トルコ大使館前でトルコ人とクルド系トルコ人の乱闘騒ぎがありました。
大使館で、国政を決めるための選挙に集まった際に起きたようです。原因は歴史的なもので、トルコ国内におけるクルド人との対立です。
日本ではトルコは歴史的に親日であるくらいの意識しかなかったと思います。その国の国民がはるか離れた極東の島国の首都で、小さいながらも本国の対立構造を再現しました。この出来事に驚いた人も多いと思います。
このトルコの人々は難民ではないのですが、世界の課題になっている中東からの難民を日本人は受け入れる覚悟があるのでしょうか。現在日本に居住している外国人の立場はいろいろあるのですが、難民と呼ばれる人たちは少ないそうです。この事実が、世界の中では特異なことなので、今後はもっと難民を受け入れるべきだという意見もあります。ここでちょっとだけ考えてみなければならないことがあります。それは、日本人の外国人に対する悪い見方を何とかしない限り、受け入れはうまくいかないのではないかということです。
難民とは少し立場が違いますが、現在でも研修生と称して賃金の安い職場に多くの外国人が送り込まれ、名ばかりの研修生として体よく安い労働力として使われています。一方、いわゆるホワイトカラーの外国人に対しては、何かを期待して受け入れていると思います。この差はどこから来るのでしょう。
今、日本が難民を受け入れたとしたら、彼らはこの国でどう生きていけるのでしょうか。受け入れる制度も雰囲気もないのに、国際基準的な議論により入ってきた難民の人たちに日本人はどう接すればよいのでしょう。