日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

敗軍の将兵を語らず!

2007年08月06日 20時53分47秒 | 残日録
古来、「敗軍の将兵を語らず」が美徳だった。
自民党大敗の将は責任を取らなかった。そして、「将、兵を語らず」がところを替え、兵が将への不満を語り始めている。情けないことである。

日本のプロ野球の監督は、本当に兵(自軍の選手)の不足を言う。酷い監督は、負け試合の責任を選手の所為にする。
MLBの監督は、選手の構成がGMに委ねられているのに関わらず、選手の愚痴を言うのを聞いたことがない。それどころか、選手を家族の一員と同程度に考えているのが普通らしい。選手の試合中の怪我に遭遇したときの監督の態度は、尊敬にさえ値する。ヤンキースのトーリ監督は、ジーター選手や松井選手などの負傷のとき、グラウンドの選手のところに真っ先に駆けつけて、肩まで貸して連れ帰るシーンを目にしている。そんなエピソードに事欠かないし、負け試合に選手を責めることは聞いたことさえない。

責任を取らない社会が出現している。相撲取りも、犯罪者も、政治家も、企業人も、サラリーマンも・・・・。子供だって・・・。言い訳を聞いているさえ見苦しい。潔さが美徳だったことが懐かしい。「美しい日本」とはなんなんでしょう。お金儲けなんでしょうか?格差を誇ることなんでしょうか?「秋津島(洲)」だった、「大和」だった、「扶桑」だった、「芙蓉」だった、「豊葦原千五百秋瑞穂国」だった「日本」が羨ましい。