日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

あおによし

2010年05月26日 19時13分38秒 | 気まま日記
古都「奈良」は、「平城遷都1300年」を祝っている。

古城といわれると言えども、徳川政権後の1600年以後であるから、築城400年程度である。

青丹吉 寧楽乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有「青丹(あおに)よし 寧楽(なら)の京師(みやこ)は 咲く花の 薫(にお)ふがごとく 今盛りなり」万葉集:読人;小野老(おののおい)。

「あおによし」は、「奈良」の枕詞であるが・・・・。意味がある方がうれしいので・・・。建物が彩色されているのは、都以外にないことなので、周辺の山やみやこの木々の緑(青)と建物の朱(丹)とが、一斉に咲き誇る花にも・・・圧倒される美しさだ。

本当は、「読人しらず」にこそ好きな歌があるんですが、奈良と言えば「あおによし」ですから・・・。


「あおによし ならのみやこに たなびける あまのしらくも みれどあかぬかも」(遣新羅使)
「あおによし奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかも」(万葉集 小野老)

新築された(復元)朱雀門の朱が青い空を背景に、まさに「あおによし」だ。