背中に担いでおった食い物や飲み物を食べて飲んで・・・これで軽くなった・・・そう想うことは多いけんども、よくよく考えれば足腰にかかってる負担はそんなに変わってはいない。
そう、背中にあったものが、腹ん中に移動しただけのこと。
仕事を終えて戻り、風呂に入って深夜のパウチ交換を終えて横になったのが2時、4時に起きてコタツに入ったは良いが、また良い塩梅にうつらうつら、高速に乗ったのが6時前、こりゃ~あかんわ、浅間の裏のほうまでは行けんわ、何処の山へ行こうか? 天気図は全エリアを1週間ずっと眺めて居るから、その中で高速の混み具合を見て考える。
また関越か・・・で、三芳のパーキングを7時過ぎに通りそうだったのでとりあえず立ち寄り、腹が減っては戦は出来ぬと焼きたてカリカリのカレーパンを買い込み、むしゃむしゃ喰いながら見えてる山々の景色を眺めてハンドルを握っておって、そうだそうだと下仁田のネギ味噌ラーメンと味噌田楽が浮かんで来たので、またまたその辺の1500mくらいの里山に車を走らせた。
食欲の冬になってる。
いつものように林道に入ると、何処へ行っても変わらない狭さで、対向車が来ればどちらかがバックするしかない険しい道、落石はあちこち、落ち葉や木の枝が路上に散乱して、倒れかけた木の枝はアルファードの屋根を叩いておった。
よく・・・なんでもっと小さな車で行かんのだ? ・・・言われるが、人間のメスには飽いてきた、山で出会った獣のメスとの愛の巣にする為よ!! と答えてやってる。
未舗装路になってくると振動も素敵な揺れ具合、腹をこすりながらもエライお祭り騒ぎだった。
この辺の山には多い、熊出没注意! ではなくって、熊が棲んでます!! の看板は笑える。
もう、このあたりでは200頭もおらんくなってる。
車を停めておりて準備をしていると、強烈な獣の臭いが漂っておった。
猪だろうか、そんな臭いだった。
ゴロゴロ転がって遊んでた場所に、どうも車を停めてしまったようでもあった。
マルタイの棒ラーメンの袋が可愛くなっておったから、どこぞの山頂で喰おうと思っておったのに、あまりの臭さに食い気が失せて、赤飯のオニギリとコーヒーの粉と水だけザックに放り込んで、霜柱の道をサクサク歩きだした。
先週は野暮用でお休みだったから、のんびり山から山へと歩いたさ。
360度の展望の山、遠くの山々は真っ白に雪化粧だった。
いつものように、人間は居らず、静かなもんだった。
下界の山々は真っ赤に紅葉しておったというよりも、赤枯れて、それが陽に浮かび上がって赤く染まっておった。
来週は山梨か長野の方へ行こうと想った。
仕事の流れが良くない時は、登る山の方角を変えている。
地球の磁力と重力を変え、太陽から受ける力を変え、気分転換。
ここんとこ、ロクでもね~話ばかり、くたびれたがな。
帰路、山道を降りて小幡の里に出て、織田信長の次男信雄からの7代の墓を見て歩き、下仁田ネギ味噌ラーメンと味噌田楽を喰らい、野暮用の買い物をチョコチョコしながら足利まで回り込み、8時頃まであ~だこ~だウロウロ、小雨の中もどってきて、銀座の店に出たのは11時を回っておった。
山を歩かないとガスの出と便通が悪くなっていたものが、帰路は喧しいくらいに元気になっておった。
単純な身体だ。
大汗をかいた身体は、軽くなったよ。
岩場は滑り止めがいる季節になってる。
何年か前に子宮癌になった妹がおって、もう孫まで出来ておる喧しい婆ァだけんども、ステージ3だとかなんだとか、ややこしいこと抜かしておったときに・・・いつから歌手になったんじゃ? 演歌か? と大笑いしてやったことがあったが、その後に元気になってブクブク太ったのを見て・・・おい! いい加減にしろよ! なんで独りで幸せそうに太ってやがんだ? ・・・だって、抗がん剤の副作用なんだよ、そう言わないでよ~・・・
あれからもう5年くらいが経ってるが、いまでは首さえ見えなくなって・・・抗がん剤の? 副作用?
それについては家族では触れられないタブーのようなので、俺がはっきりと言ってやっておる。
・・・調子に乗ってんじゃ~ね~ぞ! 癌を理由にして怠惰な自己満足、その歳で土俵入りでもすんのか?
いまは今で、従妹の妹みたいに育ったオバちゃんが、乳癌になったと騒いでおったが、頭は禿げて、皮膚は黒ずんで、もう生きてること自体が苦痛なの~って言うから・・・じゃ~、終わりにしても良いんじゃね?
・・・じゅうぶんに生きたろう?
夫婦の間には子供がおらんから、俺の子供らの誰かに相続していただこうじゃ~ね~か? と言っておったら、なんだかイライラ、腹が立って来た!! と、まだまだ生きてやる!! と、だいぶん元気になってきた。
身内にも癌と病名を付けてもらってその気になってるのはイロイロおるけんども・・・馬鹿じゃ~ね~の? 病名は自分でつけろよ!! ・・・え? どういうこと? ・・・ヘノヘノモヘジ病とか、ブツブツ独り念仏病だとか、なんでも良いから自分で付けておけば、癌と言われてその気になって、間抜けな顔して生きることからは逃れられるだろう。
病気が治ったら医者は神様・仏様? それはね、あんたの自己治癒能力がよく頑張った、そういうことさ。
お礼を言うのは自分の身体に、だろう?
癌になっても医者を見て暮らし、頑張ってるあんた自身の身体は自分では見ない、おかしいだろう。
さ、ロクでもね~仕事ばかり、こなしてゆくがな。