「ゼウスのお気に入りの美少年。曙の女神にも愛される」
ある日、曙の女神エーオースがトロイアの王宮を覘いてみた。すると愛らしい美少年が眠っているではないか。
あまりの美しさに自分を抑えられなくなったエーオースは、この美少年ガニュメーデースをオリュムポスへさらってきてしまったのだ(前にもこんなことがあったような『ケパロス』のところをご参照ください)。
あまりの美しさに自分を抑えられなくなったエーオースは、この美少年ガニュメーデースをオリュムポスへさらってきてしまったのだ(前にもこんなことがあったような『ケパロス』のところをご参照ください)。
以来、ガニュメーデースは、オリュムポスの神々に気に入られて、やがてゼウスの給仕人となった。
ゼウスの給仕の中で、特に名誉とされていた酒盃に酒を注ぐ係(酌人)に就く。
ゼウスの給仕の中で、特に名誉とされていた酒盃に酒を注ぐ係(酌人)に就く。
ところが誰からも愛されていると思われていた彼を憎む神さまがいた。ゼウスの妻ヘーラーだ。
彼女が怒ったいるというと、ゼウスが浮気をしたのかと思うかもしれない。しかし、あのスケベ爺も男に果てを出さなかったみたいだ(だしたという説もあるけれど)。
彼女が怒ったいるというと、ゼウスが浮気をしたのかと思うかもしれない。しかし、あのスケベ爺も男に果てを出さなかったみたいだ(だしたという説もあるけれど)。
ゼウスの酌人は、元々ヘーラーの娘ヘーペーに任されていた。娘の名誉ある仕事を奪った憎い奴、と言わんばかりに、この美少年を殺してしまおうと思ったのだった(おー、こわっ!)。
それを知ったゼウスは青くなる。ヘーラーの嫉妬深さには、何度となく痛い目にあっている(と言っても元を糺せば、お前が悪い)。
ガニュメーデースの身を案じたゼウスは、彼を夜空に輝く星にした。それが水瓶座である。
それを知ったゼウスは青くなる。ヘーラーの嫉妬深さには、何度となく痛い目にあっている(と言っても元を糺せば、お前が悪い)。
ガニュメーデースの身を案じたゼウスは、彼を夜空に輝く星にした。それが水瓶座である。
そしてガニュメーデースに恋をしていたエーオースは、曙の朝日が訪れる前に、水瓶座に回り道をするようになったという。