楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

ちょっと寄り道 イスラエルの地上戦について

2009-01-08 09:26:04 | Weblog
 イスラエルがガザでの地上戦に突入してから早数日、新しい情報が伝わってこない、 今までの情報はイスラエル側の情報でありハマスの兵士を数百人殺害したという話である。殺害した人の中になんの罪も無い子供を含めた民間人が犠牲になっていることも確かなことである。

 ただ昨日の新聞ではイスラエル側からの報道しかできないというニューアンスが書かれてあったが。パレスチナ側からの戦況報道は我々には伝わってこない。

 このことから日本での戦中時に大本営発表なるラジオ放送で国民を欺いていたことを我々の戦中派は覚えている。そこからイスラエル兵の犠牲者の本来の数字は発表されていないのではないかと疑いの目がある。

 地上戦は残酷なものである、お互いが相手を殺すか相手に殺されるかの戦いになる。それは兵の1対1の戦いとなる。地理を知り抜いていたほうが有利になることは確かではないか。イスラエルではこの戦いが長引くということを最初から言っている。なぜ長引くのか、なぜハマスを壊滅することができないのか、その情報は我々には伝わってこない。

 話が変わるが昨年の3月に私は家族でベトナム旅行をしてきた。観光が目的であったが、その中に組み込まれていたベトナムと米国の戦いの場である戦場見学があった。そこで目を引いたのがアメリカが空爆を繰り返しても最終的には地上戦にもって行かなくてはならないこと。つまりベトナム側から地上戦にアメリカ側を引っ張り込んだという作戦のようだ。その結果アメリカ側の兵の戦意が喪失し結果としてアメリカ側の敗北に終わってしまった。

 ここで言えることは空爆・海からの艦砲射撃をいくら繰り返しても相手を殲滅させることはできないと言うことになる。最後は兵の損失を考慮に入れてでも地上戦をおこなわなくてはならないということになる。これが長期戦を覚悟しているとしたら、それほど国が大きくないイスラエルにとっては最後まで持ちこたえることができるのだろうか。早いうちに自国の兵士の損失にならないうちに停戦に持ち込みたいのではないだろうか。ハマスは停戦の条件になるロケット攻撃を続行するという。現在の段階では第三国が調停に入っても停戦になるのかどうか。これからイスラエルの弱音が見得てくるのではないだろうか。

 ベトナム旅行でかつての戦場を見学した模様は明日にでも書き込みます。地上戦の残酷さ。アメリカ兵が戦意をなくした理由。国に帰国してからもトラウマにおびえている理由をまたの機会に書き込みます。