人の欲は、ヒラヤマを黄金と化すと
も、なお一人の欲望を満たすことは
できないという。
パナマ文書の課税逃れが全世界の
主要な要人たちであることからも
判る。
商いを心懸る人で、金銀を望まない
人はいない。立場には限りがあるが、
欲には限りがない。
この頃の商人は気が短く、大まかに
年月を積みながら金を儲ける気持ち
がなく、小利には目をかさず大儲け
に目を配って大欲なために、かえっ
て大きな損をすることが多い。
利をもって利と思うな、義をもって
利とせよ。
NHK「真田丸」上杉景勝と信繁の
繋がりからも伺える。
真に富める人は、邪な心がなく、心
にオゴリを起こさず、柔和で人と争
わず、足るを知り天命を楽しむ人を
言うものだ。
自分の利益ばかり考え、自分が優れ
ていると思って賢ぶるのは、知恵の
足らない証拠である。
本当に賢い人は、そんな顔はしない
ものだ。たとえば、十分に詰まった
酒樽は振りまわしても音がしないの
と同じだ。
苦境に入ると義を欠いた行動に走る
人が増えるのは戦国時代も現代も
変わりがない。
簡単にリストラし数字が合うまで
人を減らしたり所得隠しをしたり、
大欲は小人のなせる業である。
志を大きく持って、目先の欲に
つられて軽率な行動をしてはなら
ない。