般若心経

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般若心経

2019-01-20 | Weblog
2012

 腹 囲

 先日の人間ドックでのことです。
「おなか周りを測ります」と言って看護師さんが腹囲を測ってくれました。腹囲は毎朝体重とともに測っていますので、念のため「いくらだったですか?」と聞くと、「78.4センチです」との返事。あれあれ?その朝測ったときは82.5センチだったのです。4センチほど違います。毎朝測っているので78.4センチはちょっと少ないのではと思い 「えっ、間違いでは?」と言おうとしたとき、気づきました。測る前に看護師さんが「はい、息をはいて~」といったので息をはいて測っていたのです。息をはいた状態が正規の値のようです。
 腹囲の男性の期待される標準値は85センチだと云われています。私の腹囲は標準より2センチから3センチ小さい値だと思っていたのですが、実際は6センチ以上小さかったのです。
 50代のころ、体重は現在より十キロ以上多く、胴回りも十分にあり、スボンはベルトがなくてもずり落ちることはありませんでした。そのころたしかに食事もよくとっていました。「今日の食事は明日の活力」、うどん、そば、ラーメンは必ず”大盛り”、ビール、お酒もそれなりに飲み、夜遅くなりそうなときには夕方に軽食をとり、休みの日には午前、午後おやつが付き、併せて運動はほとんどやらず、肥満の条件を十分に満足していました。
 その後、肥満は万病の元とかメタボリックシンドロームとかいろいろ云われるようになり、肥満に気を付けるようになりました。今では体重もほぼ標準を維持しています。主食の量はその当時の半分くらいになっています。

 人間ドックを終え病院を出て駅前の方に行ってみました。昔よく通った商店街のなかに「ふるいち」といううどん屋さんがあります。ここもよくいった店で二階の窓際の通りをながめることのできる席が気に入っていました。店の様子、メニューも昔と変わりないようです。
ふと懐かしさを感じ、腹囲は標準を十二分に下回っていることだし、朝食も抜いているし、久しぶりに入ってみようかと思いました。
まてまて、おなかがすいているわけでもないし、どうして不必要な食事をなぜとるのか。小さな声がきこえました。入るのを思いとどまりました。昔の私であれば、絶対に入っていたと思います。