楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

オバマ大統領の支持率は今後如何に

2009-01-26 11:15:07 | Weblog
 金曜日のブログに書き込みを入れたがタイトルは入ったが、コメントは何回やっても入らなかった。またその前の日にも一つの記事を入れたにも関わらず同じものが三本、同じ時間で入っていた。今回これがうまく入るか疑問だが送ってみたい。

 アメリカ大統領演説全文を読んでというタイトルで以下の文章に書いた。だが金曜日朝日放送のテレビ、報道ステーションでオバマ大統領のイスラエルに対しての演説の中で、これまでアメリカがイスラエルにとってきた役割を継続していく。それは今までの政権と同じようにイスラエルを守り抜くと言う発言だった。この演説を聴いたアラブ系の人たちはオバマ支持から遠ざかってしまうだろう。これではイスラエルとアラブ諸国との溝はいつまで経っても埋めることはできないだろう。

 イスラエルがその領土を守りきるとしたなら武力ではなくパレスチナ人の合意をなんとしても取る努力をすべきだと考える。振り返ってみても西側の武力を背景とした強制力でイスラエルの領土とした、この事実は歴然としてアラブ人の心の中に残っていく。
 
 そして以下の文章はブログに載らなかった文章の部分である。

 ニュース番組で見たが原稿も読まずソラであれだけの演説ができた才能には驚かされた。日本の政治家には残念ながら十分の一の才能もないと感じた次第だ。
 やはり国全体から選ばれる大統領制と派閥の論理から選ばれる日本国首相との差が歴然としていると感じた。

 そして新大統領に期待されている一番の事柄はいかにして現在の金融危機を乗り切るかと言う一言に尽きると言える。金融危機を克服しさえすれば失業者の減少になり、そこから目に見える現象として株価の値上がりから世界経済にも波及していく。そこに強いアメリカを世界に印象できるはずだ。

 だが現在の状況から判断すると、今までのローン付け社会の反動として高額商品(住宅・自動車)のローンが組めないと言う現象が起きている。オバマ新大統領が多額の公的資金を銀行につぎ込み、銀行に貸し出しを促したとしても、その川下ではリストラによる失業者が日々増えているのが現状だ。これでは銀行が貸付をおこなったとしても失業による支払不能、金融機関の不良債権の上積みになるだけだと言える。

 まずなんとしても失業者増を食い止めること、それが最大の課題になるはずだが、果たしてうまくいくのだろうか。雇用不安がある限り人々はリストラを恐れより財布を占めてしまう。



 私の持論は経済とは貨幣を介した人と人の労働の交換からの出発であり、商品価格はその労働から算出される。その交換比率は自然と、一対一の比率になるはずである。もしよろしければ拙著『新・貨幣論』「悠久の貨幣の謎に挑む」を読んでいただければその辺のことは理解できるのではないかと思う。

 世界各国で採っている今回の公的資金注入は私の持論からすればありえないことになる。現在のオバマ大統領が公的資金を注入してもザルから水がこぼれるようになんの効果も現れてはいない。ただそこから新聞報道によって見えることは欲の張った人間の現実の危機よりも既得権益を守ろうとする姿でしかない。