庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

火の用心の思い出と「寒柝」

2021-01-18 10:18:35 | 日記・エッセイ・コラム

ブログのネタ探しにネットの暦ページ「今日は何の日」を見ると・・

今日は「振袖火事の日」1657年(明暦3年)に江戸城天守閣と市街のほと
んどを焼失した「振袖火事」が起きた日で、この火事を受けて幕府が
消防組織を発足させたとある。

昔は木造の家が多く、火事になるとあっという間に燃え広がってしま
う危険がありました。

空気が乾燥する「」の頃は火事が発生しやすく、またいったん火事
が起こると大火事になりやすい季節です。

寒柝(かんたく)の柝とは、拍子木のことで「寒柝」とはその拍子木
の小気味良い音のことを言います。

拍子木(画像はネットより拝借)。

昭和30年代の子供の頃の思い出ですが・・・

冬の夜に各村毎に小学生達が集まって、拍子木を打ちながら、皆んな
で「火の用心~!マッチ一本火事の元!」と大きな声で村内を回って、
注意を促して回っていた事を思い出しました。。

当時は、村の子供会の行事の一環として行われていたと記憶している。

寒い冬の夜にカンカンと乾いた拍子木の音がよく響いて、みんなで雪道
を踏みしめながら、声を合わせて回ったことを懐かしく想い出す・・

今ではそんな風習もとっくの昔に無くなってしまったが、当時の子供達
にとっては村の子供達の交流の場でもあり、結構楽しみながら回ってい
た様な気がする。。

当時の家々にはだいたい囲炉裏があっていつも薪が燃やされていたので、
火の始末には特に注意が必要だった。

古民家の懐かしい囲炉裏の風景。

囲炉裏の火。

今では火の用心の夜回りの声や寒柝の音を、近所迷惑でうるさいと
騒音扱いする人もいるらしい・・

時代が変わったとは言え、せち辛い世の中になったものだと想う。。

時代は変わっても、冬は暖房器具など火器を取り扱う事の多い季節、
お互い火の始末には十分注意しましょう!

コメント
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