夢の向こう(1)

2014-11-14 21:44:54 | 童話
君達はどんな夢をみるのかなぁ?

僕はね、前にみた夢と同じ場所で迷子になる夢をみることがあるよ。

それとね、パラグライダーで高い空を飛んでいる夢や、すごく高い空の上を走っているモノレールに乗っている夢や、幅が広くて、高く大きなエスカレーターで、みんなが駅から滑って降りてくる夢をみたこともあるよ。

夢って、ふしぎだよね。

君達はどんな夢をみるのかなぁ。

歌の好きなオジさん(4)

2014-11-13 20:45:25 | 童話
オジさんは、近くに誰かいるのだろうかと思い、周りを見ましたが誰もいません。

一緒に歌を聴いていた犬に聞きました。
『お前が言ったの?』
犬は『僕じゃないよ。』と言いました。
今度は一緒に歌を聴いていた猫に聞きました。
『お前が言ったの?』
猫は『私じゃないわよ。』と言いました。

『だれが「ありがとう。」と言ったのかなぁ?』

『わたしよ。』と、またCDから声が聞こえてきました。

『昨日はありがとうございました。』

『いえいえ、私こそ楽しませてくれて、ありがとうございました。
また次のコンサートに行きますのでよろしくお願いします。
だけれど、私が大切に飼っている犬と猫がコンサートに行きたいと言っているんです。』

『犬さんと猫さんに小さくなってもらって、ケーキの箱に入ってもらって、鳴かないようにすれば大丈夫かな?』
『では、犬と猫に聞いてみますね。』

しかし、犬も猫も『ケーキの箱に入るのはイヤだよ。その代わり、僕と猫が人間の子供になるよ。』と言いました。

そして、オジさんは二人の子供と一緒にコンサートに行って、大好き女性歌手の歌を楽しみました。
そして、家に帰ってから、犬と猫に『もう犬と猫に戻っていいよ。』と言いました。
すると、何時もの犬と猫が『楽しかったね、次のコンサートにも連れて行ってほしいなぁ。』と言ったので、オジさんは約束を守ろうと思っています。

          おしまい

歌の好きなオジさん(3)

2014-11-12 21:02:33 | 童話
すると、犬と猫が手を出しましたが、オジさんはお土産を買ってくるのをすっかり忘れていました。

『なんだ、その手は?』
『お土産は?』
『あっ、いけない、忘れていた。歌声がステキだったのですっかり忘れていたよ。』
『ん、もう、約束したのに。』
『ゴメンゴメン、明日お散歩する時におやつを買ってあげるからね。』
『約束は守らないとダメだよ。』
『わかった、わかった、ゴメン、ゴメン。』

そして、翌日のお散歩の時に、オジさんは犬と猫にオヤツを買ってあげました。

お散歩から帰って、オジさんはいつものきれいな声の女性歌手の歌を聴いている時に、女性歌手の歌が、『昨日はありがとうございました。』に聞こえました。

歌の好きなオジさん(2)

2014-11-11 21:06:14 | 童話
それは大好きな女性歌手の声でした。

『毎日、わたしの歌を聴いてくれて、ありがとうございます。』
『いえいえ、私こそ楽しませてくれてありがとう。』
『今度コンサートを行なうので来てくれますか?』
『はい、行きます。』

それから、オジさんはコンサートの日がくるのを楽しみにして待っていました。

しかし、オジさんは困っていました。
オジさんが大事に飼っている犬と猫もコンサートに行きたいと言っているのです。

そこで、犬と猫にお土産を買ってくるので留守番をしてもらうことにしました。

そして、コンサートの日に、オジさんは大きな花束を持ってコンサート会場に行きました。

大きな花束を持っているのがオジさん一人だけだったので、恥ずかしそうに座って歌を聴いていました。

歌が全部終ったので、オジさんは恥ずかしそうに女性歌手に花束を渡しました。

オジさんの大好きな歌手なので、オジさんの心臓はドキンドキンしていました。

そして、コンサートが終り、オジさんは楽しそうに家に帰りました。

歌の好きなオジさん(1)

2014-11-10 21:29:44 | 童話
歌の好きなオジさんは、いつもきれいな声の女性歌手の歌を聴いています。
何時間も何時間も聴いています。
オジさんはそのきれいな声の女性歌手の歌が大好きです。

ある日、その歌手の歌が、『毎日聴いてもらって、ありがとうございます。』に聞こえました。

オジさんは、近くに誰かいるのだろうかと思い、周りを見ましたが誰もいません。

一緒に歌を聴いていた犬に聞きました。
『お前が言ったの?』
犬は『僕じゃないよ。』と言いました。

今度は一緒に歌を聴いていた猫に聞きました。
『お前が言ったの?』
猫は『私じゃないわよ。』と言いました。

『だれが「ありがとう。」と言ったのかなぁ?』
『わたしよ。』とCDから声が聞こえてきました。