堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

汗牛充棟

2012年02月07日 | 日記

 山田風太郎の「戦中派不戦日記」の冒頭・まえがきに「汗牛充棟」の文字が出てきた。

 そこには、「汗牛充棟の敗戦記録に私のこんなものを加えるのは、どれだけ意味があるのか・・・」とある。
 文章の流れから、本か記録のことだろうとは思った。

 角川の国語辞典によれば、
「 車に積めば牛、が汗をかくほどの重さ、家に積めば、棟まで届くほどの量の意味。蔵書の多いことの意味。」とある。

 「絆」の項でも書いたが、言葉や文字の意味は正確に知り、正確に使いたいと常に思っている。
 まして、ブログという形で、人様の目に留まる以上、恥をかきたくないと言う感情もある。
 従って、辞書は常に座右に置く。
 その辞書は、子供が中学高校で使ったおさがりである。その程度の質と量でよいとも負っている。
 あまり高度なものでなくてよい。

 「汗牛充棟」という言葉が目に留まった理由は、つい最近読んだ池上彰の「伝える力」の中にあったからだ
 わかりやすく伝えると言う中に、
 若い人に対しては四字熟語を使わない方が良い。
 その例として挙げられていた。
 単に量が多いと理解しただけで、それ以上は追及しなかった。
 「充棟」は家の中一杯とイメージできたが、「汗牛」は単に汗をかいた牛としかイメージできなかった。
 日常生活で、
汗をかきながら重い荷物を載せた車を引く牛を見る機会が全くないからだろう。
 池上はそのほかに、「隔靴掻痒」、「一朝一夕」、「意気消沈」、「起死回生」、「浅学非才」等を上げている。
 現代の若い世代にとっては、昭和20年、30年代に書かれたものは、既に古典であろう。
 私自身も昭和初期の文章を読む機会は少ない。
 従って、難しい漢字に遭遇すると戸惑う場合も多い。
 昭和史を再確認しようと思ったのも、「昭和は遠くなりにけり」の感、多き故でもあろう。

     


議員”激論”会『問われる地方議会、あなたは必要か』・・・・拓殖大学

2012年02月06日 | 地方自治

 先日、立川市のある市議会議員のブログを見た。
 そこに、拓殖大学で行われた、議員”激論”会『問われる地方議会、あなたは必要か』に参加したとの報告が載っていた。

 気になり、他のブログを探した。

 何人かの議員のものが見つかった。

 長野や和歌山の議員の記事である。

 関心の高さをうかがわせた。

 

 複数の議員のブログを見て、おぼろげながら全体像が見えてきた。

 

 立川市でも議会改革を議論する特別委員会が設置をされているようだ。

 その議論の中身は、例によって、議事録の公表が極めて遅いので、現時点では分からない。

 

 激論会のブログを垣間見ての感想は幾つかある。

 

 その一つは住民・市民との関係である。

 グループ別の討議の一つのテーマになったようである。

 大きな論点であるので、中身は多岐にわたると思う。

 議会報告会についても取り上げられたようである。

 

 立川市の特別委員会でも実施の方向で議論されているようだ。

 しかし、意義や目的、議会改革のなかでの位置づけは不明確なもののような気がする。

 議会報告会が全国的に行われるようになったのは、北海道の栗山町である。

 議会基本条例によって、議会に報告会の開催を義務付けたからである。

 

 議会報告会については疑問である。

 理由は様々ある。

 一番大きな理由は、議会改革の中では枝葉末節であり、小手先の手段にすぎない。

 市民・住民との関係で言えば、議会の実態を報告する、情報提供すると言う事だと思う。

 情報提供の手段だとすれば、根本的に改革する点はほかにある。

 会議録の迅速な公開、議会報の充実、議案と資料の事前公開等々。

 

 単なる報告だけではなく、市民参加の一端として開くのであれば多少の意味はあろう。

 しかし、実施上の問題点は多々ある。

 議会報告会である以上、当事者は議会を代表する議長である。

 議長はその重責に耐えうるだろうか。

 定例会後に行うとすれば長時間に亘って議論されたものを、短時間の報告会で全て議論できるのであろうか。

 

 例えば、防災や議会改革等テーマを絞れば可能であろう。

 栗山町など既に実施している自治体では、既に、報告会に否定的な見解が示されている。

 


青少年健全育成研究大会・・・ネットいじめ、有害サイト

2012年02月05日 | 地域・ボランティア

 昨日、「ネットいじめ・有害サイト等から青少年を守る」と題する講演が行われた。
 講師は全国webカウンセリング協会のチーフアドバイザー高橋泰之氏。
 内容は、①なりすましメールとは
     ②サブアドとは
     ③チェーンメールとは
     ④学校裏サイトとは
     ⑤ネットいじめ
     ⑥誹謗中傷の削除方法

 情報化社会の恩恵を受けている一人ではあるが、子ども達の社会には入りきれない。
 隠語の世界などは遠い世界。解しがたい。

 情報化社会の影の部分、常に変化し対応しがたい部分でもある。
 正しい知識が必要。
 講演の内容をまとめ、関連する情報も集めなければと思う。
 もう少し勉強し、まとめたものを書いてみたい。

 講演会もいいが、実際に携帯やスマホを使って、プロフや学校裏サイト掲示板などに接続できる勉強会にも参加してみたい。
 実践的で応用ができる企画が考えられないものか。

     


小P連フォーラム・・・つながり

2012年02月04日 | 地域・ボランティア

 小学校PTA連合会のフォーラムがアイムホールで行われた。
 テーマは「つながり」。
 錦町の三小、七小のPTAとは、日常的にお付き合いさせていただいている。
 それぞれの活動も、役員や会員の皆様も少しは知っているつもりである。
 中学校区は生活圏としては適当な広さである。
 錦町と羽衣町は、確かに、地域の性格を若干異にする。当然、自治連の支部も異なる。
 従って、日常的な諸活動は個々に行っている。
 しかし、連携して行くことも、それぞれの活動を効果的にする上で重要だとも思う。
 その触媒的役割を学校、PTAが担うことも考えられると思う。

 他の地域のPTAの活動を知ることは、自分の地域の諸活動を展開していく上で、有意義なことである。
 地域にはその地域の特性がある。その特性を生かし、活動は展開されると思う。
 その意味で、中学校区にまとめて、グループとしての発表には意味があると思った。

 錦町と羽衣町の地域の連携は今後の課題であろうと思った。
 PTAに期待するところ大である。

     

 午後は青少年健全育成研究大会に参加した。
 明日、書くこととして今夜は寝る。


地域における人間関係

2012年02月03日 | 地域・ボランティア

 今年の賀詞交歓会、新年会で飛び交っている言葉に「絆」がある。
 先日読んだブログでも、自治会を褒める言葉に「絆が強い」が使われていた。
 多少とも町会や他の地域の団体に関わるものとして、違和感を禁じ得ない。

 血縁で結ばれている親子などは、絆と呼ぶにふさわしいかもしれない。
 しかし、牛馬を繋ぎ止めておくように、親の権威で子どもを縛り付けることを連想させ、あまり好感を持てない。

 しかし、このブログを読んで、これからの町会・自治会のあるべき姿を再認識するきっかけとなた。
 町会・自治会の人間関係は、突き詰めて考えれば、同じ地域に住み、そこで生活しているという関係にしか過ぎない。
 つまり地縁である。
 しかし、地域が存在する以上、その影響と力は厳然と存在する。
 つまり、地域力である。
 地域力をどう強めていくかは、そこに生活する人に多大な影響を及ぼす。
 犯罪が起こりやすい地域とそうでない地域、減災が効果を発揮した地域とそうでない地域。
 厳然たる差が出ている。
 そこに、町会や自治会、その他地域に根を張る各種団体の存在価値がある。

 今、町会や自治会の組織率の低下が問題になっている。
 最悪の事態として、解散を余儀なくされているところもあると聞く。

 一方、災害の発生や凶悪犯罪の増加など、住民を不安に陥れる要因も増大している。
 今後、町会・自治会の組織率を上げ、活性化するためには何が必要かを模索していかなければならない。

 その答えの一つが、地域住民の潜在的問題意識を探り、共鳴層の拡大につながるような事業展開を図ることである。
 そのキーワードの一つが「共助」であると思う。
 地域には多種多様な人が住み、様々な知識や見識、技術を持っている。
 それらの人々が、或る目的に向かって力を合わせれば、地域は正に、共助の場となる。

 つまり、町会・自治会は合目的的組織である。
 人間関係が優先して、組織が成り立つのではなく、目的を共有した人々の間に、更に人間関係が強くなる組織である。
 一方が他方を縛り付けるという「絆」の概念では絶対にない。

      
            昨年行われた錦町の防災訓練の一コマ(AEDの訓練)。


避難所運営マニュアル

2012年02月02日 | 地域・ボランティア

 先日行われたプレ錦まつりでも防災に関するワークショップが行われた。
 事前に準備のために資料収取を行った。
 第一次避難場所は重要な役割を担う。
 そこで、第一次避難場所の運営形態を知らなければならない。
 当然、避難所運営マニュアルがあると思って探したが、見つからなかった。

 ある町会長さんから、町会の会館を探したら見つかったとの連絡をいただいた。
 早速、貸していただいた。
 平成11年3月の日付の入ったものである。

 平成19年から始められた、防災モデル事業で避難所運営マニュアルを作成している。
 議会でのやり取りを見ても、平成11年のマニュアルを参考にして地域別のマニュアルが策定されて訳でもなさそうである。

 現在の地域防災計画は平成19年に策定されたものである。
 地域防災計画が改定されれば、当然、マニュアルも改訂されるべきである。
 防災モデル事業が平成19年から始まったので、その中で地域にあった形での避難所運営マニュアルを作ればよいという考えもあろう。
 本来、立川市が基本となる避難所運営マニュアルを策定し、地域が実情に合わせて各避難所のマニュアルを作ると言うのが筋であろう。

 平成19年から始められたモデル事業は、最初の地域と最後の地域とでは7年のタイムラグがある。
 避難所運営マニュアル策定のような、防災上の重要課題は全市一斉にやるべきである。
 もし、仮に、災害が発生した時に、マニュアルの有無が被害の差を生むようになった時の市の責任はどうなるのであろうか。

 平成11年版のマニュアルはどのように生かされたのだろうか。そこそこの予算が掛かっているだろうに。
 先日のタウンミーティング、防災がテーマにも拘らず防災担当の課長は出席していなかった。何故なのだろう。

      
                   第一次避難場所、三小の防災倉庫


付箋・・・文具

2012年02月01日 | 日記

 昔から、文房具に興味がある。
 街の文具店は、興味本位の冷やかしでははいりずらい。
 その点、大型店の文具コーナーは、時々観察のために入る。

 前には、本の大事な処や面白い処、興味のある場所に線を引いた。
 線だらけになってしまったり、何故線を引いたのか理解できない処も出てきてしまう。
 当然、本も汚れる。
 今は、付箋を貼っている。

 量販店の文具コーナーで、上半分が色つきで、下半分が透明なビニール製の付箋を見つけた。
 字の上に透明なところを貼れば、着色された部分が上に出る。
 容易にはがせ、べたつきもない。
 何時も、ポケットに忍ばせている。

 ブログなどに引用する時、探し出すのに便利である。

 やらなければならないことが多くて忘れてしまいそうなことが多い。
 電話を受けたり、気が付いた、その時、付箋に書き手帳の日程の所に貼っていた。
 手帳をギャラクシーに変えてからは、メモに書き入れている。
 しかし、明日やることは付箋に書き、PCに貼る。

 量販店の文具コーナーで、時々面白いものを発見し、買ってくる。
 重宝して使い、無くなってしまったり、他にも使おうと買いに行くとない。
 そんな経験を度々した。
 近頃は、珍しい文具を見つけ出すと、少し余分に買うこととした。
 量販店の経営方針で、デッドストックになるようなものは置かないのだろう。
 売れると思って仕入れたが、売れず、直ちに仕入れることを止めてしまったのだろう。


アールグレー・・・紅茶・・・喫茶店

2012年01月31日 | 日記

 知人宅で、アールグレーをいただいた。
 しばらくぶりの美味しい紅茶。
 コーヒー党ではあるが、たまには紅茶もいい。
 紅茶もダージリンなどタンニンを多く含む、インド産系のものが好きである。
 こう見ると、アールグレーは、私の好みの一番外にあるものである。
 紅茶も緑茶も淹れ方ひとつで、全く味は違ってしまう。
 紅茶好きで、淹れ方にこだわる方のアールグレーは格別である。
 また、体調によっても美味しさは異なる。
 少々疲れ気味な昨今、軽くてフルーティーなアールグレーは最高。

 余談だが、ワインもタンニンの多い、ボルドーのフルボディーが好み。

 アールグレーは中国紅茶であると思っていたが違うらしい。
 主に、タンニンの少ない中国茶を使ってはいるが、イギリスで作られたフレイバーテイーであるらしい。
 名前の由来は、グレー伯爵が作らせたことが、その名の由来だそうだ。
 因みに、アールとは伯爵の意味だそうだ。

 純喫茶という言葉はもう死語であろう。
 かつて、おいしいコーヒーや紅茶を飲ませてくれ、クラッシック音楽が静かに流れる、心地よい空間があった。
 格別旨いウインナコヒーを飲ませる店が国立にあり、わざわざ行ったのも良い思い出。その店はまだあるとの話も聞いた。

 当時でも、コーヒーの旨い喫茶店は多かったが、紅茶の店はあまりなかった。
 東青梅で、偶然入った喫茶店で飲んだロシアンティーの余りの旨さに、青梅線沿線に用事や仕事で行った折、わざわざ行ったことも記憶にある。
 新宿の高野か近所の店かはあまりはっきり覚えていないが、仕事の帰りたまに行った。茶葉も販売しており、買って帰ったことも覚えている。


山田風太郎の日記

2012年01月30日 | 日記

 NHKアーカイブスの「山田風太郎が見た日本 未公開日記が語る戦後60年」を録画していたことを思い出した。
 山田風太郎の作品は全く読んでいない。
 忍者ものという印象が強く。忍者に興味がない以上、読む意欲もなかった。
 ドナルド・キーンの「日本人の戦争~作家の日記を読む~」でも、主な登場人物の一人でもある。
 NHKアーカイブスの内容は、今回発見された、山田風太郎の1950年(昭和25年)から1993年(平成5年)の日記を通して、 廃墟から復興していく日本の姿と、太平洋戦争を知ろうというものであろう。
 まだ見てはいないが。

 この際、山田風太郎の作品を調べてみた。
 「戦中派不戦日記」「戦中派闇市日記」「戦中派焼け跡日記」「山田風太郎育児日記」など日記類も多い。
 特に、「戦中派不戦日記」は2002年に新装版が出ている。

 作家の書いた日記は、全くプライベートなもので他人が読むことを殆ど予期しない一般人のものと異なり、発表することを前提としたり、予測されて書かれているものだと思う。
 従って、本音や都合の悪いことは書かれていないものと思い、読まなかったのかもしれない。
 従って、文学作品の中でも日記というジャンルのものは殆どと言っていいほど読んでいない。

 昭和史を改めて知ろうと思うようになり、更に、ブログを書きだしてから、ある人の思いの中で書かれる日記も歴史を知る上で、大変に貴重なものであることが分かり始めた。
 ドナルド・キーンも米海軍の情報将校として、普通の日本人の日記の中からさまざまな情報を知ろうとして、数多くのものを読んだと言う。
 その上で、著名作家の日記から日本人の戦争についての考えや行動を知ろうとしたのであろう。

 時間を作って、新たな分野の本も読んでみよう。

 我が家から西友に行く道に一本の蝋梅がある。
 今年も満開の時期が来た。

     


プレ錦まつり

2012年01月29日 | 地域・ボランティア

 プレ錦まつり・・学大生と過ごす錦学習館の一日・・
 錦学習館、錦学習館運営協議会、東京学芸大学生涯学習教室主催、錦青少健、錦やよい会、生活の知恵を学ぶ会共催で行われた。

     

 昨年に続き2回目。
 昨年は、錦学習館という場所を提供し、学芸大の学生たちが企画、運営協議会の委員が当日お手伝いをする、という形で行われた。
 今年は、企画の段階から、運営協議会が参加した。
 昨年の経験を踏まえ、運営協議会のメンバーが講座のテーマや、ヒントになりそうなものをメモにまとめ、学生たちの講座企画の参考にしてもらった。
 次に、或る程度企画がまとまり、方向性が見えてきた段階で、委員が授業に参加し、意見交換を行った。
 協議会で、講座を充実したものにするために、何をすべきかも議論した。
 「とある錦のロケ地巡り」という企画では、立川市民の間でも意外と知られていないアニメや映画の舞台となった立川。
 資料収集のために、市役所を訪れ、商工会議所や観光協会とも協力し、資料や展示物を集めた。説得力があり、魅力的な展示ができた。
 国際交流と世代間交流を狙いとした企画では、講師を担当する西東京朝鮮第一初中級学校オモニ会の代表と学生が事前の打ち合わせもした。
 防災をテーマにした企画では、タイムリーに行われた立川断層に関する講演会も聴いた。
 その結果、講座の質が高まり、交流の輪が広がった。

     

  この事業は、東京学芸大学「社会教育計画論」の受講学生が、「地域づくり」と「世代間交流」をキーワードに子供から大人まで楽しめる8つの企画からなっている。

 今年が2回目であるが、様々な発展性を内包した企画である。
 連携・交流という意味でも複数の意義があると思う。
1つは、現役の学生が、授業の中で、様々な分野で活躍する、地域の大人たちと連携する意味。地域の大人たちにとっては、若い発想と行動力で新たな挑戦する学生たちから受ける刺激。
 来場する子どもから大人の人々との交流。
 今回は、チジミ作りを通しての国際交流・・・異文化・食文化。
 お汁粉や手作り味噌の味噌汁、錦松梅や焼き芋などを通しての異年齢交流と食文化の伝承。
 地域力の向上や共助の精神の必要性が叫ばれだしてから久しい。
 これらの基盤、醸成する土壌は、地域を構成する人々の連帯である。
 その連帯の強化は、人と人との交流である。
 学習館はその使命を果たす地域の拠点の一つであろう。

 大人のしゃべり場、ロケ地巡り、防災の企画は地域づくりの一つのヒントとなる。
 立川という町の姿を知り、様々な問題を意識し、未知の人との出会いと語らいは新たな道を開くであろう。
 今後、さらに発展させていきたい。
 PRや広報の面で、大人たちへのアプローチが弱かったのではないかと反省する。

 大いなる発展性を感じつつ、終わった1日である。