異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

荻上チキによる曽野綾子氏へのインタビュー書き起こし~差別じゃない、区別です

2015-02-19 23:18:13 | シェアー

 曽野綾子氏発言撤回の意志なし! 「差別じゃない、区別です」 「抗議来る理由がまったくわかりません」

※「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」の第1条には、

 (画像by中村 公信

 

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http://p9.hatenablog.com/entry/2015/02/18/205213より転載

荻上チキによる曽野綾子氏へのインタビュー書き起こし

TBSラジオでの荻上チキによる曽野綾子氏へのインタビューを書き起こしました。

<iframe class="embed-card embed-webcard" title="2015年02月17日(火)「曽野綾子氏のコラムが波紋、改めて考えるアパルトヘイト」(直撃モード) - 荻上チキ・Session-22" src="http://hatenablog-parts.com/embed?url=http%3A%2F%2Fwww.tbsradio.jp%2Fss954%2F2015%2F02%2F20150217.html" frameborder="0" scrolling="no"></iframe>
2015年02月17日(火)「曽野綾子氏のコラムが波紋、改めて考えるアパルトヘイト」(直撃モード) - 荻上チキ・Session-22

 

音声は上記ウェブサイトでPodcastで配信されています。インタビューはこの中のごく一部で、白戸圭一氏によるアパルトヘイト解説のほうが価値があるのですが、本日は時間がないため曽野氏へのインタビュー部分のみの書き起こしです。

口述を文章化する上で、あえて編集は極力しないようにしました。そのため読みづらいかと思いますが、実際のかみ合っていない空気感が伝わればと思います。

誤字がありましたら、コメント欄までどうぞ。

 

インタビュー(14:11~31:45)

 

荻上チキ(以下、荻上)

評論家の荻上チキと申します。よろしくお願いいたします。

 

曽野綾子氏(以下、曽野)

どうも、今日はありがとうございます。

荻上

急遽インタビューの機会を作っていただいて、本当にありがとうございました。本日伺いに来たのは産経新聞に掲載したコラムに対して、複数の団体から抗議が来ていることもあり、そのコラム執筆の経緯や思い、それから抗議に対してどういうふうにお感じになっているのかということを伺いたいと思いまして参りました。

曽野

ここにいる二人ともものを書く仕事ですけれども、こういう風に読んでくださいと言うことは言えないの。ですから、どういうふうに取ってもこれは自由なんですけれども、私は前半は今労働移民が日本の都合で欲しいということもありますね。それから同時に東南アジアなんかの途上国なんかのまじめなお嬢さんたち娘さんたちなんかで働きに来た、あるいは日本行ってお金稼いでお母さんに家買いたいとか、そういうのがあります。その目的が合致したらぜひ来ていただきたい。


私、南アに行って、今日初めて数えてもらったんです、9回くらい用事で行ってるんです。そういうときに、限りあることですけれども、向こうの人がいろんなことをおっしゃるんです、外国人として私たちが行くと。その中からやっぱり難しさとかいろいろあるんだけれども、それが今のアメリカなんかの例えばリトルトーキョーですか、リトルトーキョーがどこにあるのか知らないんですけれどもサンフランシスコ?なんか小さくなってきちゃったって言いますね。なんとか私の友達なんかはそれを元の通りに華やかなものにしたい、そうすると一種の分離してそこで独自の生活を作っていく便利さっていうものがあるんですね。私にとっては食べモノなんですけどね。リトルトーキョーに行くと昔の、あなたなんか絶対ご存知ないことね、田舎に小さな餅菓子屋っていうものがあってね、そこに饅頭やお赤飯なんかが売っているで、買いに行けるというお店があると伺いました、私アメリカとか知らないんですけれども。だから便利いいんだ、と。

 

私ここのところずっと書いているんですけれども、私の夫はくさやのひものというのが好きなんですよ。もし私たち一家がヨハネスブルグ住んでて、どなたかがおみやげにくさやのひものを持って来て頂いたらね、やっぱり躍り上がって喜んで、きっと焼きたいんでしょうね夫は、するとここはちょっとそれをやったら大変だってなことになるくらいならね、アジア人地区に住みたい、ぜひとも。そういうのがあればですよ。もう、無いのだろうと思いますけれども。

 

だから、そういうところが私気楽でいいと思うのですよね。これをいちいちね、私の方が差別されるのを望むなんて、日本語で考えたことないです。自由でね。だからチェスのクラブがいろいろなところでジェントルマンたちがチェスのクラブをするとかね、女たちだけがよって友達の家の寝室でもってファッションのことをやるとか、別々でいいと思うんですよ。そのようなことなんですよ。

 

そういう形のね、これは差別じゃない、区別なんですよ、能力のね。だから差別と区別を一緒にしないで頂きたい。私は区別をし続ける。芸術家とか、芸術、文化、学問て言うのは区別のものですからね、区別が無かったらどうにもならないんですね。それは各々が別の種類の才能ですから、差別をする必要が無いものなんです。区別であってね。差別なんかしなくたって荻上さんがお書きになるものは比べようがないんですね。そういうものなんです。どれが上でどれが下というものではないんです。その質の区別というのが私どうして悪いのか未だにわからない。それだけのことです。そういうものがある、ちょっと矛盾するものですね、これをどうしたら社会の方々のお知恵で合理点が見いだせるか、これをやっていただかないと働きに来てくださる方々も幸福にならないし、こちらも、ああ良かったな、家族の一員になって良かったなと思えない。そこのところを何卒お願いしますということです、はっきり言いまして。

 

荻上

その事をお書きになった後に、お書きになったのが「居住を共にするというのは至難の技だ」ということをお書きになって、南アフリカの実情を知った上で、居住区だけは白人、アジア人、黒人と分けてとお書きになった。これ、先ほどの話ですと自発的に集まってコミュニティを作るという話を想定されている。 

曽野

そう、ですから自発的に日本人村というものがあればいいなと思うのですよ、私は。国がやるんじゃないんですね。だから、そこに行って集まって住むと、豆大福、それから何ですか、お赤飯売ってるわけ。そういうところに私は外国だったらね、日本だったら豆大福とお赤飯に執着しませんけど、やっぱり欲しいんじゃないかな、そうおっしゃる方の気持ちもわかるんですね。

 

荻上

そのときに、アパルトヘイトが行われていた南アフリカを例に出しつつ、迎える側の国民が居住区を分けて住む方が良いと主張することが、そうした政治的なメッセージとして捉えられないかと、今回抗議が来ていると思うのですけれども 

曽野

思いません、私は。だって、私はね、初めて南アフリカに入ったころ1992年らしいんですね。そうするとアパルトヘイトが実際に瓦解したというのは1994年くらいだと思うのですけれどもね、マンデラはその前に自由になっていましたし、私が初めて行った時にはここに入っちゃいけないだとか、歩いちゃいけないという一番の例はガンディー(英語?一部不明瞭)に出てくるダーバンですよね。ダーバンの白人地区を歩いていて、知らないんですよ、ガンディーをね。だからいいところだったんでしょうね。静かな散歩道歩いていたら捕まってぶん殴られるんでしたっけね、細かいこと覚えていないんですけれども。それがガンディーの活動の原初的な光景なんですよね。良くわかりますよ。そういうことは私全然言っていませんよ。アパルトヘイトが終わって、スタートしたときから私は居合わせたんですよ。

 

荻上

ということは国の政策としてであるとか、法律で区分けをするという主張ではないということですね。

曽野

そんなことだれが考えますか、この時代。ですから、今世界的にお前はここに行って住めというようなゲットーみたいな考え方って、私考えられないんですけれどもね。

 

荻上

そうした強制的な対応はむしろ反対だということですね 

曽野

当たり前ですよ。そんなのどこがいいんですか。全然時代遅れっていうものじゃないかと思いますけれどもね。私、体験も無いし、不自由ですよ第一。

 

荻上

朝日新聞へのコメントだったと思うんですけれども、これは曽野さんのコメントです。「私はブログやツイッターは関係ない世界で生きてきて、今回間違った情報に基づいて興奮していることを知りました」というようなことを・・・

曽野

それは、私書いておりません。ちょっと待ってください。どこでしょう、ごめんなさい(ページをめくる音)

 

荻上

これは文章で寄せられたというふうに朝日新聞が報じているものなんですけれども

曽野

あ、間違った情報というのは分かりました。あのね安倍政権のアドヴァイザーって言う点です。これはっきりしていただきたい、全く間違いです。ですから、世界で有名な新聞っていうことろがこういう間違ったことをお書きになるときには訂正なさって頂くべきではないかと。

 

荻上

アドヴァイザーという立場では無いということですか。

曽野

全くありません。それはお調べになればすぐにわかることじゃないですか?

 

荻上

朝日新聞の記事にですね、その後のプロフィール欄に13年1月に安倍政権教育再生実行会議委員というふうに・・・

曽野

それはアドヴァイザーではないですね。

 

荻上

アドヴァイザーと訳するには不適切だと。

曽野

不適切ですね。個人的なアドヴァイザーじゃないんですもの。まったく違いますよ。

 

荻上

今回のコラムにはですね、複数の抗議文が届いたかと思うのですけれども、そうした中ではですねアフリカ日本協議会であるとか南アフリカの大使の方からの抗議文だとか、アフリカについて研究している日本アフリカ学会の有志から抗議文が届いていますけれども、こちらはご存知ですか?

曽野

いえ、大使も、あの存じ上げておりません。

 

荻上

これは確か産経新聞宛てに届いた抗議だったかと

曽野

まだ、頂いておりません。大使館から頂いという大使ですね、私は何も差別なんか良いなんて書いていなくて、私は区別が必要っていうことなんです。ですけれども、大使に対してお返事をしないのは失礼だと思いました、外交上。だから産経に最初の返事を書いております。その通りなんです。

 

荻上

南アフリカの駐日大使の方ですね。

一方で、アメリカ日本協議会や有志の学者の方についてはまだ把握はしていないということですか?

曽野

あのね、まだ私の所には何も頂いていないのですけれども、撤回せよとおっしゃっているから、撤回は多分しないと思います。何を撤回するの?

 

荻上

となれば、例えば隣人として暮らす人いてもいいということは、これは当然認めるということですね。

曽野

当たり前、それだから面白いんですよ、実を言うと、人生というのはね。私たちも書くことがある。

 

荻上

だとするならば、今回はどう行ったり理由で抗議が来たと思いますか?

曽野

分かりません。まったくわかりません。だから推測でお答えできないんです。私はあのままなんですね。まあ不味い文章だと言われればそうかもしれないなということは言えますけれども、不味い文章というのは下手くそという意味でね、しまったことを書いたという意味ではないです。

 

荻上

思想的には言われているようなことに該当しないと。

曽野

はい、あの区別で、差別をしなさいなんて全然言っていないんです。

 

荻上

日常の中のそうした配慮を区別とおっしゃっていると。

曽野

日常の穏やかなにね、そして相手の立場を持って大人げを持って認めると言うのが私は良いと思っていますよ。

 

荻上

曽野さんは僕にとっては物書きの大先輩でもあるのでご存知だと思うのですけれども、差別と区別が違うと言ったときに、こうしたフレーズを実は差別者の側が意図的にというか狡猾に使うような場合もあってしまうわけですよね。

曽野

だそうですね。解説していただきました。でも、私は私の言葉の使い方をし続けるだろうと思います。しょうがない、今ここで区別が差別になって、差別が区別になったって言われても私の文学が成り立たない。ですから私が死ぬのを待って頂きたい。

 

荻上

そのときの区別の内実を多くの方は知りたいと思うんですね。つまり確認したいのはアパルトヘイトのように人為的に区分けをして例えばそれを超えてきた人を・・・

曽野

それはもうなくなっちゃっている。問題外なんです。私のような老人ですらその国に入った時にほとんど瓦解してたんです。法的にはあと2年間続いたそうですけれども、もう瓦解していたんです。そんなものが良くて、トイレも別だとか、ガンディーのように通りもあるいてもいけないなんて私見たことも無いんですね。

 

荻上

そういうものは日本でも導入すべきではないと。

曽野

それそういう人がいたら、私わからないですね、想像できない。

 

荻上

ネットの反応ではですね、そうした趣旨として理解したうえでその曽野さんの意見に賛同している方もいるわけです。

曽野

まあ、いろいろいらっしゃるでしょうけどね。私はそれほど個性豊かな人ではありません。

 

荻上

仮に今手元に抗議文二つあるのですけれども、これをお渡ししても読むことはできないでしょうか。

曽野

まあ、それぐらいなら拝見します。

 

荻上

では、読んだ上で今感想頂く事ってできますか?

こちらがアフリカ日本協議会のもので、こちらが長いんですけれども日本アフリカ学会の有志一同ということで合計4枚。やはり、その物書きの話に少し戻りますと、例えば自分自身が込めた意図というものが文章にうまく反映されなかった、あるいは意図とは違う読まれ方を多くの方にされるケースというのは当然ありますよね。今回例えば南アフリカの20~30年前の例を出して居住区は分けるべきだと言う書き方が、アパルトヘイトを・・・

曽野

20~30年前かどうかは分かりません。

 

荻上

20~30年前という曽野さんがお書きに・・・

曽野

ええ、でも今もあるかも知れません。無いかも知れませんし、あるかも知れません。

 

荻上

はい、そうしたことを出すと恐らく少なからずの数の読者の人がアパルトヘイトの時代を出して居住区を分けると主張しているというふうに取るわけですね。

曽野

しょうがない。ごめんなさいって、そこは謝るべきかどうかわかりません。

 

荻上

だから、思想的にはそうした趣旨では無いから、その思想に関しては訂正する必要が無いとお感じになっているという形ですけれども、例えば真意であるとか、自分の意図はより正確にはこうなんだと今回こうやって口頭してくださっていることで・・・

曽野

あの、落ち着いたら書きましょう。ゆっくりね。2,3ヶ月だか、2,3年かはわかりませんけれども。そしたら書きましょう。今みたいに皆様がね、かっかしているときには私書くべきではないと思います。

 

荻上

改めて曽野さんが考えるアパルトヘイトの問題点はどういった点だったと思いますか?

曽野

全く分からないんです、見たことない、私。私が南アに行った時にはもう全然くずれていました。だからここは白人しか歩いちゃいけない町なんかは無かったですよ。

 

荻上

私たちも文献などでしか知ることができないものもたくさんあるのですけれども

曽野

昔ははっきりあったようですけれども。だから何べん聞かれても分からない、私見たこともないし。だからそれがいいことだとは思いませんね。ただ、日本人が日本人らしく集まってしゃべったり同郷のものを食べたりするのは悪いと思わないんですよ。だから居住区を分けたっていいと思いますよ。ですからこういうところでも商業地と住宅地ってあるんですよ。住宅地でも商業地みたいなことやっている人もいるんだけど、一応線引きっていうのがあって誰も怒っていないでしょ?そいういうことですよ。

 

荻上

大家族主義の黒人が来たから白人が逃げ出したという説明になってしまうと

曽野

違います、水って書いてあります。

 

荻上

そうですね、水を理由としているんですが、その水の話を黒人と白人分けて議論している。

曽野

そうです。それが現実はそうだと説明されました。

 

荻上

ただし、その説明が間違っていた可能性もあって、黒人だから大家族主義だからというとそうではないですよね?

曽野

いえ違います。現実はだいぶ黒人の方が多いです。

 

荻上

当時の南アフリカの話と、今日本人読者に向けた黒人の話はまた別で・・・

曽野

ではそしたら私は無限に黒人の中のこういう人はってやっていかなきゃならないんですか? そうは思わないですよ。

 

荻上

でもそれを黒人というビッグワードで括ると、それが・・・

曽野

じゃあ、なんて言えばいいんですか?

 

荻上

例えばその当時の説明を受けたことを何故そのまま書かなくてはいけないかってことになるんですけれども

曽野

だって書いていいじゃないですか。私は旅行した中で聞いた話を書くんです。だから聞いた話以上には書いていないですよ。

 

荻上

そうですね、そのときに「黒人だから」とその人は話していたが「貧困だから」あるい

曽野

でも、なんで。黒人が大家族主義なんです。

 

荻上

いやあの(苦笑)、「黒人が」というのは例えば黒人ってニューヨークにも住んでいるし、他の様々な地域にいて核家族している方もいる。

曽野

大体そうなんです。イエローとかホワイトとか言うよりも愛情があるんですよ。だから全部家族呼んじゃいます。私たちは見習うべきところがたくさんあります。

 

荻上

日本人も昔は大家族主義だったんですね。でも環境が変わって変わりましたよね。

最後に一点だけ確認なんですけれども、これらに、つまりアフリカ日本協議会や他の方から届いたこちら置いておきますが、これらについて返答する予定は無いということですか?

曽野

あの、強いてすれば、私は撤回するつもりはございません。

 

荻上

追加は時期が来たらいずれ書くということですか?

曽野

それもあなたにお約束できない。

荻上

もちろんそうです。

曽野

書く気になったら、その時私別の恋愛小説書いているかも知れませんし。書く気になりましたら、私、割と運命主義者なんです、自分を律して自分はこういう人間ですって言ったこと無いんです。間違ったこともするし、その時々で心が変わる人間ですから、でもどうしてもこれを覚えておいてね。書きたいと思ったら、その時静かに書かせていただきます。それだけのことです。

 



【至急拡散!】 報道ステーションを応援する会 ~応援メールを!!

2015-02-19 22:32:42 | ご案内

本橋 英子さんFBより
 

報道ステーションを応援する会 応援メールを!!
新ポスターを大拡散!!!(イイネではなくシェアで!)
前作(10万リーチ)を超えるリーチ数と、意見メールの倍増で報ステを守ろう!

*** 大 * 注 * 目 ***
報ステには批判を超える応援メールが届き、幹部が気にし始めているそうです!

安倍総理大好き早河会長による恵村・古賀・Mプロデューサーの粛清人事撤回の可能性も?
*************

つぶやくだけでは変わらない!今すぐメール!
古館さんもスタッフもすべてのメールに目を通しています!


◎報道ステーションへ
http://goo.gl/VGf7vn 
「恵村・古賀・女性チーフプロデューサーをやめさせないで!圧力に負けるな!」


◎古館氏の事務所へ
「古館さんの力で報ステを守って!」
http://goo.gl/cvVZdo


◎テレビ朝日へ
「官邸の顔色をうかがう、早河会長、見城(番組審議会委員長)がやめろ!」
http://goo.gl/6Gt1vD


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報道ステーションのおかれている状態

古賀さん・恵村解説員・長年「報ステ」路線を守ってきた女性プロデューサーの3人を降ろそうとする、

テレ朝早河会長・幻冬舎見城徹(テレ朝番組審議会委員長)・篠塚報道局長。背後に安倍首相の影

本橋 英子さんのFBより)



自衛隊機関紙までも批判する安倍首相「安保法制」のお粗末/朝雲寸言 2月12日

2015-02-19 22:11:01 | シェアー

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157311

自衛隊機関紙までも批判する安倍首相「安保法制」のお粗末

2015年2月19日

 今国会で大きな焦点となっている安全保障法制をめぐる審議。安倍首相は17日の参院本会議の代表質問で「法制度の不備により邦人の命を守れないことはあってはならない」と強調し、邦人救出や多国籍軍の後方支援などに自衛隊を派遣する恒久法の制定に強い意欲を示した。安倍首相本人は「戦争する国」づくりに向けた法整備にどんどん前のめりになっているが、そんな安倍政権に対し、“身内”が批判の声を上げた。1952年に警察予備隊(現在の自衛隊)の機関紙として創刊され、自衛隊手帳や自衛隊装備年鑑なども出版している安保・防衛問題の専門紙「朝雲新聞社」(東京)である。

 同紙は12日付のコラムで、米軍が昨年、イスラム国に拘束されたジャーナリストを救出するために特殊部隊を送り込んだものの失敗した――と指摘した上で、今の国会審議について<陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える>と苦言を呈したのだ。さらに、安倍首相が法整備を目指す「自衛隊による在外邦人の救出」に対しても、<これまで国会で審議してきた『邦人救出』は、海外で発生した災害や紛争の際に現地政府の合意を得たうえで、在外邦人を自衛隊が駆け付けて避難させるという内容だ。今回のような人質事件での救出とは全く異なる>とバッサリ斬り捨てている。

■イラク派遣後に自殺者も

 自衛隊関係の購読者が多く、安倍首相の「応援団」と思われていた軍事専門紙が、政府の安保・防衛姿勢に“ダメ出し”した意味は大きい。

 軍事ジャーナリストの神浦元彰氏もこう言う。
「『朝雲』は現場の自衛隊員の声を代弁しているのです。安倍政権よ、ふざけるなと。例えば、安倍首相は邦人救出を声高に叫んでいますが、自衛隊員はテロ組織が支配している場所での救出訓練など行っていないし、そんな武器も与えられていない。自衛隊員はあくまで他国の侵略から日本を守るために存在するのであり、在外邦人の救出活動は行動概念にありません。しかも米軍特殊部隊が失敗する場所で自衛隊が救出活動できるのか。あっという間にイスラム国側に捕まりますよ」

 小泉政権下の04年、イラク復興支援に派遣された陸自部隊が、不測の事態に備えて独自の行動マニュアルを作っていたことを17日の朝日新聞が報じていた。政権側の都合で「自衛隊の活動は非戦闘地域」とされたため、現場がやむを得ず「私文書」として手引書を作っていたのだが、復興支援でさえこの状況だ。テロ地域での邦人救出なんて事態になれば、現場に派遣された自衛隊が大混乱するのは避けられない。

「イラク派遣から帰国した自衛隊員の中には、帰国後、戦場ストレスで自殺した人もいる。仮に対イスラム国となれば、そのストレスは相当でしょう。安倍首相はそういう事実を理解した上で、自衛隊派遣の恒久法制定などと言っているのでしょうか。軍事を全く理解していませんよ」(神浦元彰氏)

 防衛省・自衛隊の現場が安倍政権に怒りの声を上げるのは、時間の問題だ。


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http://www.asagumo-news.com/index.html

【朝雲寸言 2015年2月12日付『朝雲』より】

 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件は残念な結果となった。

悔しい気持ちはわかるが、自衛隊が人質を救出できるようにすべきとの国会質問は現実味に欠けている。
 人質救出は極めて困難な作戦だ。

米軍は昨年、イスラム国に拘束されている二人のジャーナリストを救出するため、精鋭の特殊部隊「デルタフォース」を送り込んだが、居場所を突き止められずに失敗した。
 作戦に際し、米軍はイスラム国の通信を傍受し、ハッキングもしていたに違いない。

さらに地元の協力者を確保し、方言を含めて中東の言語を自在に操れる工作員も潜入させていたはずだ。

もちろん人質を救出するためであれば、米軍の武力行使に制限はない。それでも失敗した。


 国会質問を聞いていると、陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。

 国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい。


 これまで国会で審議してきた「邦人救出」は、海外で発生した災害や紛争の際に、現地政府の合意を得たうえで、在外邦人を自衛隊が駆け付けて避難させるという内容だ。

今回のような人質事件での救出とは全く異なる。
 政府は、二つの救出の違いを説明し、海外における邦人保護には自ずと限界があることを伝えなければならない。

私たちは、日本旅券の表紙の裏に記され、外務大臣の印が押された言葉の意味を、いま一度考えてみる必要がある。


 


京大:反原発の闘いこれからも…小出裕章助教が定年退職へ

2015-02-19 22:07:08 | シェアー

http://mainichi.jp/select/news/20150219k0000e040233000c.htmlより転載

京大:反原発の闘いこれからも…小出裕章助教が定年退職へ

毎日新聞 2015年02月19日 15時15分(最終更新 02月19日 16時17分)

小出裕章さん=2014年7月、松井豊撮影
小出裕章さん=2014年7月、松井豊撮影
 

 京都大学原子炉実験所=大阪府熊取(くまとり)町=の研究者として、40年以上、原発の危険性を指摘し続けてきた小出裕章(こいで・ひろあき)助教(65)が3月末で定年退職を迎える。市民に分かりやすい語り口で原子力利用に伴うリスクを訴える論客で、東京電力福島第1原発事故以降は週末ごとに全国の市民団体などの求めに応じて講演してきた。今月27日には同僚と始めた自主講座「原子力安全問題ゼミ」で最終講義をする。

 ◇今月27日「最終ゼミ」

 小出さんは1974年、実験所に助手として採用された。もともと「原子力開発に命をかけるつもりだった」という原発推進派だったが、原発が都会に建てられず、過疎地に危険性が押しつけられている現実を知り、一転、反対派に。原発に批判的な実験所の同僚5人と研究グループを作り、市民が参加可能な「安全問題ゼミ」を開いた。活発な反原発の動きが注目され、「熊取の6人組」などと呼ばれた。

 福島原発事故以後は、日常業務の傍ら週末などに約230回講演に出かけ、ラジオ番組に約150回出演した。27日午後2時から実験所で開く最終講義は「原子力廃絶の道のり」がテーマという。退職後は長野県に移住する計画を立てている。一方で「福島事故で苦難の底にいる人たちを考えれば、簡単には引き下がれない」と話し、7月末まで講演の予定が入っているという。【大島秀利】




NHK会長が怒鳴り散らすと、何がマズイのか~トップは世間の受け止め方を考えるべき

2015-02-19 22:00:24 | シェアー

(民主議員)「撤回してください」 (NHK会長)「撤回しません」

これがその映像です。⇒   https://www.youtube.com/watch?v=Krw99Ps76vM


 映像を見て、私の受け止めた想像は違う。

NHK会長という組織の長として「ありえない」まずいぞ!というより、

民主党相手に良く言い返した、と心の中で拍手した連中が安倍自民にも国民にも多いのではないかと思う。

 

そういう時代になった、と感じている。・・・我を貫き、声高らかに絶叫する者に拍手を送る、何故と思うが~

怖い時代になったことを理解してない国民が多すぎる。戦前と同じだ。

 

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http://toyokeizai.net/articles/-/61144より転載

NHK会長が怒鳴り散らすと、何がマズイのか

トップは世間の受け止め方を考えるべき

(撮影:尾形文繁)

2月18日午前、NHKの籾井勝人会長が民主党の総務部門会議に呼ばれて中期経営計画を説明する席で、顔を真っ赤にさせて国会議員とやりあった。このやりとりの様子は、NHKを除く、主要な民放テレビ局全社のニュース番組やワイドショーで取り上げられた。

昨年の会長就任の記者会見では「従軍慰安婦」について「どこの国でもやっていたこと」などと発言して問題になった際も、政治的に微妙な発言だと考えたのか、あるいは「個人的な発言」だとして「撤回」したことを配慮したのか日本テレビやフジテレビは「問題発言」というふうには取り上げなかった。しかし、今回は違う。民放全社が「色をなして怒り狂うNHK会長」の映像を放送した。

視聴者が驚くような映像になってしまった

それは公共放送機関のトップという重職にある人物が、感情むき出しで怒鳴るという光景がめったに見られない「面白シーン」として、映像に記録されてしまったからだ。彼の政治的な主張やNHK会長としての対応の是非はともかくとして、視聴者が驚くような「面白い映像」だったからである。

(議員)「よくあることなんですか、本当に?」

(会長)「よくあることじゃないですか」

(議員)「撤回してください」

(会長)「撤回しません」

会場の去り際に議員から「失礼だ」と言われて「あなたこそ失礼だ」と紅潮させて興奮したまま議員に叫び続けた。

この場面を放送したテレビ各局のカメラマンや編集者などは、「久々に面白いものを見てしまった」という感覚で放送したのだろうと想像する。

もし、これが国家公務員=官僚だったら、と想像してみると、わかりやすい。高級官僚たちは国会の質疑などに呼ばれると、議員たちの(時には意地悪な)質問に慇懃無礼に頭を下げて「先生のご指摘の点はまことにごもっともではありますが…」などと相手を立てているふりをしながら、のらりくらりとけっして言質を与えないような曖昧な表現で「こなしていく」のが常だ。いくら挑発されても、けっして感情的にならない。それが「組織を守る」ということだし、「大人の対応」というものだ。

ところが籾井氏は今回、相手の挑発に乗り、怒鳴ってしまうという失態を見せてしまった。今後、民主党側がいくらでも追及できる「言質」を与えてしまったのだ。

世間はどのように受け止めるか

こんな程度の人物がNHKという巨大組織のトップだったのか、と視聴者は思ったに違いない。お行儀よいイメージでどこかすました印象があるNHK。「でもトップがあんな人じゃねえ…」。主婦の井戸端会議が聞こえてきそうである。

この映像を見たら子どもでも、お行儀の悪さがわかる。事実、テレビで見た中学生が「このおじさん、なんだか大人気ないし、子どもっぽいね」との感想を漏らしていた。籾井氏は自分が持っている幼児性をむき出しにした映像を民放各社に記録されてしまった。今後、NHKや籾井氏にまつわる報道が行なわれるたびに、この「色をなして怒鳴るNHKトップ」の映像は何度も使われ続けるだろう。

組織のトップの役割とは、第一に組織を守ることである。

過去に何度もテレビで使われたトップの感情的な映像を振り返ると、1997年に経営破綻した山一證券の野澤正平社長による「社員は悪くありませんから」と号泣発言が思い起こされる。

この映像はバブル経済崩壊の象徴的なシーンとしてテレビで繰り返し放送されている。この時は、これから路頭に迷う社員の行く末を案じた責任感に満ちた発言として、発言者の野澤社長は男としての株を上げた。トップがテレビカメラの前で感情をむき出しにして、そのことが世間に共感を広げた数少ないケースだ。

多くの場合、トップの「感情的な発言」は組織全体にとってマイナスの影響を与える。2000年に戦後最大の集団食中毒事件でマスコミに追いかけられた雪印乳業の石川哲郎社長が口にした「私だって寝ていないんだ」という発言はその典型といえる。

当時、この社長は徹夜での社内会議の後で会議室から出てきた後で、マスコミに追いかけられて感情的に答えたのが「私だって寝ていないんだ」発言だった。

こういう場合、正義の衣を来て嵩にかかって断罪口調のマスコミの対応もどうかと思うが、結果的には大きな社会問題を引き起こしながら「寝ていないんだ」と居直った会社のトップという印象だけが世間では定着した。

トップとして発言してはいけない言葉がある

マスコミの質問の仕方の是非が問われたとしても「それを言っちゃあ、おしまいよ」という発言だったといえる。組織のトップとしてけっして口にしてはいけない言葉がある。

今回の籾井会長の発言も、追及した議員の質問が適切かどうかよりも「それを言っちゃあ、おしまい」という子どもっぽい態度を見せてしまったことが致命的だといえる。

おそらく、籾井会長による以前の従軍慰安婦などについての政治的な発言に賛同する人たちでも、会長の「子どもっぽい」姿には少なからずショックを受けたに違いない。組織の長として「ありえない」という感触を持ったのではないか。安倍首相や菅官房長官ら総理官邸の幹部も正直、呆れただろうと想像する。

「色をなして怒鳴る」という対応を見せてしまった籾井氏。

これまでの問題発言などをなんとかこなして会長職にとどまってきたが、今度は進退がつまってしまったのではないかと感じる。NHKの歴史上、これほどいろいろ物議をかもしていろいろな映像を残したトップも珍しい。

ある意味ではこれほど「人間的」ともいえる会長が次はどんな面白映像を残してくれるのか、個人的な興味は尽きないけれど。


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