オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

どんな悲劇でも笑える喜劇になる

2019-02-14 10:25:34 | よもやま話

 

 2000m弱の雪山でも、ホワイト・アウトは起こる。

 足元すらよく見えない吹雪に襲われると、右も左も見えず、腕時計の磁石を覗くことすら難しい状況になって、にっちもさっちも行かなくなる。

 そこで身動きできないまんまジッとしていると体温は下がって行き、お陀仏サイナラ。

 頭に入ってる山の地図と、磁石の針だけを頼りに、トボトボでも行動を起こしていなければ時間は経って行く。

 土地勘・山勘と言っても、こうなってくると頼りないもんだ。

 山で道に迷ったらすぐに下に向かわずに尾根を目指せとは言うが、吹雪いてる中ではそんな義務教育なんてなんの役にも立たない、大事なことはその時に出来る最大・最高の判断だけになる。

 ボ~っと山を歩いてるか、常に周囲を観察して歩いてるか、それが困ったときに正反対の結果を生む。

 生きてることとおんなじだ。

 

 昨日の夜、知り合いの母親が23歳になる娘を連れてやってきた。

 会社の合コンで飲まされて意識がなくなってしまい、その中の男のマンションに連れて行かれ、性的な行為をされ、撮影され、その恥ずかしい動画をばらまくぞ! と脅され続けていると・・・。

 話を聞きながら母親も泣きだしてしまっておった。

 ・・・まずな、お前さんは親だろうが! なんで一緒に泣いてんだ? 阿呆か!!

 ・・・だってどうしていいのかわからなくなって、今日も非通知の電話が何回も入ってるみたいだし・・・

 ・・・溝に頭を突っ込んで死んでまえや! 裏社会に知り合いがいるとか、ネットの裏社会にも知り合いがいるとか、いちいち女子供の前で言う奴らは、たいした連中じゃ~ね~よ、やった自分が今になって一番にビビってんだろうが、それを助長するようなメソメソ被害者面してるから調子に乗るんだ、まず相手の覚えていることすべてを書いて、証拠になるようなものはすべて集めてまとめんだ

 ・・・もう相手は引っ越ししてると思う・・・

 ・・・そんなもな~警察でなくとも周旋屋でもすぐに追いかけられる、次に最初の現場になった管轄の警察署に連絡して、それから被害の状況をキチンと話すことだ、警察が動けないなら、合法的では無理ということだから、どうするかは知恵を使うとこだが、まずは警察を動かして恐喝・ストーカーの辺から相手を追い詰めて行くんだ

 ・・・スマキにして東京湾に沈めてやってよ!!

 傍にいた紹介者のおばさんはひとりでカッカしておったが・・・阿呆か! 俺は周旋屋だ! ヤクザじゃね~

 その起きた日時を聞けば、半年くらい前のこと、いらい誰にも相談できずにビクビク暮らしていたと。

 ・・・警察に行くなら腹を決めていけよ、親もな、徹底的に戦うという意志を見せなければ動かないぞ

 いろんな話を2時間くらいの間してやり、その場で管轄の警察署にも電話してやって、打ち合わせをした。

 ・・・俺はそんなことの何十倍も、もっと酷い目に遭って生きて来てる、一緒に動いてやるよ

 手を差し出してギュッと握手したら、泣きはらした目が満面の笑みに変わった。

 こうしてまた、周旋屋の稼業には関係の無い、利益にもならない関わり合いが増えてしまった。

 ・・・どんな悲劇も笑える喜劇になる、ただし、チンケで幼稚な大人が引っかき回すと悲劇はこんがらがる

 

 さて、今年に入って相変わらず仕事で休みが取れない状況が続いているが、俺のことだからそれでも合間を縫っていろいろやってはいる。

 この週末はややこしい売買の契約打ち合わせで走り回っておったが、一番小さい息子が区の選抜ミニバス・チームで試合を続けているので、それを見にも出掛けてる。

 キャプテンをやってる小学校最後の試合もあり、また腹違いの娘と応援に行こうと思ってるが、そこでは散々にオモシロ可笑しく大声で野次ってやってる。

 父母も含めてみなおとなしい良い子ばかり、ハチャメチャな大人がいけなければ、自由自在な子供は育つ訳も無いだろうに、俺が仕事で店に戻ったら、あとはまたお通夜のような応援になってたらしい。

 親である大人たちもまたキレイゴト、他人まかせ、責任逃れ、惨憺たるもんだな。

 6年生には秘策を授けてる。

 身体の大きさはどうしようもないから、知恵を出せ! とやっている。

 勝ち負けなんざその時だけの結果、ずっと続くもんでもない。

 それよりもそこでどんなオモシロイことをやったか? 想い出に残るような秘策をイロイロ考えさせてる。

 ・・・一緒に大笑いさせてくれ!! 主役はお前らだ! 

 勝てないチームは父母とコーチに溝ができ、責任のなすりつけが始まっている、幼稚園の喧嘩だ。

 コーチや父母の言うなりでスポーツをやってるだけでは、ナニも面白くもないだろう。

 まず、仲間と笑って楽しむことがなければ、スポーツの意味などナニも無い。

 勝つことだけで子供らがスポーツをやらされてるのを見てると、ゼニカネだけで生きてる大人を想い出す。

 秘策には愉快な名前をつけてやる。

 ・・・エロ大魔王スペシャル! KYアルファ! とか

 すでに今日からそんな楽しいことを、みなで知恵を出してやり始めてるようだ。

 

 さ、仕事仕事・・・仕事の合間に雪山登って来なきゃ・・・。