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後藤さんまで殺害されてしまった今回のテロ事件は、日本社会に大きな衝撃を与えています。
その中で、僕も含めてですが「ショック・ドクトリン」という用語をいろいろな方が使っています。
「ショック・ドクトリン」というのは、クーデター・戦争・災害・テロなどの大惨事が発生して(時には発生させ)、いわば国民が茫然自失の状態にあるのに便乗し、一部の権力者たちが自分たちの信奉するイデオロギーに基づく反国民的なシステムを一挙に導入し、その国のシステムを根底から作り変えてしまうことを言います。
アベ首相が、今回の「イスラム国」テロリストによる日本人殺害で国民が大きなショックを受けているのに便乗して、米軍と共に自衛隊を中東にも派兵するような集団的自衛権行使の具体化を急ごうとしているのも、まさにこの「ショック・ドクトリン」=「惨事便乗型」政策変更そのものであると言わざるを得ません。
なお、「ショック・ドクトリン」という用語は、カナダ出身の女性ジャーナリスト、ナオミ・クラインが2007年に刊行した同名の書で、世界中で展開されてきたシカゴ大学のフリードマンとその弟子たち(いわゆるシカゴ学派)による新自由主義的な国家改造の狡猾・残酷な手口と、それによってもたらされた害悪の豊富な実例の分析を基に提唱し、広く知られるようになった用語です。
同書の翻訳は2011年の3.11後に岩波書店から刊行され、日本でも大きな話題になりました。