或る町会の加入促進のチラシを拝見した。
なかなか良くできている。しかし、ふと不審に思った。何故、自治会・町会の組織率が上がらないのか。
未加入の原因の解明なくして、加入促進は進まないのではないだろうか。
そこで、加入したくない理由を探ることとした。
理由は様々あるだろうが、そのいくつかをネット上で調べてみた。
ある未加入者いわく、「会費を払ってまでして加入しても、メリットがないのではないか」「地域と係わる必要性を感じない」「活動に参加したり、役員を引き受けなければならない等面倒である」「自治会がどんな活動をしているか分からない」等々。
多くの地域では、自治会・町会の加入促進が進まない理由を未加入者の意識の問題としてとらえ、それに答える形でチラシ等が作られている。
しかし、自治会・町会の側にも多くの問題があるのではないだろうか。自治会や町会が意識を変え、従来の活動の形態を見直し、活動の意義を再確認する必要があるのではないだろうか。
盆踊りやお祭りは、未加入者も確かに気軽に立ち寄って見物しているが、別に、未加入でも何の問題も感じてはいないだろう。
従って、「町会・自治会では、こんなに楽しい行事をやっています。是非、ご加入を」と、言ってみたところで、町会や自治会に親近感を持ったとしても、加入の動機付けにはならないだろう。
未加入者との距離を日ごろの活動の中でどう縮めていくのかが問題ではないだろうか。
例えば、「資源回収」・「資源のリサイクル」は可燃ごみを減らすことにより、CO2を削減し、地球温暖化の防止、環境問題解決への一歩であり、税金の無駄遣いをなくすことである。
このことは、今や、市民の責務である。従って、町会や自治会が行う、集団資源回収は地域住民の重要な仕事ではないでしょうか。そこには、町会・自治会に加入しているとかしていないということは関係がないのではないでしょうか。
そこで、地域全体に協力を呼びかけ、共通の意識に立つことにより、一体感が生まれ、地域住民と町会・自治会との意識の距離が縮まるのではないでしょうか。
このような活動を地道に継続することにより、加入促進も図られると考えます。
他にも、防災、防犯等のテーマもあると思います。