普段の振り返りが上手くいっていない。今日のできごと・感情から、改善点や自分の価値観を見つけられていない。観察力が低いと感じていたので、本書を手に取った。
本書では、観察力を鍛えるために、認識を歪める感情とバイアスとコンテクストについて丁寧に解説がされる。それらが悪いものではなく、特性を理解して武器にすることが語られる。眼鏡は事象の一部しか見せないが、眼鏡があることで見えることもある。
終盤では、正解を手放し、あいまいな状態を受け入れ、創作に結びつけるためのマインドフルネスについて語られ、愛にたどり着く。
観察力を超えて、人生の視方を説かれたように感じた。新書だが、メモ・抜き出しの量が12,000字を超えた。