こんばんは、ジニーです。
1ヶ月開いてしまいました。
すでに数か月前のことになるASKAの復活コンサート、
「ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-」の感想を
更新していきましょう。
「月が近づけば少しはましだろう」は、本当に圧巻でした。
バンドスタイルでも、オーケストラでも、そのスケールは壮大です。
しかし、今回改めてオーケストラの演奏で聴くと、その音の波に
ググっと包まれていく気がします。
しかし、驚いたのは次の曲。
オーケストラであっても、聞き覚えのあるイントロ。
高揚していく胸の高鳴り、これは、これは・・・。
「YAH YAH YAH」です!!
まさかこの曲を歌うなんて。
これは全然予想していませんでした。
しかし、この曲、オーケストラで聴くと印象が変わりますね。
原曲の勇気を鼓舞するようなものに加え、音のふくよかさが加わり
体の隅々に音がしみ込んでいくような感覚に陥ります。
そして、何よりもビックリしたのが、
僕を含む観客が立ち上がり、手拍子とこぶしを突き上げた事。
オーケストラ形式のライブで、こんな景色見られるでしょうか?
この歌が持つ力がそうさせたのでしょう。
ASKA自身もこの光景には驚いたのではないでしょうか?
感想部分はオーディエンスとの掛け合い。
ASKAがCHAGEパートを歌ってた気がする・・・。
オーディエンスはそれに呼応し、ASKAパートを歌っていた気がする。
こんな風にステージも観客席も、会場全体が一体になる空間があるんですね。
やはり音楽は贅沢です。
本編最後。
澤近さんのピアノで「PRIDE」が始まりました。
今回のツアーのタイトルにもなったこの曲。
シングルになってもいないのに、根強い人気を誇り、チャゲアスの1番人気の曲として
もうずっと君臨し続けています。
正直、この曲は別格。
こんな歌誰にも作れないですよ。
そのくらい完成されていて、心をつかんで離さない。
今回のツアー、僕が参加した大阪でも風邪をひいてしまっているさ中でした。
コンサート出だしは、明らかに本来の声の調子ではないことが分かりました。
少し不安を感じつつ、ここまで歌い継いできたステージでしたが、
そういった負の要素をすべて呑み込み持っていこうとする、絶対的な力が
この歌には込められていたように感じます。
「心の鍵を壊されても 失くせないものがある」
ASKAにとって歌うことがPRIDEでした。
そして、それは今後も変わりません。
今回のコンサートで歌う姿を見て、改めてその決意表明を感じました。
僕らファンはそれを全身で受け止めることが役割です。
ASKAがそうであるように、僕らにもPRIDEがある。
愛してきたこと、愛し続けること。
ここに集まったファンは、その覚悟を新たにしたのではないでしょうか?
愛に愛で感じた本編。
「YAH YAH YAH」を歌ったからにはこの歌も歌わないとね、ということで
アンコール一発目は「SAY YES」。
僕自身、チャゲアスを認識することになった大事な曲。
コンサートでも何度も聴いてきた曲です。
原曲のドラマチックな印象からは少し落ち着いた雰囲気になっていて
今日の日のためのよそ行きな装いでいたように感じます。
聞きなれた歌も、オーケストラでグッと腑に気が変わるので
やはり音楽の幅の広さと可能性を感じずにいられません。
最後は、いまのASKAにとって、一番伝えたいことでありテーマにもなっているであろう
「今がいちばんいい」。
これもオーケストラでやるんですか!!?
なんでもやってみちゃうところが凄いですね。
しかし、この歌を歌っているときのASKAが本当に生き生きしてる!
よく「過去は変えられない」と話の折に耳にすることがあります。
ASKAにとっても、消したくても消せない、決していけない。
忘れたくても忘れられない、忘れてはいけない過去があります。
しかし、人間は過去に生きているわけではありません。
今を過ごし、未来に生きているのです。
だからどんな時も、「今がいちばんいい」と言い続けることが必要なのだと思います。
言い続けることで、常に今がいちばんいいわけですから、ずっと記録更新ですよね。
でも、本当に根拠なんてなくてもいいから、こういう言い切りって大事なんだと思います。
口にすることって、実現するんです。
今がいちばんいいっていっていれば、そう思えてくるのです。
山だって谷だってある人生、想いふける瞬間もあるでしょう。
それでも、今がいちばんいいんです。
そう思えば、生きていける。
次の一歩を踏み出せる。
最後にこの曲を聴いて、そんな元気をもらいました。
そして、最高の笑顔で、見送ることができました。
名古屋から、はるばる大阪まで見に行った甲斐がありました。
遠いからって敬遠していたら、激しい後悔をしていたことでしょう。
というわけで、想いもしない形でASKAがステージに帰ってきました。
おのずと次はバンドスタイルのライブに期待が集まるわけです。
きっとASKAもそうだったのでしょう。
あの「待たせたねー」は、きっと本当のホームで言いたいはずなんだ。
この数か月後、その待っていた言葉に出会えるのですが、それはまた別の機会に。
7回の連載になりましたが、今回のコンサートの楽しさが少しでも伝われば
嬉しい限りです。
そして、またとない機会を与えてくださった、Billboardに感謝です。
ASKAの周りのスタッフにも感謝です。
この日を共に過ごせた、Fellows、Chappy、TUGの皆様にも感謝です。