかな。せめて古竹などがあれば良いのだが。

細めの煙がたなびいて行く。焚き火と言うには少し心許ない勢いだが、風情としては「焼きイモ」の気分だ。お隣では「長老」がイモ掘り中、燃やす素材がふんだんであれば何個かを頂戴してくるのだが。それにしても最近は焼きイモの情景を眺めることは滅多に無いようだ、例の環境問題の故か、住宅地では焚き火が禁止された。農村地帯でも、農業用資材の最低限度の焼却に限定されている。いわば規制された火力だ、焼きイモの情景に感動する余裕も無いのだろう。

少しづつ燃やしたイモツルだが、ほぼ全てを燃やし尽くした。農園もスッキリ、残った灰は肥料として畝に散布する。カリ肥料として立派に役立ってくれるのだ。イモ苗が大きくなってサツマイモを育て、枯れ果てた後には肥料となって次なる世代に役立ってくれる。農園の諸々は循環しながら有効に役割分担を行っているのだ、死して後も大仕事を果たしてくれるとは、有り難きかな。

コメント
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