テンキ―
電話機や電卓、パソコンについている数字のキーです。
みなさま不思議に思ったことはないでしょうか。
電話機のテンキ―は上から1,2,3・・・ となっていますが、電卓やパソコンは下から1,2,3・・・となっています。なぜでしょうか。
ChatGPTに聞いてみました。
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テンキーの数字の並び方が「電話」と「電卓・パソコン」で異なる理由には、それぞれの設計時の歴史的な背景と使い勝手の違いが関係しています。
1. 電話機のテンキー(上から 1, 2, 3 ...)の由来
(1) 旧式ダイヤル式電話の影響
1950年代以前、電話は「ダイヤル式」が主流でした。このダイヤル式電話は「1」から「0」まで上から左回りに配置されていました。プッシュボタン式電話が開発される際に、ダイヤル式の慣習を考慮しつつ、新たに上から「3×3+0」のレイアウトが考案されました。
(2) ヒューマンファクター(人間工学)の研究
1960年代にアメリカのベル研究所(Bell Labs)が、効率的なボタン配置を検討しました。さまざまな並び順が試されましたが、「1, 2, 3 を上に配置する」方が直感的に使いやすいという研究結果が得られ、現在の配置が採用されました。
(3) 文字入力との関連
電話機には「ABC」や「DEF」などの文字も割り当てられました。そのため、視認性を考慮して、上から順に 1, 2, 3 ... の配置が採用されました。
2. 電卓・パソコンのテンキー(下から 1, 2, 3 ...)の由来
(1) 機械式計算機の影響
現在の電卓やパソコンのテンキーは、機械式計算機の配列を継承しています。機械式計算機では、数字を頻繁に入力する会計士や簿記担当者が、手の動きに最適な配置を求めた結果、下から 1, 2, 3 ... の並びになりました。
(2) 物理的な操作性
計算を行う際、手を置いたときに親指や小指が下の位置にきやすいため、自然と「1, 2, 3」を下に配置した方が操作しやすくなります。
(3) 早打ちの効率
計算機を操作する際、数値を素早く打ち込む必要があります。そのため、下段に「1, 2, 3」を置いた方が指の動きがスムーズになり、計算速度が上がることが分かりました。
3. なぜ統一されなかったのか?
電話機と計算機は、開発の歴史的背景と利用目的が異なるため、統一されませんでした。
電話機は「数字を視認しながら探して押す」ことが重視された。
計算機は「素早く数字を入力する」ことが重視された。
そのため、最適な配置が異なり、統一されることなく現在に至っているのです。
4. 補足:他の機器のテンキー配置
ATM・POS端末(コンビニのレジなど)
→ **電話型(上から 1, 2, 3)**が多い。理由は「視認性を重視」するため。
クレジットカード端末(暗証番号入力)
→ **電話型(上から 1, 2, 3)**が一般的。
飛行機のコックピットや医療機器
→ 設計によるが、どちらの配置も存在する。
結論
電話機のテンキーは、視認性とダイヤル式の名残から「1, 2, 3」を上に配置した。
計算機のテンキーは、効率的な入力を優先し、「1, 2, 3」を下に配置した。
用途によって使いやすさが異なるため、統一されることはなかった。
それぞれの分野で最適化された結果、今のような違いが生まれたわけですね!
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なお電話機のキー配列は国際電気通信連合ITUの勧告によって国際的に標準化されています。(勧告T E.161)
しかし電卓のキー配列については国際標準とか日本工業規格JISなどで定められたものはなく、伝統的なデザインや企業の設計選択に基づいているそうです。
ところで1~9までについては以上のとおりですが、電話機、電卓、パソコンどちらも “0”だけは一番下にあります。なぜでしょうか。
一番多く使われるキーだからという気ーがします。
今朝は今年一番の寒さでした。