そうだったんだ!読書メモ~~今日見つけた3つの「ヘェ〜」

欲張って1冊の本からたくさん学ぼうとしても無理っぽいので3〜4つにポイントをしぼってます。

【拾いメモ】ダニエル・カーネマン著 ファスト&スロー(上)より

2020-04-28 08:24:00 | 拾い読書メモ

○   著書「明日の幸せを科学する」で知られる心理学者のダニエル・ギルバートは、彼の主張は、こうだ。ある言明の理解は、必ず信じようとするところから始まる。もしその言明が真実なら何を意味するのかを、まず知ろうとする。信じようとする最初の試みはシステム1の自動作動によるものであり、状況を最もうまく説明できる解釈を組み立てようとする。システム2が忙殺されると、間違った文章を「信じない」ことが難しくなるという偏った影響が現れた。システム1はだまされやすく、信じたがるバイアスを備えている。p.147

(というのが確証バイアスの仕組みですね。多くの人は自分の信念と一致しそうなデータばかり探す。例えば原子力発電は危険だという信念を持った人に本を探してもらうとそういう本しか持ってこない確率が高い。コロナウィルスの影響で経済が崩壊すると信じている人はその信念を補強するような YouTube ビデオばかり観る。


ところでシステム1は直感、人によっては野獣と呼びます。システム2は理性、人によっては調教師と呼びます。すぐに思い浮かぶのはシステム1を使ったから。あーでも無いこーでもないと思い巡らして結論付けるのはシステム2です。「ぇえ〜でも、それ、おかしいじゃん」信じることを否定するのはシステム2の仕事ですから、そこを忙殺させて使えなくすると信じるしかなくなるわけです。

ちなみに原題はTHINKING,FAST and SLOWで「考える、速く そして ユックリ」。システム1とシステム2について話してます。)


○   消耗を示す兆候も多種多様である。・ダイエットをやめてしまう。・衝動買いに走る。・挑発に過剰反応する。・力のいる仕事をすぐに投げ出す。・認知的タスクや論理的な意思決定でお粗末な判断を下す。そしてセルフコントロールを発揮すれば、消耗し不快になる。もうほかのことに努力したくないという気になるのである。通常は、自我消耗した人は非常に直感的エラーを犯しやすくなる。p.80

(こういう兆候が出たら、そのまま続けずに休憩を取るなどして回復に努めなければなりませんね。急場しのぎ的にはブドウ糖の摂取も有効みたいです。ラムネも大丈夫でしょうか。あと甘酒も。)


○   この方面での近年の重要な進歩は、直感的な判断や選択の分析において、感情の果たす役割が重視されるようになってきたことである。感情ヒューリスティックとは、熟考や論理的思考をほとんど行わずに、好きか嫌いかだけに基づいて判断や決断を下すことである。

(このヒューリスティックという言葉、前後を読んでもさっぱりわからなかったです。しょうがないので原著に行き、単語を辞書で調べました。発見的方法、発見に役に立つ、自学自習の。。まだ、わからないのでネットで調べてみると無意識に使っている法則や手がかり、ヒューリスティック=経験則。参照元はbrave-answer.jp でした。なんだかこの単語だけで1冊本がありそうです。)



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