KTM 250EXCを駆るタディ・ブラツジアクは“エルズベルグ・ロデオ”の名称で知られる過酷なエンデューロイベントにおいて、史上初の3連覇を達成した。
“エルズベルグ・ロデオ”のクライマックス、「レッドブル・ヘアスクランブル」は今年で15回目の開催を迎えた。世界でもっとも過酷なワンデー・エンデューロと言われるこのイベントで見事勝利を掴んだタディは、ポーランド出身の26歳。07から3年連続でエルズベルグ・ロデオ総合優勝を勝ち取り、新たな記録を打ち立てた。会場(オーストリー)には、世界30カ国から1,500名ものライダーが集結しモーターサイクルレース史上もっとも過酷なエンデューロとなった。 実に約70%がKTMライダーであった。
タディは、2位のグラハム・ジャーヴィス(英国)に30分以上の大差をつけた。今年は500名がファイナルまで生き残ったものの、20カ所のチェックポイントすべてをミスなく走破したライダーはわずか21名にすぎず、その過酷さと難しさが際立っている。
タディ以外のKTMライダーも、それぞれに活躍。シリル・デプレ(フランス)は、プロローグランのみに参加ながら、KTM 690 Rallyで実力を見せつけた。クリス・バーチ(ニュージーランド)とオメロ・ディアス(メキシコ)は、2ストローク仕様のEXCに跨り、ともにプロローグランでトップ5に食い込んだ。さらにKTMチームには、コーリー・グラファンダー(カナダ)、ダリル・カーティス(南アフリカ)、ジレス・デジョン(ベルギー)、ポール・ボルトン(英国)ら、エンデューロ界を代表する ライダーが名を連ねた。
レッドブル・ヘアスクランブルは、正午ちょうどのスタートが伝統。今年もこれに則り、炭坑の麓から競技が始まった。難関セッティングがスーパーアクションを演出する。
タディは、風邪の影響もあって土曜日のプロローグラン第2ステージを欠場、ヘアスクランブル当日も序盤はペースが上がらなかった。しかし、その後本来のリズムを取り戻し、1/3を消化する頃には首位を奪っていた。だが、このイベントで余裕など持てるはずもなく、1時間42分で難攻不落の丘を攻略した時点では、完全に憔悴していた。「完全に限界だよ」と。しかし全ての日程を終え「07年、チームの面々とともにここで初勝利を掴んだ瞬間から、私の人生が大きく変わった。本当に夢のよう」。と語った
KTMモータースポーツディレクターのウィンフィールド・キヤシャーゲルは、
次のようなコメントを寄せている。「すべての競技者は、等しく称賛を受けるべきだ。今年もエルズベルグ・ロデオの難しさと特殊性が際立った。アマチュアとプロフェッショナルがともに出場可能で、しかも非常に難しいセッティングになっている。会場には熱心なファンが大挙して集まり、こんなイベントは、世界広しといえどもここにしかないだろう。」
2009年レッドブル・ヘアスクランブル結果
1 タディ・ブラツジアク(ポーランド)KTM
2 グラハム・ジャーヴィス(英国)シェルコ
3 アンドレアス・レッテンビヒアー(ドイツ)BMW
4 ベン・ヘミングウェイ(英国)ガスガス
5 コーリー・グラファンダー(カナダ)KTM
6 ロリー・ミード(ニュージーランド)ヤマハ
7 ダン・ヘミングウェイ(英国)KTM
8 クリス・バーチ(ニュージーランド)KTM
9 ゲルハルト・フォルスター(ドイツ)BMW
10 カイル・レッドモンド(米国)ヤマハ
11 マーク・ジャクソン(英国)KTM
12 メルチオール・ファジャ・ベルトラン(スペイン)ガスガス
13 エリック・ブランダウアー(オーストリー)フサベル
14 ピエール・センベニーニ(イタリア)ガスガス
15 ジャド・ガチェット(南アフリカ)BMW
16 ダリル・カーティス(南アフリカ)KTM
17 ラルフ・シェイドハウアー(ドイツ)KTM
18 アンドリュー・リーブス(アイルランド)KTM
19 アーミン・ファルク(オーストリー)KTM
20 マーティン・クラウベン(ドイツ)KTM
21 ローレンス・マホニー(南アフリカ)KTM_
“エルズベルグ・ロデオ”のクライマックス、「レッドブル・ヘアスクランブル」は今年で15回目の開催を迎えた。世界でもっとも過酷なワンデー・エンデューロと言われるこのイベントで見事勝利を掴んだタディは、ポーランド出身の26歳。07から3年連続でエルズベルグ・ロデオ総合優勝を勝ち取り、新たな記録を打ち立てた。会場(オーストリー)には、世界30カ国から1,500名ものライダーが集結しモーターサイクルレース史上もっとも過酷なエンデューロとなった。 実に約70%がKTMライダーであった。
タディは、2位のグラハム・ジャーヴィス(英国)に30分以上の大差をつけた。今年は500名がファイナルまで生き残ったものの、20カ所のチェックポイントすべてをミスなく走破したライダーはわずか21名にすぎず、その過酷さと難しさが際立っている。
タディ以外のKTMライダーも、それぞれに活躍。シリル・デプレ(フランス)は、プロローグランのみに参加ながら、KTM 690 Rallyで実力を見せつけた。クリス・バーチ(ニュージーランド)とオメロ・ディアス(メキシコ)は、2ストローク仕様のEXCに跨り、ともにプロローグランでトップ5に食い込んだ。さらにKTMチームには、コーリー・グラファンダー(カナダ)、ダリル・カーティス(南アフリカ)、ジレス・デジョン(ベルギー)、ポール・ボルトン(英国)ら、エンデューロ界を代表する ライダーが名を連ねた。
レッドブル・ヘアスクランブルは、正午ちょうどのスタートが伝統。今年もこれに則り、炭坑の麓から競技が始まった。難関セッティングがスーパーアクションを演出する。
タディは、風邪の影響もあって土曜日のプロローグラン第2ステージを欠場、ヘアスクランブル当日も序盤はペースが上がらなかった。しかし、その後本来のリズムを取り戻し、1/3を消化する頃には首位を奪っていた。だが、このイベントで余裕など持てるはずもなく、1時間42分で難攻不落の丘を攻略した時点では、完全に憔悴していた。「完全に限界だよ」と。しかし全ての日程を終え「07年、チームの面々とともにここで初勝利を掴んだ瞬間から、私の人生が大きく変わった。本当に夢のよう」。と語った
KTMモータースポーツディレクターのウィンフィールド・キヤシャーゲルは、
次のようなコメントを寄せている。「すべての競技者は、等しく称賛を受けるべきだ。今年もエルズベルグ・ロデオの難しさと特殊性が際立った。アマチュアとプロフェッショナルがともに出場可能で、しかも非常に難しいセッティングになっている。会場には熱心なファンが大挙して集まり、こんなイベントは、世界広しといえどもここにしかないだろう。」
2009年レッドブル・ヘアスクランブル結果
1 タディ・ブラツジアク(ポーランド)KTM
2 グラハム・ジャーヴィス(英国)シェルコ
3 アンドレアス・レッテンビヒアー(ドイツ)BMW
4 ベン・ヘミングウェイ(英国)ガスガス
5 コーリー・グラファンダー(カナダ)KTM
6 ロリー・ミード(ニュージーランド)ヤマハ
7 ダン・ヘミングウェイ(英国)KTM
8 クリス・バーチ(ニュージーランド)KTM
9 ゲルハルト・フォルスター(ドイツ)BMW
10 カイル・レッドモンド(米国)ヤマハ
11 マーク・ジャクソン(英国)KTM
12 メルチオール・ファジャ・ベルトラン(スペイン)ガスガス
13 エリック・ブランダウアー(オーストリー)フサベル
14 ピエール・センベニーニ(イタリア)ガスガス
15 ジャド・ガチェット(南アフリカ)BMW
16 ダリル・カーティス(南アフリカ)KTM
17 ラルフ・シェイドハウアー(ドイツ)KTM
18 アンドリュー・リーブス(アイルランド)KTM
19 アーミン・ファルク(オーストリー)KTM
20 マーティン・クラウベン(ドイツ)KTM
21 ローレンス・マホニー(南アフリカ)KTM_