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火星に行く日と火星に帰る日(3)

2017-04-15 10:08:52 | 童話
しばらくして、火星の子供達が乗った宇宙船が地球に向って飛び立ちました。

一方、地球の僕達は果物をたくさん買って箱の中に入れました。
そして、たくさんの水筒にお水を入れて、その水筒を大きなカバンに入れました。

その時、僕達の近くでたくさんの水筒にお水を入れている子供に会いました。
僕達は自分達のお水を入れるのが終っていたので、水筒にお水を入れるのを手伝ってあげました。
『ありがとうね。』
『うん、いいよ。』

しばらくして、僕達はお花屋さんでたくさんの苗木を買っている子供を見つけました。
『やあ、また会ったね。』
その子は、僕達がお水をたくさんの水筒に入れるのを手伝ってあげた子でした。
『また会ったね。』
『そうだね。』
『今日は何しているの?』
『木を植えるので苗木を買っているんだよ。』
『手伝ってあげようか?』
『うん。』
僕達は苗木を車まで運ぶのを手伝ってあげました。
『ありがとうね。』
『うん、いいよ。』

そして、一週間が経った時に僕達は火星へ行く宇宙船に乗って地球を出発しました。
『緑色と青色のきれいな地球さん行ってくるね。』

僕達の宇宙船がしばらく飛行していると、うしろからもう一基の宇宙船が近付いてきました。
窓から見てみると、その宇宙船に乗っていたのは、あの苗木を買っていた子供でした。

『やあ、また会ったね。』
『そうだね。君達はどこへ行くの?』
『僕達は火星へ行くんだよ。君達はどこへ行くの?』
『僕達は火星に帰るんだよ。』
『ふぅ~ん。君達はたくさんのお水と苗木を持っていたけれどどうするの?』
『火星に着いたら、苗木を植えてお水をあげるんだよ。あとね、海も作るんだよ。』
『そうなんだ、僕達も火星に種を植えて、お水をやって大きな木に育てるんだ。僕達も海を作るよ。』
『僕達と一緒だね。火星に着いたらみんなでやろうか。』
『そうだね、一緒にやろうか。』
『うん、そうしようよ。』

火星に行く日と火星に帰る日(2)

2017-04-14 21:19:48 | 童話
その時、火星では
『これから地球の勉強を始めるよ。』
理科の先生が大きな画面のパソコンで地球の映像を映しました。
すばらし望遠鏡とハットスル望遠鏡と地球探検車で見た地球の画像でした。

『わぁ、青くてきれいだなあ。』
『誰か住んでいるのかなあ?』
『いっぱい住んでいるんじゃないかなあ。』
『それでは、地球探検車のキュウリシオを見てみよう。これが地球探検車の画像だよ。平らな所をゆっくりと進んで行くのには、このタイヤの大きさがちょうどいいんだよ。だけれど、時々休憩しながら進んで行くんだよ。そして、頭の所に付いている黒い傘みたいなのがアンテナで、画像の電波を火星に送ってくるのだよ。』
『わぁ、すごいなあ。』
『これは、着陸船から撮った画像だよ。それでは、この3つの画像を見ながら、みんなで話し合いをしましょう。』

『地球はどうして緑色や青色なのかなあ。』
『誰かが青色のインクをこぼしたんだと思います。』
『先生がテストを採点する時に青色のインクを使うから、インクをこぼしたのは地球にいる先生だと思います。』
『誰かがホウレン草を食べている時にこぼしたんだと思います。』
『これは山に生えている木と海にある水の色です。それでは、この赤い火星を地球のように、緑色の山や青色の海にするのはどうすればいいのかなあ。』
『地球から木を持って帰って植えればいいと思います。』
『水も地球の川と海から持って帰ればいいと思います。』
『地球から木を持って帰って植えるのはどうしたらいいのかなあ?』
『大きな木は重たいので、小さな苗木を持って帰って植えればいいと思います。』
『地球から海の水を持って帰るにはどうしたらいいのかなあ?』
『みんなが水筒に入れて持って帰るといいと思います。』
『う~ん、それだと、たくさんの人が持って行かないといけないねえ。』

火星に行く日と火星に帰る日(1)

2017-04-13 21:27:49 | 童話
『これから火星の勉強を始めるよ。』
理科の先生が大きな画面のパソコンで火星の映像を映しました。
すばる望遠鏡とハッブル望遠鏡と火星探検車で見た火星の画像でした。

『わぁ、赤茶色で石が多いね。』
『誰か住んでいるのかなあ?』
『誰も住めないよ。』
『それでは、火星探検車のキュリオシティを見てみよう。これが火星探検車の画像だよ。砂や石ばかりの所を走るのは金網みたいなタイヤがいいのだよ。そして、頭の所に付いている丸いアンテナで、画像の電波を地球に送ってくるのだよ。』
『わぁ、すごいなあ。』
『これは、着陸船から撮った画像だよ。それでは、この3つの画像を見ながら、みんなで話し合いをしましょう。』

『火星はどうして赤いのかなあ。』
『誰かが赤いインクをこぼしたのだと思います。』
『先生がテストを採点する時に赤いインクを使うから、インクをこぼしたのは火星にいる先生だと思います。』
『誰かがオムレツを食べている時にトマトケチャップをこぼしたのだと思います。』

『それでは、この赤い火星を僕達が住んでいる地球のように、緑色の山や青色の海にするのはどうすればいいのかなあ。』
『地球から木を持って行って植えればいいと思います。』
『海も地球から水を持って行くといいと思います。』
『それでは、地球から木を持って行って植えるのはどうしたらいいのかなあ?』
『大きな木は重たいので、果物を持って行って、果物を食べた後の種を植えればいいと思います。』

『それでは、地球から水を持って行く方法を考えてみようか。』
『水を入れたみんなの水筒を大きなカバンに入れて、みんなで持って宇宙船に乗ればいいと思います。』
『運ぶのは、一回では足りないね。』
『三回だったら足りるかなあ。』

蜜蜂キックロの海外出張(4)

2017-04-12 21:24:19 | 童話
レストランは大きな六角形をしていて、まるでミツバチの巣のようです。

一番のドアはカナダ料理のお店になっていて、カリブーのステーキをやさしく焼いて柔らかくしています。

二番目のドアを開けると、アメリカ料理のお店になっていて、牛肉のステーキがおいしく食べられます。

三番目のドアを開けると、ブラジル料理のお店になっていて、このお店も柔らかくおいしいお肉を食べることができます。

四番目のドアを開けると、オーストラリア料理のお店になっていて、蜂蜜と味噌とニンニクを細かくして混ぜたものを、野菜や、ゆでたお肉につけたり、つけて焼いたりして食べるがおいしく食べられます。

五番目のドアを開けると、イタリア料理のお店になっていて、おいしいパスタが食べられます。

六番目のドアを開けると、フランス料理のお店になっていて、チーズに蜂蜜をかけた料理がおいしく食べられます。

これで六角形のお店になっています。
『うわっ、どのお店の料理もおいしそうだね。』

ある日、オジさんが僕にお話しをしました。
『キックロ、頼みがあるんだけれど、おいしい料理を探すために、また外国へ出張して欲しいんだけれど、行ってくれるかい?』
『また別のレストランを造るの?』
『そうだよ、もっとたくさんの人に、おいしい蜂蜜料理を食べてもらいたいんだ。』
『うん、いいよ。』
そして、僕とオジさんは次の外国出張の準備をしています。
      おしまい

蜜蜂キックロの海外出張(3)

2017-04-11 21:19:30 | 童話
『ふぅ~ん、カナダではカリブーという動物のステーキに人気があるみたいだけれど、お肉を焼く時に蜂蜜を使うんだね。そうするとお肉が柔らかくなり、冷えても硬くならないのか。』

イタリアへ行った僕達の仲間の蜜蜂は、イタリアの蜜蜂の巣箱から飛んで、おいしい料理を探しに行きました。
『やっぱりイタリアではパスタがおいしいんだよね。パスタのソースを作る時に蜂蜜を入れて、もっとおいしくしているんだね。』
と、連絡が有った。

また、フランスへ行った蜜蜂の仲間からは、
『フランスではチーズに蜂蜜をかけて食べるのが多いよ。』
と連絡が有った。

そして、アメリカへ行った僕達の仲間の蜜蜂から、
『牛肉のステーキをもっとおいしくするために蜂蜜を付けて料理をしていたよ。』
と連絡が有った。

また、オーストラリアへ行った蜜蜂の仲間からは、
『蜂蜜と味噌とニンニクを細かくして混ぜたものを、野菜や、ゆでたお肉につけたり、つけて焼いたりして食べるとおいしんだよ。』
と連絡が有りました。

最後に、ブラジルへ行った蜜蜂の仲間からは、
『鶏の肉を小さくして、蜂蜜にお塩やスパイスを混ぜたものに漬け込み、野菜にバナナを加えたものを細かくして炒めるとすごくおいしいんだよ。』
と連絡が有りました。

そして、カナダから帰って来た僕達が空港で待っていると、アメリカやブラジルやイタリアやフランス、それとオーストラリアへ行っていた蜜蜂が全員帰って来ました。
『みんな頑張ってくれてありがとう、これでおいしいレストランが作れるよ。』
と僕達の世話をしてくれているオジさんが喜びました。

オジさんは、蜂蜜を使ったおいしい料理の日本料理店を持っていますが、外国の料理のお店を造りたかったのです。
翌日からオジさんは外国料理のレストランを造り始めました。