☆ こにゃんこのケセラセラな毎日 ☆

人生なんてケセラセラ
♪なるようになるさ 先のことなど分からない♪

これって、不器用だったんだ!?

2007年09月03日 | 子育て思い出話*-* コナン編 *-*
子育て教室に通っていた頃、コナンの遊びに付き合っていて不思議に思うことがありました。
コナン、ジャングルジムに昇る時、手は使わずに、足だけで昇ろうとするんです
まるで、階段を昇っていくかのように・・・。
トーゼン、昇れるハズがありません
いつも私が腰を支えて、何段か昇る、という感じでした。
「ここをね、こうやって持つんだよ」と教えたところでコナンには伝わりません
まぁ、そのうち出来るようになるのかな~?なんて、のん気に考えていました。

療育センターに通い出し、最初の遠足の日
沢山の遊具がある、広~い公園へ行きました
そこには、ローラー滑り台があったのですが、滑るには梯子を昇っていかなくてはなりません。
例の如く、コナン、足のみで昇り始めました
担任の先生と「ここに手を置いて~」などと、声掛けするのですが、効果なし
そこへ、同行していたOT(作業療法士)の先生が、
サッとコナンの左手を梯子に乗せ、上から自分の手をかぶせました。
次に一段上の梯子にコナンの右手を置き、上から自分の手をかぶせ、左手を自由にしました。
右左交互にこの作業を繰り返したところ、コナン、なんとか梯子を昇り切りました

この動作を何回か繰り返すうちに、自分でジャングルジムや梯子に昇れるようになりました
やっぱり、上手な教え方ってあるんですねぇ

他に、等間隔で隙間がある丸太の橋なども、自分の歩幅で渡ってしまうため、
丸太のないところに足を置き、そのままハマるということも・・・

コナンって変わってるよなぁ・・・と思いながら遊んだ遠足の翌週、
クラス懇談会がありました。
そこで、わが子の成長や課題などを話していたのですが、私の番になって
遠足の時の梯子や丸太橋の話になりました。

「なんで、コナンって、梯子や丸太橋を上手に渡れないんですかね~?」
とこぼすと、
「コナンくん、身体の使い方が分かっていない、というか、不器用なんですよね。
遠足の時、同行していたOTの先生がおっしゃっていました。」
えぇ~っ コナンって不器用だったの
し、知らなかった・・・
「OTの先生には週1でクラスに来ていただくことになっていますし、
その時に、コナンくんのことも色々アドバイスいただくことになってます
と言われました。
療育センターの最初の頃から、コナン、OTの先生に「この子はサポートが必要」と
目を付けられていたそうなんです
普段、元気に走り回っているだけだから、気が付きませんでした

そこで、ワタクシ、ふっとあることがよぎりました
「それじゃ、コナンの逆さバイバイも、不器用さから来るものなんですか
そう、コナンは手のひらを自分の方に向けてバイバイをしていたのです
「逆さバイバイですか・・・。アレは人が自分にバイバイする時に、自分の方に
手のひらが向いているから、『バイバイ』って、手のひらが自分の方にむいているんだ
と誤学習している、いう説と
相手に気持ちが向いてない。つまり、手を振る、という動作はすりこまれても、
相手へ「さようなら」の気持ちがこもっていない、という説があります。
前者だと、コナンくんに手の甲を見せてバイバイすれば、そのうち理解していくと思いますし、
後者なら、いつかコナンくんが相手に「バイバイ」の気持ちを持てるようになったら
自然とできるようになると思いますよ」
・・・・・目からウロコでした

それから、ワタクシ、コナンに手の甲を見せてバイバイするようにしました。
コナンがどっちのタイプだか分かりませんでしたが、気が付くと、ちゃんと
バイバイ出来るようになっていました

身体の不器用さは・・・、センターを卒園して、保育園に行くようになってからも
半年に一度、OTの先生が来て見てくださいました。
OTの先生から、継続してコナンを見たい、と申し出があったそうです。
その度にコナンの動作について質問すると、返ってくる答えが
「不器用さから来るものですね」
でした・・・

お絵かきで色塗りがうまく出来ないのも・・・
お箸がちゃんと持てないのも・・・
食事を手で食べてしまうのも・・・
事務室に逃げ込んでソファーに寝そべってしまうのも、不器用ゆえに、
ムリして身体を使うため、人より疲れてしまって、横になってしまう、ということも・・・。
決して、サボッているわけではなく、カラダを休める必要性があるのだということも・・・
素人が見ても気がつかないけれど、コナンの走りはとっても特徴的な不器用さが
目立つ動きだということも・・・

全部、OTの先生に指摘されて知ったことでした。
その度に、自己評価が低いコナンが身体能力の限界で色々出来ないことが多いことは
しんどいやろうなぁ・・・と切なくなりました

センターや保育園の先生方が、OTの先生のアドバイスを元に、コナンと接してくださったおかげで
かなり身体の動きが器用になりました
毎週、訓練を受けなくても、日々の生活の中で、ちょっとサポートをするだけで
良くなっていくんだ、ということも学ぶことができました

未だにコナンは不器用さが目立つ子供です。
でも、人より時間がかかっても、いつかは出来るようになることを身を持って教えてくれます
そんなコナンに感謝感謝です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする