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言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【世論調査】安倍首相の中東訪問、不適切が55%に!62%が「刺激した」と指摘! /読売新聞は?

2015-02-09 21:34:46 | ご案内

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5500.html

【世論調査】安倍首相の中東訪問、不適切が55%に!62%が「刺激した」と指摘!何故か「分からない」の選択肢が無い読売新聞! 

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各種メディアの世論調査の結果が公開されました。JNNの世論調査によると、安倍内閣の支持率は55.4%、不支持は43.2%でほぼ横ばいになり、イスラム国事件の発端となった安倍首相の中東訪問については、62%の人が「刺激した」と返答したとのことです。政府のイスラム国事件の対応は57%が「評価する」と答え、74%の方が政府の情報を公開するように求めています。

一方で、読売新聞の世論調査では内閣支持率が58%で5ポイントも上昇し、不支持率は34%になりました。イスラム国事件の政府対応に関しても、55%の方が「適切だった」と返答しています。


メディアによって、世論調査の値にかなりのズレがありました。ANNが発表した世論調査を見てみると、政府の対応が「適切だった」と答えた人は僅かに37%となっています。
このズレは質問内容の違いによって発生していると考えられ、読売新聞は「適切だった」「適切ではない」の2択なのに対して、ANNは「分からない」を含めた3択でした。

つまり、2択で迫られれば、「どちらかと言えば適切」という感じで選んでいるだけで、本心から政府対応を評価していないということです。その証拠に、ANNの3択では「分からない」を選んだ方が3割も居ました。

また、今回の世論調査で興味深いのは、「アベノミクスを評価しない」と答えた方が増えていることです。イスラム国の対応ばかりに注目が集まっていますが、安倍政権の柱はアベノミクスなので、これは大きな事だと言えるでしょう。読売新聞の調査でも「アベノミクスを評価するの」と答えた方が減少しています。
内閣支持率は50%台を維持していますが、その裏では安倍政権の柱が着実に壊れ出しているということです。


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☆安倍首相の中東訪問、タイミング「不適切」55%
URL http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2415025.html

引用:
 調査は今月7日と8日に行いました。それによりますと、安倍内閣の支持率は55.4%、不支持は43.2%と、先月と比べ、ほぼ横ばいでした。

 過激派組織「イスラム国」による日本人人質殺害事件への安倍政権の対応については、「評価する」が合わせて57%、「評価しない」は40%でした。安倍総理は先月、日本人2人が拘束されていることを知りながら中東を訪問しましたが、この中東歴訪のタイミングについては、55%の人が「適切だったとは思わない」と答えています。

 また、中東歴訪時に安倍総理がカイロで表明した「『イスラム国』と戦う国への2億ドルの支援表明」が「イスラム国」の日本への対応を刺激したかどうか聞いたところ、62%の人が「刺激した」と答えました。政府の対応をめぐる情報公開については、「全て公開すべき」「ある程度公開すべき」という人が74%に上っています。
:引用終了

☆内閣支持上昇58%、人質対応を評価…読売調査
URL http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150207-OYT1T50099.html

引用:
読売新聞社は6~7日、全国世論調査を実施した。
 安倍内閣の支持率は58%で、前回調査(1月9~11日)の53%から5ポイント上昇した。不支持率は34%(前回38%)だった。

 イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件を巡る政府の対応が「適切だった」と思う人は55%で、「そうは思わない」の32%を上回った。イスラム国対策として中東諸国への人道支援をさらに拡充するという安倍首相の方針についても「賛成」が63%で、「反対」は26%にとどまった。
:引用終了

☆政府の対応「適切」37% 「イスラム国」人質事件
URL http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000044107.html

引用:
 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件について、政府の対応が「適切だった」と答えた人が37%、「適切だと思わない」と答えた人は27%だったことがANNの世論調査で分かりました。
:引用終了

安倍首相の中東訪問、タイミング「不適切」55% - YouTube

www.youtube.com/watch?v=qrOfSDJizWA




二転、三転した安倍首相の人道援助発言/人道支援、外務省に否定される?

2015-02-09 15:22:15 | シェアー

http://www.amakiblog.com/archives/2015/02/09/#003131より転載

2015年02月09日

二転、三転した安倍首相の人道援助発言

天木直人天木 直人


 今度の安倍首相の中東外遊は、様々な観点から疑問が提起されることになったが、その中でも、最も議論を呼んだのが人道援助演説である。

 つまり人道援助がテロリストに敵意を抱かせたかどうかについてである。

 この点に関し、きょう発売の週刊ポストが次のように時系列に検証している。

 まず「日本はイスラム国のはるか前から中東諸国に人道援助の無償資金協力やインフラ整備をしてきた」という指摘だ。

 これはその通りであって、安倍首相の中東訪問を検討はじめた当初は、人道援助はこの本来の人道援助が念頭にあったと私は思っている。

 しかし、中東訪問の議論の過程で、あるいは外務官僚が、あるいは安倍首相自身が自ら判断して、

「イスラム国対策のパフォーマンス」のために、エジプトでの演説で、人道援助を有志連合支援と関連づけたのだ。

 週刊ポストは続ける。

 「慌てたのは自らの勇ましい発言を逆手に取られた安倍首相自身だ。

イスラム国の身代金要求後に行ったイスラエルでの会見では、『2億ドルの支援は、地域で家をなくしたり、避難民となっている人たちを救うため、食料や医療サービスを提供する人道支援です』と非軍事面の援助である事を強調して、『イスラム国との戦い』をひっこめた」

 その通りである。

 そして安倍首相はさらに三転する。

 これを週刊ポストの記事はこう解説して見せる。

 「ところが、である。安倍首相は人質が殺害された途端にまた主張を変えた。首相声明に『罪を償わさせるために人道支援をする』と盛り込んだことで、日本の中東人道支援はイスラム国との戦いの一環であることを明確に位置づけたのである・・・この方針転換で・・・現地で活動する日本人の危険性が一層高まった・・・」

 これもその通りだ。

 そしてこれからさらに四転する可能性すらあると私は思っている。

 つまり、邦人を危機に陥れて巻き添えにするなという批判が強くなれば、いや、これは本当に人道援助だけに使われる援助だ、と言い出しかねない。

 このブレこそ安倍首相の不甲斐なさ、覚悟のなさだ。

 もっとも非難されなければいけないところだ。

 週刊ポスト紙でさえここまで検証できるのだ。

 野党は国会で徹底した証拠を提示して、安倍首相が逃げられないような追及をしなければウソだ。

 そしてその追及は政局がらみに終始してはいけない。

 日本と国民の平和と安全がかかっている、極めて重要な追及なのである(了)


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「人道支援」、外務省に否定される!外務省公式 - 真実を探す ...

saigaijyouhou.com/blog-entry-5499.html
 
引用
外務省の「緊急・人道支援の基本概念」を見てみると、人道支援とは公平中立が大原則で、「いかなる場合にも政治的、人種的、宗教的、思想的な対立において一方の当事者に加担しないこと」と書いてあります。
また、人道支援の独立原則には、「政治的、経済的、軍事的などいかなる立場にも左右されず、自主性を保ちながら人道支援を実施すること」と明記されており、安倍首相の発言を真正面から否定しました。

安倍首相は対イスラム国を強調し、イスラム国と戦っている国を応援すると表明しています。これは外務省のホームページに公開されている人道支援の原理原則を無視した行為だと言えるでしょう。

外務省 緊急・人道支援
URL http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jindo/jindoushien1_1.html?show=pc

引用: 
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緊急・人道支援の基本概念
平成26年8月26日
メール
 人道支援とは、紛争の被害者や自然災害の被災者の生命、尊厳、安全を確保するために、援助物資やサービス等を提供する行為の総称です。
 国際的に、人道支援の基本原則は、(1)人道原則、(2)公平原則、(3)中立原則、(4)独立原則の4つが主であり、我が国もこれらの基本原則を尊重しつつ人道支援を実施しています。

(1)人道原則
 どんな状況にあっても、一人ひとりの人間の生命、尊厳、安全を尊重すること

(2)公平原則
 国籍、人種、宗教、社会的地位または政治上の意見によるいかなる差別をも行わず、苦痛の度合いに応じて個人を救うことに努め、最も急を要する困難に直面した人々を優先すること。

(3)中立原則
 いかなる場合にも政治的、人種的、宗教的、思想的な対立において一方の当事者に加担しないこと

(4)独立原則
 政治的、経済的、軍事的などいかなる立場にも左右されず、自主性を保ちながら人道支援を実施すること
:引用終了


2月8日 湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に

2015-02-09 14:47:20 | シェアー

Christian Today, Japan

http://www.christiantoday.co.jp/articles/15269/20150208/yukawa-haruna-kenji-goto.htm

湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に

2015年2月8日20時37分 記者 : 内田周作 
湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に
「I AM KENJI」「JE SUIS KENJI」と、英語やフランス語で「私は健二」と書いたプラカードを持って追悼集会に参加した人々=8日、東京・渋谷駅前で

北海道から九州まで全国各地で8日夕方、過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害された湯川遥菜(はるな)さんと後藤健二さんを追悼する集会が開催された。集会はツイッターなどで呼び掛けられたもので、東京の渋谷駅前で行われた集会では、「I AM KENJI」「May Rest In Peace. in memorry of Kenji Goto Haruna Yukawa」などと書かれたプラカードやペンライトを持った人々が集まり、2人の死を悼んだ。

横浜市の男性会社員(32)は、 シリアで2011年1月に内戦が始まる約2カ月前まで中東を巡る一人旅をしており、シリアやヨルダンにも訪れたことがあるという。内戦勃発後も、シリアの情勢を伝えるニュースなどを見て、その中で後藤さんの名前を見ることもあったと言い、「さすがに今回は心が痛い。日本の流れがあまりよくない中で、少しでもこういう人の死をいたわれれば」と語った。普段はこうした集会に参加することはないというが、「これはある意味、人の死を悼むそれだけの集会のようなので参加した」と語った。また、一人旅で訪れたシリアの町々も被害が深刻だと言い、「少しでもよい方向に、平和にいければと常に考えています」と語った。

湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に
後藤さんの著書『ダイヤモンドより平和がほしい』(汐文社、2005年)と花束を持って追悼集会に参加した男性

埼玉県にある障がい者支援の福祉施設で働いているという男性(46)は、湯川さんと後藤さんの死について、「自己責任」と責める風潮があることについて触れ、「(こうした風潮は)福祉の世界でも同じです。しかし、たとえば、年を取って認識が難しくなったり、障がいを負って不自由になったのはその人の責任ではないのです」と指摘。殺害された2人にしても、障がい者にしても、国やわれわれが守っていく責任があると語った。一方、自身はクリスチャンではないものの、親類にクリスチャンがおり、共感するところがあったと言い、後藤さんがクリスチャンであったことは今回の事件で知ったと話した。

長野県から来たというパートの女性(44)は、後藤さんが約4年半前に ツイッターに残したコメントを印刷して参加した。このコメントは、「目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。それは祈りに近い。憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。-そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった」というもので、これまでに4万人以上が共有し、テレビや新聞などでも取り上げられた。

湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に
後藤さんがツイッターに残したコメントを印刷してきた参加者も

コメントは今回一緒に来れなかった夫が印刷したといい、「ここ(ツイッターのコメント)に書いてある通り、後藤さんは、テロと戦争したくて、テロとの戦いをしたいわけではないと思いますので、2人が亡くなってすごく残念で悲しく思っています」などと語った。

2人の殺害のニュースを聞き、「言葉もなかったです」と言う東京都内の主婦(61)は、「人を助けたいと思っている方が、ああいう形で、国家から見捨てられるような形で、異国の地でお亡くなりにならなければならない、まだお若い方がと思うと、無念と申し訳ない気持ちでいっぱいです」と語った。また、殺害された日本人2人だけではなく、現地では空爆や紛争により、子どもや弱い立場の人々が犠牲になっているとして、「こういう状況を私たちは忘れてはいけないし、できることはないか、祈るだけではなくやっていきたいと思っています」と語った。

ツイッターに投稿された情報によると、追悼集会は札幌、仙台、東京、千葉、名古屋、京都、大阪、福岡の全国8カ所で、8日午後5時から同時に行われた。渋谷では、降っていた雨は集会前にはやんだものの、一部の地域では雨の中、参加者がロウソクに火をともし、2人の死を悼んだ。

湯川遥菜さん、後藤健二さん追悼する集会 全国8カ所で同時に
「悼」「in memory of Kenji Goto Yukawa Haruna we will never forget you」などと書かれたプラカードを持って参加した人々
 




全国各地で後藤さん・湯川さんの追悼集会!渋谷ハチ公前には数百人が集まる!

2015-02-09 14:45:43 | シェアー

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-5496.html

全国各地で後藤さん・湯川さんの追悼集会!渋谷ハチ公前には数百人が集まる!

参加者「国民はテロとの戦いをする気はない」 

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2月8日夕方に全国各地で後藤健二さんと湯川遥菜さんの「追悼集会」が行なわれました。東京の渋谷ハチ公前には500人を超える人が集まり、各自がプラカードやローソクを掲げながら黙とうを捧げました。
追悼集会は東京以外でも札幌や仙台、京都、福岡等で同時開催され、いずれも多くの方が参加しています。参加者の方々は「国民はテロとの戦いをする気はない」とアピールしており、安倍政権の行動に警戒感を示していました。


8日は各地で雨でしたが、それでも多くの方が集まったのは凄いと思います。フランスのデモと比べれば少ないですが、向こうよりも平和を求める思いが強く感じられました。
安倍首相は好戦的な言葉を連発していますが、日本国民は争いを望んでいません。是非ともこの追悼集会をキッカケに、政府の方々は平和と戦争について考え直して欲しいところです。


☆各地で後藤さん・湯川さんの追悼集会
URL http://www.nikkansports.com/general/news/1432097.htm
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引用:
過激派「イスラム国」に殺害されたとみられる後藤健二さんと湯川遥菜さんの「追悼集会」が8日、各地で開かれ、インターネットでの呼び掛けに応じた人たちがろうそくをともし、黙とうをささげた。「あなたたちを忘れない」などのプラカードも掲げられた。

 東京・渋谷駅のハチ公前広場には午後6時半ごろ、200人を超える人たちが集まった。都内の会社員岩下結さん(35)は「2人を救うため何かできることはなかったか」と沈痛な表情。エジプト出身のイスラム教徒の女性(46)は「事件はイスラムの教えからかけ離れている。日本には人道支援などの活動で応えてほしい」と訴えた。
:引用終了

☆「国民はテロとの戦いをする気はない」 後藤さん、湯川さん追悼集会
URL http://blogos.com/article/105207/

引用:
 イスラム国による湯川遙菜さんの殺害が明らかになって15日が経つ。後藤健二さんはちょうど1週間だ。
 今夕、札幌、仙台、東京、京都、福岡など全国各地で2人を追悼する集会が開かれた。
 渋谷のハチ公前にはプラカードや花束を手にした人々が次々と集まった。開始から1時間も経たないうちに500人余りの参加者がハチ公前広場を埋めた。
 「I am Kenji」「May Rest in Peace=安らかに眠れ」…後藤さんと湯川さんの死を悼むメッセージが、キャンドルの灯りに照らし出された。
:引用終了

↓追悼集会の様子
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by山本宗補 

























 


安倍政権にまた人質見殺しの新事実が…相次ぐ失態暴露に公安が口封じ逮捕の動き?

2015-02-09 14:15:41 | シェアー

http://lite-ra.com/2015/02/post-849.htmlより転載

安倍政権にまた人質見殺しの新事実が…相次ぐ失態暴露に公安が口封じ逮捕の動き?

2015.02.08
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首相官邸ホームページより


「イスラム国」人質殺害事件での日本の対応について、国会では連日、野党から追及が行われている。しかし、安倍晋三首相は問題となっている中東訪問時のスピーチに関しても「言葉が不適切だったとは考えていない」などと正当性を主張するばかり。肝心の交渉については、「(政府は)もっとも効果的な方法を考えた」(菅義偉官房長官)と言い張るが、その詳細は「具体的な内容は避けたい」(岸田文雄外相)の一点張り。

 それも当然だろう。官邸は湯川遥菜さんと後藤健二さんを救うための方策など何も講じていなかったのだから、具体的内容などいえるわけがない。

 実際、昨日2月7日放送の『報道特集』(TBS系)でも唖然とさせられるような新事実があきらかになった。それは、湯川さんと後藤さんの殺害予告動画が公開された1月20日以降、日本政府がイスラム国へ送った日本語の「音声メッセージ」の存在だ。

 音声メッセージの送り主は、「実在するシリア臨時代理大使」。音声の長さは25秒。その内容は、以下の通りだ。

「私、○○○(番組では○の部分は音声を伏せている)は日本政府の代表である。日本政府は日本人2名の無事な生還について真剣である。当該2名のフルネームと生年月日はそれぞれ、湯川遥菜1972年○○○○、後藤健二1967年○○○○である」

 2人の映像がアップされた後に政府がこんな初歩的なメッセージを、しかも日本語で送るなんてことがありうるのかと思うのだが、この音声メッセージはどうも本物らしい。

 今回、音声メッセージを公開したのは、イスラム国とパイプをもつイスラム法学者の中田考氏。中田氏に音声メッセージを送ってきた人物は、イスラム国の司令官であるウマル・グラバー氏だ。ウマル氏は上級幹部と話ができ、バグダディ容疑者とも何度か会っているという重要人物。昨年9月、中田氏はウマル氏から拘束されていた湯川さんに対するイスラム国の裁判で通訳を依頼され、ジャーナリストの常岡浩介氏とともにイスラム国の支配地域に赴いたが、空爆の開始により湯川さんとは対面できずに帰国。10月にはイスラム国の関係先として公安から家宅捜査を受けたことで、湯川さん解放のために再びシリアへ渡航することもできなくなった。そしてウマル氏との接触をおさえざるを得なかった。しかし、1月20日の殺害予告動画公開を受け、中田氏は再びウマル氏と連絡するようになったという。

 ウマル氏が中田氏に繰り返し伝えていたのは、「とにかく時間がない」ということだった。要求に対して日本政府が答えていない──そのことに苛立っている印象を受けたと中田氏は言う。そんななか、中田氏はウマル氏から「翻訳をしてくれ」という依頼が入る。それが、前述した日本語の音声メッセージだ。

 ウマル氏は「(この音声メッセージが)ほんとうに日本政府のものか確認したい」といい、そして「これが正しいものか」と中田氏に質問した。この状況では中田氏も「私にもわかりません」と答えるしかなかったのだが、ウマル氏は音声メッセージの信憑性について「決して信用していない」と中田氏に伝えた。

 緊急性を感じた中田氏は、深夜4時という時刻だったがすぐさま外務省の邦人テロ対策室に連絡。

音声メッセージが本物かどうかを問い合わせたが、外務省の返答は「本物だと思ってもらっていい」という回りくどい表現のもの。ちなみに『報道特集』の取材に外務省は「具体的な交渉の内容は明らかにできない」としつつも、今回の事件の交渉内容を知る外務省幹部が日本語の音声メッセージをイスラム国側に送ったことを認めたという。

 つまり、音声メッセージは本物であり、政府の対応は2人の動画がアップされて数日たった段階でまだこんな程度のレベルだったのである。ウマル氏に信憑性を疑われるのも当然で、中田氏は番組内でこのように解説している。

「真剣だと言ってもですね、日本政府の代表といわれる人間がそのレベル(シリア臨時代理大使、ヨルダンの日本大使館参事官の兼務)の人間であるというのは、やはり……。もちろん首相ではなくともですね、少なくとも外務大臣や副大臣、名前の確認できる人でなければですね、真剣だと言っても先方には伝わらないように思います」

 しかも、ウマル氏が伝えてきたイスラム国側の要求内容を中田氏はすべて外務省に報告したが、外務省から中田氏への連絡は一度もなかった。

 湯川さんが殺害された後、ウマル氏は中田氏にこう伝えてきたという。

「先生、事態を理解してください。我々としてはできる限りのことをやったんだけれども、上の命令なので私にはこれ以上のことができなかった。非常に残念である」


 それ以降、ウマル氏からの連絡は途絶え、トークアプリのアカウントも消えている。

 ようするに、日本政府は中田氏というイスラム国側と交渉するたしかなパイプがあったにもかかわらず、しかも中田氏は自ら外務省にすべてをつぶさに報告していたのに、それを完全無視したのだ。

 安倍首相は今月2月5日の参議院予算委員会で、「こういう出来事が起こりますとですね、中田さんだけではなくて、自分はこういう(交渉)ルートがあるから協力したいという人は結構出てくるんですよ」「やたらめったらに『お願いします』とすれば、(交渉が)うまくいかないのは常識」「このような申し出に簡単に乗るわけにはいかない」と話したが、なんの説得力もない。

中田氏のことを信用できないというのはわかるが、政府はこの段階で小学生のようなメッセージを日本語で送るくらいしかできていなかった。交渉を中田氏に任すということはしなくても、もう少し踏み込んだメッセージを中田氏経由で届けてもらうとか、具体的な交渉に入るための段取りをイスラム国側にヒアリングしてもらうくらいのことはできたはずだ。

 しかし、政府はそれすらもやらなかった。それは怠慢というより、そもそも安倍首相と官邸には救出のための具体的対策を講じる気など最初から一切なかったということだろう。

 それだけでも十分唖然とさせられるが、じつはもっと呆れかえる話がある。なんと、この中田氏を現在、公安がマークし、身辺調査を行うべく動き回っているというのだ。

「公安が目を付けているのは中田さんだけではなく、常岡浩介さんも同様にターゲットとなっている。公安が嗅ぎまわっているのは、ふたりを逮捕できる材料。何かしら理由をつけて逮捕することで、ふたりを黙らせるのが公安の狙いです」(公安担当記者)

 先にもふれたように、湯川さん拘束の後、中田氏と常岡氏が公安の妨害を受けていなければ、湯川さんは助かっていた可能性がある。そして後藤さん拘束と2人の殺害が予告された後には、「(人質解放の)交渉ができるのなら、イスラム国に行く用意がある」とさえ申し出ていた。それを無視しただけなく、いまもなお、中田氏と常岡氏を逮捕しようとしている。今回の『報道特集』で中田氏は政府の失態をあきらかにしたわけだが、こうした告発を力で押さえ込もうとしているのだ。

 事実、2月4日の衆議院予算委員会で山谷えり子国家公安委員長は、「イスラム国関係者と連絡を取っていると称する者や、ネットでイスラム国支持を表明する者が国内で所在することも承知している」と答弁。そうした人物への警戒を徹底的に強化する方針を公表したが、“テロ対策”を謳って、交渉の詳細を知る人物の口封じをする意図が透けて見えるかのようだ。

「山谷氏が委員長になってからというもの、公安はやり口が露骨になってますからね。何をやるかわからない。新左翼過激派にやっているような、ホテルを偽名で泊まった、免許証の住所変更をしなかった、などの微罪逮捕もありうるし、中田さんや常岡さんなど、イスラム国とパイプがある人物だけでなく、この問題で政府に批判的な専門家を片っ端から洗っているという話もあります」(前出・公安担当記者)

 だが、こうした政府の人質見殺し、そして卑劣な批判封じを追及する動きはまったくない。ほとんどの大手メディアが政府に睨まれるのを恐れ、人質事件における政府の対応についての検証を放棄。そして、『報道ステーション』(テレビ朝日系)や今回の『報道特集』など、真っ当に安倍政権の対応を検証しようとした番組に対しては、政府と連動するようにネットからヒステリックな批判の声があがっている。

 たとえば、『報道特集』はこの中田氏の証言にかぎらず、1月28日にアメリカからヨルダン政府に圧力が加わり後藤さんの解放を阻んでしまったことや、かつてイスラム国に拘束されたスペイン人の人質解放に成功したヨルダン人弁護士が協力を申し出たものの、日本政府からはなしのつぶてだったことなど、かなり踏み込んだ検証を行った。

 が、ネットの反応は逆。同番組への「偏向報道」の大合唱が起き、こんな書き込みであふれている。

反日TBSの報道特集が報ステ超えしたぞ!」「なんだ?この放送局は?ISの犬畜生じゃないの」「テロリスト批判は無く、“日本の過ち”と日本が諸悪の根源の様な口振りの報道特集」
 
 このままヒステリーが広がっていけば、公安による不当な逮捕劇が行われても、それに対する批判は「イスラム国のスパイを許すな!」という大合唱にかき消されてしまうだろう。そして、「テロとの闘い」を名目に安倍政権の言論取り締まりはどんどん強化されていく。オーバーではなく、言論統制国家はすぐその先にあるといっていい。
田部祥太