前回からの続き
人間としての知恵は人類がこの地球上に増加するにしたがい、この自分たちが住んでいる地上は何なのかを解明しようと努力してきた。最初期はそれを宗教的に解釈しようとした。現在でも一部の人たちはこの地上を神が創造したものとして進化論さえ受け付けないグループもある。それは人間の「死」に深く結びついているようだ。自己の存在をこの地上だけでなく未来永劫に存在している。そしてそうなって欲しいという願望のもと、己を信仰に打ち込んでいく。そこにはそうなって欲しいという自己暗示と集団暗示の下に行動している。
その一方で私のように懐疑的な人々も増えているのが現在21世紀初頭のあり方かもしれない。全生物の上部に君臨し、他の生命あるものを捕食し、毎日鶏を何羽殺し、豚を何頭殺し、牛の命を奪い、そして人間だけが万物の霊長だと言わんばかりに、それらを食している。宗教を信じている人さえその殺生を黙殺している。それは人間が生きていくため仕方がない行為であるが、そこには自分自身が生きるために他の生命を奪い取ろうという意識も消えているように思えてならない。そしてその延長線上にあるのが人間同士の殺し合い、戦争なのかもしれない。
人類の道具の中で一番進歩したのが殺戮の道具ではないだろうか。最初は手で投げるヤリで始まり、やがて飛び道具としての弓に変わっていった。その次には火薬を使った銃に変わり格段に殺傷力が向上した。そして最終的には人類を全滅させるだけの力を持った武器として、原子の力を利用した武器に変わった。その次にはそれを遠くまで無人で飛ばすミサイルに変わり、やがて宇宙を理解しようとするロケットに変わり、宇宙への夢が膨らんでいった。
そして別の面ではあらゆる探究心が新しいものをどんどんと創り出していく。つい最近までラジオの世界だったものが白黒テレビへと変わり、次にはそれがカラー化されやがて真空管テレビが液晶へと変わっていった。
固定電話が携帯へと進み今はスマートホンが全盛期を迎える。そこには新しい物を創造しようとする人々の知恵が結集される。
そして科学は資源獲得競争の中でより地球の最深部へと向かう。まだ手付かずといってもいい深海へと手を伸ばしていった。そこには大量の資源が隠されている、飽くことのない探究心そこに国家、企業を巻き込んで資金が注ぎ込まれ、組織が動いていく。
片や医学に於いては遺伝子の究明、新しい医療競争へと激化していく、それはある意味企業にとって莫大な利益を生むものとして捉え、現在では特許獲得戦争に発展していく。IPS細胞、倫理感の問題を孕んだPS細胞の研究が日々のニュースにならない日はないくらいだ。
なぜ私が上記に書いた、このような人間の進歩を列挙したのかと言うと、一つだけ進歩進展を見ないものがあるということを書きたいがために列挙したことになる。その解明されないものとは。人間を考える上で本来なら最初に考えなくてはならなかったという思いがあるからにほかならない。
人間の知恵がここまで自分たちの周りにあるものを解明しようと頭を働かせてきた、それにもかかわらず最も大事なものを解明しようとしなかった理由は何なのであろうか。そこには解明されてはまずいという一部の人間の知恵、欲望、人間を人間が支配するという願望が見えないように隠されてきたとしか言いようがない。これから私が書いていくことに眉を曇らせ、そんなものは無視してしまえという人もいることは確かだ。
次回にも続く
人間としての知恵は人類がこの地球上に増加するにしたがい、この自分たちが住んでいる地上は何なのかを解明しようと努力してきた。最初期はそれを宗教的に解釈しようとした。現在でも一部の人たちはこの地上を神が創造したものとして進化論さえ受け付けないグループもある。それは人間の「死」に深く結びついているようだ。自己の存在をこの地上だけでなく未来永劫に存在している。そしてそうなって欲しいという願望のもと、己を信仰に打ち込んでいく。そこにはそうなって欲しいという自己暗示と集団暗示の下に行動している。
その一方で私のように懐疑的な人々も増えているのが現在21世紀初頭のあり方かもしれない。全生物の上部に君臨し、他の生命あるものを捕食し、毎日鶏を何羽殺し、豚を何頭殺し、牛の命を奪い、そして人間だけが万物の霊長だと言わんばかりに、それらを食している。宗教を信じている人さえその殺生を黙殺している。それは人間が生きていくため仕方がない行為であるが、そこには自分自身が生きるために他の生命を奪い取ろうという意識も消えているように思えてならない。そしてその延長線上にあるのが人間同士の殺し合い、戦争なのかもしれない。
人類の道具の中で一番進歩したのが殺戮の道具ではないだろうか。最初は手で投げるヤリで始まり、やがて飛び道具としての弓に変わっていった。その次には火薬を使った銃に変わり格段に殺傷力が向上した。そして最終的には人類を全滅させるだけの力を持った武器として、原子の力を利用した武器に変わった。その次にはそれを遠くまで無人で飛ばすミサイルに変わり、やがて宇宙を理解しようとするロケットに変わり、宇宙への夢が膨らんでいった。
そして別の面ではあらゆる探究心が新しいものをどんどんと創り出していく。つい最近までラジオの世界だったものが白黒テレビへと変わり、次にはそれがカラー化されやがて真空管テレビが液晶へと変わっていった。
固定電話が携帯へと進み今はスマートホンが全盛期を迎える。そこには新しい物を創造しようとする人々の知恵が結集される。
そして科学は資源獲得競争の中でより地球の最深部へと向かう。まだ手付かずといってもいい深海へと手を伸ばしていった。そこには大量の資源が隠されている、飽くことのない探究心そこに国家、企業を巻き込んで資金が注ぎ込まれ、組織が動いていく。
片や医学に於いては遺伝子の究明、新しい医療競争へと激化していく、それはある意味企業にとって莫大な利益を生むものとして捉え、現在では特許獲得戦争に発展していく。IPS細胞、倫理感の問題を孕んだPS細胞の研究が日々のニュースにならない日はないくらいだ。
なぜ私が上記に書いた、このような人間の進歩を列挙したのかと言うと、一つだけ進歩進展を見ないものがあるということを書きたいがために列挙したことになる。その解明されないものとは。人間を考える上で本来なら最初に考えなくてはならなかったという思いがあるからにほかならない。
人間の知恵がここまで自分たちの周りにあるものを解明しようと頭を働かせてきた、それにもかかわらず最も大事なものを解明しようとしなかった理由は何なのであろうか。そこには解明されてはまずいという一部の人間の知恵、欲望、人間を人間が支配するという願望が見えないように隠されてきたとしか言いようがない。これから私が書いていくことに眉を曇らせ、そんなものは無視してしまえという人もいることは確かだ。
次回にも続く