ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

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お気に召したらうれしい限り。

森博嗣 『冷たい密室と博士たち』 読了

2019年03月30日 16時27分32秒 | 読書

こんにちは、ジニーです。

 

せっかくの土曜日なのに、愛知県は雨です。

今日は近所の公園で桜祭りという町内会の催しがあったのですが、

明日に順延。

残念な気持ちを紛らすために、先ほど桜餅を食べたところです。

 

 

さて、3月の3冊目ぎりぎり達成ですね。

森博嗣さんの「冷たい密室と博士たち」。

随分前に、「すべてがFになる」を読んでいたのですが、本作はその続編。

森博嗣さんのS&Mシリーズの2作目にあたる作品です。

 

タイトルからなんとなく察することもできますが、

メッチャ理系ミステリーです。

登場人物のほとんどが理系人間なので、まあなんていうのでしょう、

クセがつよいです。

 

 

作品は、建築生産史を専攻する犀川創平(さいかわ そうへい)助教授と、

同大学の同学部の生徒である西之園萌絵とのS&Mコンビが、身の回りで

起こる事件を解決していくシリーズです。

 

 

本来であれば探偵が、事件の謎を解くというのがミステリーの王道です。

探偵は、謎を解くという大義のため推理を展開しますが、

本作(本シリーズ)で謎解き役を担う犀川創平はそういう価値観では動きません。

謎を解こうとしなかったり、謎が解けてもそれを進んで披露しようとはしません。

淡々と、大学の講義のように解説していきます。

解決編になってからの、犀川先生のセリフの長いこと長いことw

 

 

順を追ってロジカルに解説する様子は、まさしく理系。

そこに感情はほとんどなく、本当に淡々と進めていくので、ホント好きです。

 

 

今回の謎は密室。

隣り合わせの二つの密室で発見された二人の死体。

殺された当人たち以外が部屋に入った形跡もない中、密室はどのように

造り上げられたのか?

事実からさかのぼって理論を構築していく様子は、帰納法での照明のような

少しでも数学に興味を持ったことがある方なら、楽しんでいただけると思います。

 

 

まだまだ本作シリーズはたくさんあるので、折を見て読んでいきたいと思います。

 

 

 

 


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