堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

民主党代表選・数字のマジック?

2010年09月17日 | 時事

 過日、民主党の代表選が行われた。
 その結果にとやかくの論評は避けたい。
 しかし、ちょっと気にかかることがある。
 大方のマスコミは菅首相が圧勝したと報じる。例えば、「大差で菅首相の勝利」「菅首相圧勝」(毎日新聞)、「民主代表に菅氏再選 党員・サポーター票で小沢氏に大差」(朝日新聞)、「菅首相が小沢氏に圧勝 721対491」(産経新聞)
 数字のマジックである。
 党員・サポーターの獲得ポイントは確かに小沢氏51ポイント、菅氏249ポイントである。確かに菅氏は小沢氏の4.88倍のポイントを獲得して大差をつけた。
 しかし、得票数でいえば、小沢氏90,194票、菅氏137,998票で菅氏は小沢氏の1.53倍の票しか取ってはいない。決して圧勝などではない。この結果は、民主党の代表選の持つ構造的なものである。小選挙区制の死に票と同じ原理である。

 ここで私が言いたいのは、民主党の代表選の問題点では決してない。
 数字の恐ろしさである。数字は客観的で真実を表していると一般的に信じられている。しかし、そうではない場合もある。
 数字のマジックの恐ろしさは、数字そのものは客観的に正確でもその使い方によっては誤解を与える場合も多い。
 例えば、刑事事件に関し近年「死に至らしめる事件を起こした少年がここ数年急増している」と報じられると、被害者の数も、事件の発生件数も急増しているという印象を持つ人がいると思うが、事実は違う場合もある。つまり、加害者が集団化すれば、事件数や被害者の数は増えなくとも事件を起こした少年は増える。
 要は、全体像やそこに示されていない数字を見ないか、民主党の代表選のように最後の結果だけにしか注目せず、その経過を見過ごしてしまえば、数字のマジックにまんまと引っ掛かり、事実認識を誤ってしまう。
 
巧妙な詐欺師はこの手をよく使う。客観的な数字を使いマジックを仕掛けてくる。告訴しても事件として成立しない例が詐欺事件に多いのはそのためである。被害者が慾に目がくらみまんまとはめられてしまうのである。
 数字にご用心あれ!
 
 
 


防災訓練

2010年09月11日 | 日記

 今日、錦町の防災訓練が行われてた。
 第七小学校の校庭で実施された。従って、七小の児童、保護者が主な参加者。
 地域としては5丁目と2丁目。
 昨年から新しい形式の防災訓練となった。去年は雨天だったので、実質的には今年が初めての試み。試行錯誤の第一歩だと感じました。

    

 防災訓練はいくつかの形態に分類することができると思う。
 その一つが、個人が災害発生時にやらなければならないこと、個人のスキルアップである。例えば、自宅や近隣で火災が発生した時の消火器による初期消火・消防署への通報の訓練、骨折や出血等の怪我に対する三角巾等を利用した応急処置やAEDによる心肺蘇生などである。
 地震を疑似体験し、先ず身を守り、電気やガスの元栓を切る等の訓練のための起震車体験。

 もう一つは、組織的な訓練である。
 自主防災組織ができている。立川市では仄聞するところ、約50パーセントの自治会・町会で組織されているとのことであるが、それらに焦点を当てた訓練はどうなっているのだろうか。
 自主防災組織では、規約を作り、組織を作っているがそれらを活用した訓練を行う必要があるのではなかろうか。
 例えば、第一次避難場所が決められているが、そこへの非難はどのようなタイミングで行うのか、避難開始の情報は誰がどの様にして出すのか。情報伝達の方法は何を使うのか。非難場所開設はどのようにして行うのか、役割分担はどうなっているのか、皆目わからない。
 立川市は自主防災組織のマニュアルを策定し、各辞書防災組織に支給は畏怖すべきである。
 今、我が町会では防災マップを作ろうとしているが、手探り状態である。マニュアルがあればそれほど難しいはずがない。
 立川市ははたしてやる気があるのだろうか。

 立川市は防災モデル地区推進事業を行なっているが、今年は行ったのかどうか。
 災害が発生すれば立川市全域に被害が及ぶ、何故全市一斉に行わないのかはなはだ疑問である。
 
 
 


谷津干潟

2010年09月10日 | 日記

 今日、所用があり、習志野市役所に行った。
 東京湾の埋め立てが盛んに行われていた時、干潟保存の運動がおこり、貴重な場所が残った。
 谷津干潟である。習志野市役所のある京成津田沼駅の一つ手前の谷津駅から歩いてわずかなところにある。
 丁度、一番潮の引く時間の少し前に干潟に行った。

     

 谷津駅側の干潟に、おそらくシギの仲間だろうが、名前はまだ調べていないのでわからない。

     

     

 やや遠くにサギがいたが、この大きさにしか取れなかった。
 レンズがほしいが、今の日本と同じ財政難で無理。

     

  海水の引いたところには無数のカニがいた。

     

 カモの一種だろうが飛び立つところを狙って撮ったが、画面の中央には入らなかった、残念。

     

 干潟をかすめて高速道路が通っている。
 潮が満ちてきたので、多くのボラが一斉に干潟に入ってきた。
 あちらこちらで、水面から飛び跳ねていた。狙って撮ったが、やはり画面中央には入らなかった、無念。

     

     潮が満ち、海水が干潟に。

     


正義

2010年09月04日 | 読書

  先日、NHKでハーバード白熱教室というタイトルでマイケル・サンデルの講義が12回に亘り放映された。
 テーマは「正義」である。

 民主党の代表選に見られるように、政治に哲学が欠如している現今、政治哲学という原点に回帰してみるのも悪くないとも思った。放映が深夜であり、1回1時間で12回・12時間という長丁場であるので、録画をして見ることとした。政治哲学ということで、無味乾燥で、とっつきにくいものと思っていたが、現実的で分かり易い問題提起をし、学生に意見を聞き、議論させる講義は非常に面白い。
 哲学というと抽象的で分かりずらいという既成概念があったが、サンデルの講義はその点違っている。
 政治哲学である以上、現実の政策課題や立法が何らかの哲学的な裏付けもつのは当然であろう。例えば、規制緩和や民間委託なども表面上は気がつかないが、分析すればいずれかの思想家の考えを根拠としている。

 日本人の解説者が「JUSTICE]と題する教科書を持っているので、日本語版も出版されていると考え、書名と出版社を調べたうえで、オリオン書房に行った。
 書名は「これからの「正義」の話しよう」で出版社は早川書房。サブタイトルは「いまを生き延びるための哲学。
 驚いたことに、エレベーターを上がった一番目につくところに平積みされていた。
 まさかベストセラーになっているとは思わなかった。

 東大で行われた講義がNHKで今月下旬に放映されるということである。時間はハーバードで行われた三分の一の4時間であるが、期待している。

 本を先に読むかVTRを先にみるか迷っているが、とりあえず、時間が長いのでVTRを先にすることとした。

     


防災の日

2010年09月03日 | 日記

 昨日は防災の日、大正12年9月1日11時58分関東大震災、この日が由来となった。
 各地で防災訓練が行われた。

 立川市でも各町会・自治会を中心に自主防災組織が作られている。
 わが町会にも組織されている。
 しかし、実際に地震が発生したときに十分機能するだろうか、その日のために十分な備えができているだろうか。はなはだ心もとない。
 そこで、平常時の活動、震災発生時の対応等について再検討し、その結果を反映する防災計画や組織の見直しを行うこととした。
 早速、立川市のHPを見たが、極めて不十分である。
 仕方なく他市のものを見た。静岡県や神奈川県など東海地震の被害が予想される自治体は実践的で実効性の高い情報が多かった。

 自主防災組織はそれぞれの地域が自主的に組織し運営するのが望まれる姿であろうが、行政の役割も無視できない。まさに、行政と地域の協働作業が必須の要件である。
 防災訓練も然りである。初期消火や心肺蘇生、救護、応急手当等のここの訓練も大事であるが、地震発生から非難所開設・運営など時系列に沿った実践的で全市的な訓練が必要なのではないか。

 地域ごとの温度差はあるものの行政の指導力が問われるのではないだろうか。
 補助金についても定量的な基準だけではなく定性的な判断も導入すべきである。

 依然猛暑が続いている。
 カンカン照りの中ムクゲが咲いている。

     

    良く似た花だが芙蓉もきれいだ。