新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

新潟のシギ・ヤマシギ

2014-12-17 11:36:22 | シギ科
 ヤマシギ 学名・Scolopax rusticola 英名・Woodcock
 
 ヤマシギは,チドリ目シギ科に属する鳥で,新潟県では留鳥です.キジバトほどもある,大きくずんぐりと太ったシギで,冬期や渡りの時期には海岸の松林や,湖沼などの水辺で観察されます.地上で生活する鳥で,保護色が発達しています.警戒してうずくまっている姿は,木の切り株にそっくりです.繁殖期には,夕方になると「チキッ,チキッ」と鳴きながら林の上を飛び回ります.

 地上にうずくまるヤマシギ.あなたは見つけ出せますか? 試みに,目の部分を何かで覆ってみてください.姿が消えちゃうでしょう.
撮影日時 2009.04.17 撮影場所 新潟県新潟市


 草に隠れてたヤマシギが徐々に頭を上げ,周囲を見回します.この後,背を低くしながら,すばやく移動し,姿を消しました.頭の天辺近くの大きな横に突き出た目は,前だけでなく後も見えるのだそうです. 
撮影日時 2009.04.17 撮影場所 新潟県新潟市
 

ミユビシギ走る

2014-12-16 16:08:06 | シギ科
 ミユビシギは,何時見ても走っています.波打ち際を,数羽で,あるときは数100羽の群れになって.たまには,羽繕いしたりするのですが,それでも頭の中には走っている姿が浮かぶのです.
 

 ミユビシギ Calidris alba 冬羽
撮影日時 2014.12.15 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ Calidris alba 冬羽
撮影日時 2014.12.15 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ Calidris alba 冬羽
撮影日時 2014.12.15 撮影場所 新潟県新潟市


 ミユビシギ Calidris alba 冬羽の群れ
撮影日時 2014.12.15 撮影場所 新潟県新潟市

カモメ・飛翔

2014-12-16 06:25:53 | カモメ科
 久しぶりの漁港は,カルガモの群れと数羽のマガモとコガモ.期待したカイツブリ類の姿は見られない.時々見える青空に1羽のカモメ.「カモメ」の中のカモメ.
 カモメ類は難しい.見れば見るほどわからなくなる.自信を持って識別できるのは,このカモメをはじめとした数種.これまで撮った写真の中に,?マーク付きの数枚が眠っている.果たして日の目を見ることができるのか,そのまま眠り続けるのか.

 カモメ Larus canus 第3回冬羽
撮影日時 2014.12.15 撮影場所 新潟県新潟市


ツバメの給餌 2014年を振り返って

2014-12-14 15:13:30 | ツバメ科
 畑と農道との境にビニールパイプが10本ほど立てられていました.そのパイプにツバメの幼鳥がずらりと並んでいます.巣立って間もないようで,親鳥が頻繁に餌を運んで来ます.はじめは,どの幼鳥に餌を運んでくるかわからず,レンズを向けた時は給餌を終えた後ばかりでした.しばらく観察を続けてようやく,翼を激しく震わせ,鳴きながら口を大きく開けた幼鳥に給餌することがわかりました.幼鳥は,遠くに飛んでいる自分の親鳥を見つけ出し,餌をねだるしぐさを行っているようでした.ほかの幼鳥に給餌する親鳥が近くまで来ても,餌ねだりはせず,自分の親とそれ以外の親鳥を識別できているように感じられました.親鳥と幼鳥は,鳴き交わすことでコンタクトを取り合っているようにも感じました.写真は,連続写真です.

 ツバメ Hirundo rustica
 親鳥を見つけ,翼を広げて,大きく口を開ける幼鳥.この時,親鳥との距離は1メートル以上離れています.
撮影日時 2014.08.29 撮影場所 新潟県新潟市


 ツバメ Hirundo rustica
 餌をねだる幼鳥と餌を運んで来た親鳥.
撮影日時 2014.08.29 撮影場所 新潟県新潟市


 ツバメ Hirundo rustica
 親鳥による幼鳥への給餌.
撮影日時 2014.08.29 撮影場所 新潟県新潟市



 

チゴモズ

2014-12-13 13:07:23 | モズ科
 今日は,朝から雪です.家の前の除雪は直ぐに終わりましたが,外に出て行く元気がありません.そこで,過去に撮影した中から,チゴモズを紹介します.チゴモズは,新潟県では夏鳥です.全国的に減少が著しい野鳥で,絶滅危惧種に指定されています.新潟県でも目にすることが出来なくなってきています.
 2009年のペアは,繁殖が成功したか不明です.2012年のペアは,営巣も確認でき,幼鳥は観察できませんでしたが,行動から見て7月20日に巣立ったと思われます。

 チゴモズ Lanius tigrinus ♂
撮影日時 2009.06.20 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♀
撮影日時 2009.06.01 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♀
撮影日時 2012.06.15 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♀
撮影日時 2012.06.15 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♂
撮影日時 2012.06.27 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♂
撮影日時 2012.06.27 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♂
撮影日時 2012.06.29 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♂
撮影日時 2012.06.29 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♀
撮影日時 2012.07.20 撮影場所 新潟県新潟市


 チゴモズ Lanius tigrinus ♀
撮影日時 2012.04.20 撮影場所 新潟県新潟市 


  

サメビタキ 2014年を振り返って

2014-12-12 16:31:28 | ヒタキ科
 今年の秋は,いつもの年と比べてサメビタキとよく会うことが出来ました.クリッとした目が印象的な,とても活動的な野鳥です.見通しの良い木の枝先などにとまり,飛んでいる昆虫を見つけると空中に飛び出し,捕まえると元の枝先に戻る行動を繰り返しています.
 沢山撮影することが出来ましたが,まだ整理できていません.今回紹介するのは,サメビタキの典型的なポーズです.いずれ,画像を厳選して再投稿する予定です.

 サメビタキ Muscicapa sibirica
撮影日時 2014.09.27
 撮影場所 新潟県新潟市

イソヒヨドリ 色々な羽衣

2014-12-11 11:57:06 | ヒタキ科
 イソヒヨドリは,新潟県では留鳥です.主に岩礁の多い海辺で生活していますが,ビル街や山地の岩場などでも見ることがあります.きれいな声で鳴きますが,都会のビル街で聞くと,「アレ,この声は」と一瞬戸惑います.
 小さな漁港で,イソヒヨドリを見かけました.積み石の上を,チョンチョンと跳んだり,空中に飛び出してまた戻ったりを繰り返していました.砂の上を突っついたりしていたので,後で見てみると,白く乾燥したフナムシでした.
 イソヒヨドリ Monticola solitarius ♂ 若鳥? 
撮影日時 2014.11.08 撮影場所 新潟県新潟市


 過去に撮りためた中から,色々な羽衣を紹介します.よく観察しているつもりなのですが,よく判りませんというのが本音です.
 ♂ 成鳥
撮影日時 2011.04.01 撮影場所 新潟県村上市 


 ♂ 若鳥?
撮影日時 2012.10.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ♂ 若鳥? それとも第1回冬羽?
撮影日時 2009.10.28 撮影場所 新潟県新潟市


 ♀ 若鳥?
撮影日時 2012.03.01 撮影場所 新潟県新潟市 


 ♀ 成鳥
撮影日時 2012.03.29 撮影場所 新潟県村上市



ミヤマホオジロ

2014-12-09 17:13:32 | ホオジロ科
 ミヤマホオジロは,新潟県では冬鳥です.林の中や林縁,農耕地などの地上で草の実などを食べています.驚くと近くの木の枝に飛び上がります.その時,興奮して冠羽(頭の羽毛)を立てていることが多いようです.この写真は,オスです.海岸の松林でカシラダカとともに20羽ぐらいの群れを作っていました.
 ミヤマホオジロ  Emberiza elegans ♂
撮影日時 2014.11.16 撮影場所 新潟県新潟市


撮影日時 2014.11.16 撮影場所 新潟県新潟市


撮影日時 2014.11.16 撮影場所 新潟県新潟市


エナガの「押し競饅頭」 2014年を振り返って 

2014-12-09 09:19:51 | エナガ科
 海岸の松林でエナガの幼鳥が「押し競饅頭(おしくらまんじゅう)」をしていました.尾が伸びきっておらず,巣立って間もないようです.幼鳥は5羽いました.頻繁に親鳥が餌を運んで来ます.そのたびに,幼鳥は,口を大きく開け,首を伸ばして餌をねだります.このような給餌が続いた後,幼鳥の1羽が数メートル離れた枝に移動,また1羽と飛び出し,次々と移動して行きました.
 「押し競饅頭」している幼鳥.
撮影日時 2014.05.07 撮影場所 新潟県新潟市


 餌を運んで来た親鳥(左から4羽目)と幼鳥.
撮影日時 2014.05.07 撮影場所 新潟県新潟市


 親鳥による給餌.
撮影日時 2014.05.07 撮影場所 新潟県新潟市


 給餌を終えて,飛び去る親鳥.口を開けて餌をねだる幼鳥.

クロサギ 2014年を振り返って

2014-12-08 10:02:17 | サギ科
 クロサギは,新潟県では留鳥です.主に岩礁の多い海辺で生活していますが,時には砂浜で出会うこともあります.数が少ない上に警戒心が強いので,観察する機会が少ない鳥です.
 日のあたる場所に出てきたクロサギ.灰色がかった黒色で,日陰ではもっと黒っぽく見えます.岩場では背景に溶け込んで見つけにくいです.
撮影日時 2014.04.08 撮影場所 新潟県三島郡


 海を背景に飛ぶ.黄色みがかった足が目立ちます.
撮影日時 2014.04.08 撮影場所 新潟県三島郡


撮影日時 2014.04.08 撮影場所 新潟県三島郡