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根津甚八が役者を辞める。
そして奥さんが書かれた『根津甚八』という本をBOOK OFFで見つけたのは
一ヶ月ほど前のこと。
その中で、根津が大河ドラマの石川五右衛門を演じた時のことが書かれていて、
それを見たら
『黄金の日々』を観てみたくなりました。
そのドラマはうっすらと記憶にはあったものの、はっきりとは覚えていない。
それとも忘れてしまったのだろうか。
で、『黄金の日々』。これは信長、秀吉の時代で、今放送されている『江』とも被ります。
原作は城山三郎。脚本市川森一。たぶん市川さんが一番のっていた頃なのでは。
出演は主役の助右ェ門に松本幸四郎(松たか子父。王様のレストラン)
秀吉に緒方拳、石田三成に近藤正臣、五右衛門は根津、そのほか状況劇場の李や唐十郎も。
さらに夏目雅子や丹波哲郎、鶴田浩二(江の利休は石坂。浩二つながりだね)。
川谷拓三や鹿賀たけし(字忘れ)林隆三。
家康は悪児玉清さんでした。珍しく悪役だ。
この出演者だけでも観てみたくなるのでは?
もちろん松本幸四郎はすばらしいけど、特に緒方拳の秀吉はすごいです。
全編通してみると彼の演技のうまさにうなるばかり。血を吐きながら死んでゆくシーンは壮絶です。
また、歴史ものの場合、表にはでてこないけど、この大きな出来事の裏にはこの人が絡んでいた~というのが
おもしろいのですが、そこもちゃーんとフォローしてあります。
話は松本幸四郎演じる助佐という堺の商人の子が歴史のはざまで成長していくというそういう感じ。
昔は貿易も船だっったので、難破あり、海賊ありのなかなかの冒険。
ルソン島に流れついたりとか。
ヒロイン、美緒(栗原小巻)とのプラトニックラブも。
根津はこのときは20代かなあ。
目力はもちろんのこと、全国区でブレイクするのは当然のかっこよさ。
このときの人気が元で状況劇場を退団したと記憶してます。
あと、李と唐はまるっきり状況劇場そのものの演技。
もう好き放題。小劇場ファンにはうれしいです。
私は韓流にもアメリカの連続ドラマにもはまらなかったけど、この『黄金の日々』にはどっぷり。
一ヶ月近く、はやく次が観たくて観たくて仕方なかったです。
夜更かしもずいぶんしました。
でも、すばらしいドラマでした。
昔の役者さんは、舞台の人が多かったのでセリフまわしも
今の役者さんに比べると大げさなんだけどそこも大河的に合ってると思う。
『黄金の日々』のくのいちあり、海賊あり、外人あり、盗賊ありのドラマの前には
『江』はホームドラマのような気がしてきました。
お正月とか時間のあるときは『黄金の日々』を一気に観るのもいいかも。
私は観ちゃったからなあ。。。違う大河をさがすのも難しいかも。