book cafeで取り上げられていた絵本。
こんな風に始まる。
ある日、散歩の途中、わたしは1羽のペンギンにひょっこり出くわした。
空から落っこちたんだよ、とやつは言った。
でも、ペンギンがーーやつはどうみてもペンギンだったーー
飛べないことぐらい、わたしだって知っていた。
そのペンギンは、飛んでいる途中に、他の鳥が飛んでいるのを見て、自分が飛ぶことを疑ってしまい、飛べなくなった。
私たちは周りから影響を受けて、できていたことができなくなってしまう。
そして、その逆もありえる。
「能力」の生きづらさをほぐす、で語られていたことに通じている。
能力というのは環境の中で発露するものであり、「あの人は能力がない」と責めても仕方がないし、「あらゆる能力を付けなければ」と消耗することも、幸せとは異なる方向だ。
物語によって、2つの本が自分の中に染み入ってきた。この奇跡に感謝します。