1週間ほど前、ある経営者の方と話をしました。
「売るモノがあっていいですね。」と私。
「設備投資がなくて、知恵を売るほうがいいですよ。」と経営者の方。
隣の芝生は青く。
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この1週間お会いした方の多くが、何代目かの経営者の方。
戦後の復興期、高度成長期、消費の成熟・・・
右肩上がりの経済環境のなかで、企業価値を高めていった、父や祖父。
「あなたのお父さんが・・・でいらっしゃってて・・・」
「あなたのおじい様が・・・のときに・・・」
地域の中で根を下ろしてきた企業であればあるほど、重たくなる継ぐ者の荷物。
でも、
バブル崩壊、情報化の波、グローバル化・・・
変化する経済環境にもまれても、しぶとく、しなやかな、経営後継者。
小さくても強い企業をより強くする仕組み。
小さくて強いから、これまでにない新しいビジネスモデルが生み出せる仕組み。
そういった、地に足をつけた動きが必要だし、生まれてくるはずです。
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私は、近しい家族はすべて学究の徒。
祖父は国文学、父は経営学、きょうだいは教育学。
不肖の娘は、社会に出てから経営学を学びました。
23歳まで縁がないと思っていた経営学の本が、私の書棚に並んでいます。
父の現場重視の経営学に対する視点、経営者との向き合い方は、教えてもらったわけではないけれどいつの間にか染み着いた財産です。
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経営を継ぐひとのひたむきな姿勢に恥じぬような、経営学を継ぐひととしての正しい姿勢で仕事に取り組みたいと考えています。