「病気の9割は歩くだけで治る!」
(長尾 和宏/著 山と溪谷社 2015/12/5 p.206)
先日紹介しました「病気の9割は歩くだけで治る!Part3」のシリーズ最初の本です。ベストセラーです。
目次より
第1章 病気の9割は歩くだけで治る!
第2章 医療の常識に騙されるな
第3章 健康になる歩き方
第4章 歩くと未来が変わる
ポイントのいくつかを紹介します。
- 本来、医療は食事、運動、薬の順であるはずだが、ここ数十年、薬が一番になっている
- 江戸時代の庶民は3万歩を歩いていた
- 糖尿病の人は認知症になりやすい
- たばこを吸っていると認知症リスクが2~3倍になる
- 認知症予防の一つは歩くこと
- 歩くことを習慣にすれば、睡眠薬から必ず卒業することができる
- 歩けば腸内環境が良くなる
- がんを予防するには、まず歩くこと
- 歩くことで免疫力が上がる
- 薬で老化は止められない
- 歩くコツ 骨盤を少し前傾させること
- 腕の振り、肘をどれだけ後ろに引けているか
- 考えながら歩く ・川柳 ・計算
- 歩きは自転車より負荷がある
- いくつになっても前向きで若々しい人はたくさん歩いている
- 歩けば血流が良くなり、脳内の酸素も増える
- うまく歩けば臓器が若返り、寿命が延びる
本の最後に空海の話がありました。
著者は空海と同じ香川県善通寺市の生まれだそうです。
「日々、山と渓谷を駆け巡ったからこそ、セロトニンがたくさん分泌され、いろいろな真理に目覚めることができ、芸術的な才能も開花したのだろうと想像しています」と述べられています。
この本はまさにウォーキング讃歌です。ウォーキングを絶賛しています。
読んでいて楽しくなる本です。
人類出現のときから数百万年の間、人間は体を動かすことにより生きてきました。体を動かして野山の獣を狩り、植物、果物をとっていました。体がそのように順応しています。長時間椅子に座り伝票を繰り、パソコンを打つという作業などはここ数十年のことでしょう。そのような姿勢は体に無理を与えています。体は動かすことが必要です。数万年先にはそのような姿勢に順応している新人類が現れているかもしれません。それまでの間はとにかく体を動かしてみませんか。無償の薬です。