日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

同行(どうぎょう)

2010年10月21日 13時34分22秒 | 残日録
同行( 同じ宗派の信者たち。特に、真宗の信者たち。2 同じ講中の人々)に葬式があった。

同行(どうぎょう。真言なら「どうこうふたり」などという)浄土真宗(東本願寺派)では、江戸のむかし、地域での葬式に講中のような形で、十家庭~十二家庭くらいの単位で「火葬」(自分たちで遺体を焼く)を担っていたのだが、昭和40年ころより市の火葬場が整うと、そのような場所も無縁墓の置き場所などに整理された。葬式が、いわゆる「葬儀会社」によって営まれることになっても、「同行」という組織が残ったのだ。

その同行は、檀家寺の改修や鐘堂、鐘の場合に、集金マシーンとして活躍し、「お稚児行列」などでもあれば協力する組織へと変貌していった。
耐震工事、屋根瓦の吹き替えの工事(工事中)でも1億円程度の入用だった。

地域でもどんどんドーナツ現象が進み、旧集落(中心部)が、限界集落のように高齢化が進み、その周囲が新築家屋が増えると、子供たちの声が響き渡るようになった。
旧態依然(同一地域、同一宗教)とした、組織も宗教の自由による多様化で、今や大きく変貌しようとしている。