経済が活性化すれば若年層を含んだ失業者を減少させることができると考えているのだろうか、そして未来には失業者を減少させる方策があるというのだろうか、それとも一時的には減らすことができても失業者の増大を止めることができないと考えるのだろうか。
なぜ失業者の増加を食い止めることができないのか。現状において世界中の政治家がこの問題に回答を出すことができないでいる。真正面から取り組もうとする政治家もいないという現状では一時的に減少させたとしてもやがては増加の道をたどっていくことになる。なぜなのか?
その原因は、私が考えるには貨幣の使われ方に問題があるといえる。何回も書いていることだが、貨幣が持つ交換機能と、保存機能に問題があるということになる。
現在の、いや今までの貨幣の使われ方を見たとき、貨幣の発生時から現在社会まで置き去りにされてきたこと。それは他者はどうでもいいという自個本位の考えである欲望そのもので貨幣を取り扱ってきたことにある。そして貨幣の力は反対者を消し去る権力にもなる。カネさえあればなんでもできるという考えを生み出してきたものといえる。
上記書いたことから貨幣が持つ悪しき機能を取り去ることができないできたのが現在の状況だといえる。
では悪しき機能とは何なのか?それは何度もいうようであるが、貨幣が持つ交換機能と保存機能の分離ということになる。
現在の貨幣の扱われ方を見てみると、交換から外れた貨幣は一時的な保存機能に逃避させられたのち、それは次なる貨幣を増やすチャンスを待って一時的に待避していることになる。そしてそのチャンスが訪れればリターンを求めて、外国の貨幣を買う動きともなり、リターンさえあれば原油・穀物・金(キン)にも出動を狙っていくことになる。
ここでそれらを止める方法とは何なのかということになる。交換機能と保存機能が連動していることに問題があると考える。それは銀行に預けた貨幣が、即、引き出せることに問題があると考える。
そこで考えるのは銀行にカネを預金するのではなく、交換から外れたカネ(余裕資金)
を国債と同様の証券として渡す。その証券は国債と同様な扱いを受ける。つまり銀行に持っていっても即カネを引き出すことができない。市場を通してしか現在流通する貨幣と交換することしかできない。
当然のこと国債は廃止され、それに替わるものとして預けられた預金、証券化された預金が国債にとって替わることになる。最初に預けるときには何年かは金利が付かない、長期になったとき初めて金利が付くようなものにする。なぜそのようにするのかということでは、貨幣の役割を交換に重点を置いたものとして考えること、そのようにすることによってカネがカネを生むということにストップがかけられるのではないかと考える。
以前にも書いたが、『どうしても通過しなくてはならないものシルビオゲゼル』
という文章の中で減価する貨幣を取り上げたが、交換機能に変化を加えたとしても、価値の変動しないもの(例えば金、穀物、原油等)に替わられることになったのでは、かえってインフレに拍車をかけることになる。そこから交換機能に手を加えるのではなく、保存機能を制限させていくことが大事なことであるといえる。
社会の中でこれらのことを白紙になった状態で考えるとしたら、どこにどのような問題が発生するのかということになる。つまり預金を証券化するとどのような不具合が発生するのかということであり、小額預金に対しては今までどおり銀行が預かる、ある金額を超えたときは証券として渡す。ここでは貨幣を何度も引用するようであるが「A・Eの関係」で考えていくことから導いたものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/60/c0/13caf6ff61f3cb285cc792ff74886acb_s.jpg)
ベトナム旅行での思い出写真
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます