8月に入っても、日銀はほとんど毎日のように、株をせっせと買い続けている。
日銀・政府に嫌われなければ、本業など適当に決算しておけば、株価は上がる、そんな無茶苦茶な状態。
国の借金も、いくらでも膨らませて、それで政府の言うことを聞く企業や組織は安泰でいる。
こんな茶番劇が世界中で続いているが、資本主義だの、自由経済だの、金融工学だの、偉そうなことよ。
すでに各国の貨幣価値のバランスすら失われているのが現状だが、それを保つためにと為替のレートがある。
主客顛倒、笑わせることだ。
印刷した紙幣を使う企業や個人はいつも限られている。
英雄物語や、スターや人気者も、あらかじめ作られた筋書きどおり、退屈なことだが、国民の多くはみな拍手喝采、お涙頂戴で大騒ぎして喜んでいる。
自分の愉しみを持たないチンケで退屈な人たち。
・・・なにが楽しくて生きて居るの?
中国とロシアが中心の時代になると、ずっと言っている。
アメリカはトランプを看板にして、世界からの撤退に専念し始めている。
老獪キッシンジャーがロシアや中国と、行き来を繰り返していた時代から、それは決まっている。
中国が開発を行っている北極海を通る交易ルートと、一帯一路政策が世界の中心になるのは目に見えている。
日本は? ナニをやってるんだろうね?
幼児性の抜けないヨダレカケ国家。
これは国民の多くもそういうことだ。
毎日のようにテレビや新聞やネットのニュースで騒々しい話題、開いた口が閉まらない。
作り物の三文芝居な事件も多くなってるというのに・・・。
呑気なもんだ。
時代は大きく様変わりしておるというのに、昭和の時代がまだ続いているような令和、お笑いだろう。
・・・むかしは残酷なことが多かった・・・
こういうことを抜かしてるお幸せな大人たちは、国家に従順な群れにいることが平和と安心だと信じてる。
モルモットの生活にも似ているが、そんな生き物として奇妙で不健康な社会が、何代もずっと続くものでもない。
いま現在でも、残酷なことはあちこちで起きているが、知らない、知ろうとしない、知らないフリをしてるだけ。
いかがわしいのは、そんな安穏と暮らしてる大勢の市民というものだが、いつも誰かが生贄にはなってる。
犬伏の別れ、真田昌幸と、その子の信幸と幸村、三人で隠密裏に会談した、という。
会津上杉征伐へと向かう徳川軍のなかに居て、その虚をついた石田三成の旗揚げを聞き、三人で話し合い、心を一つにした。
歴史の解釈では、信幸は徳川方に残り、昌幸・幸村は石田方に寝返る、今生の別れだと言っている。
武士として、胸を張って殺し合いをしようという美談になってしまってる。
俺は山の帰りにはいちいち史実の現場に立ち寄り、景色を見て思いに耽り、武田勝頼すら生き残り、栃の関所の代官となったりしてたんじゃ~ないかと疑ってる山馬鹿だから、素直には信じてない。
敵味方に分かれた意味は、お家の存続と、どちらが負けても命乞いをして助け合い、家と命は守るという再確認の話し合いだったと想ってる。
戦国時代の話は、後世の歴史家や権力者によって都合の良い美談ばかりに書き換えられている。
武士道とは、死ぬこととみつけたり・・・武士とは、腹を切り見事に死ぬものだ・・・身代わりの骸を置くことで、その定義は完結していた。
なんとしてでも生き残る、これが獣や植物の大前提だ。
戦国時代から、死んだ筈の武将は実は名を変えて生き残っていた・・・俺はほとんどがそうだったと思ってる。
山や海で遊び惚けている俺も、それしかない。