日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

最早戦後ではない!

2009年01月01日 17時09分50秒 | 残日録
初夢も「表題」の後味の悪いものとなった。

「最早戦後ではない」とは、昭和30年(1955)になって言われたのだ。

戦後(昭和20年(1945)~)とは、みんな貧しかった。浮浪者が巷にあふれ、食べ物や仕事を求める人たちで混沌としていた時代が、戦後10年も経つと、建設の足音が聞こえ、住む場所も公営住宅が次々と建設され、人々の服装さえ華やかさがでてきたのだ。何よりも先行きの明るさが、人々の顔色にも現れていた時代だった。昭和39年に向けて「東京オリンピック」や西へ延びていく「新幹線」、「高速道路」が時代の象徴だった。その時代を道路族などの二世議員達は、引きずっているのだろうか。生活道路以外の道路は必要ない。

ところがどうだろう。今、住宅や仕事を求める人々が巷に溢れている。仮説テントが設営され、ボランティアの炊き出しがニュースなのだ。戦後を思わせる光景だ。
しかし、みんな貧しくない。貧富の差が大き過ぎるのだ。
我々は(65歳~75歳)は、がんばってきたのに・・・。任せた政治が悪かったのだろうか?急速に進む時代は、貧富の差を猛烈に広げ、政治は、それを拡大する方向にある。若者にあの安保闘争のような「うねり」がないのが不思議な気もする。「飼いならされた羊」のように従順だ。老齢の身には、若者に対して「申し訳ない」気持ちで一杯だ。それでも、既に燃え尽きた身体には気力がない。
そして、除け者にされている(75歳以上は、後期高齢者保険制度など)。