祝祭と予感/恩田睦著/幻冬舎文庫 2024-10-15 21:30:02 | 本 「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ作品集。作品のコンピレーションアルバムのために書かれた作品がその始まりだったそうだ。天才たちのその後や、舞台となったコンクールにたどり着く前の話で、本作の雰囲気の延長戦とした楽しかった。巻末のエッセイに、作者が音楽とどう関係していたのかが書かれていて、物語よりも興味深く読んだ。また、本作のために、繰り返し候補となる曲を聞いて、公正を作り直した話は迫力があった。自分がその練り上げられたプログラムを読み解くことはできなかったが、背景に触れることができて嬉しかった。