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楢篠賢司の『人間とは』

人間とは何かを研究しています。現在は経済学を自分のものにしたいと目下勉強中です。

格差。貧富と国債との関わり

2012-10-07 06:39:14 | Weblog

〉〉いや失業者だけではなく日頃格差で苦しんでいる者も同じくデモに参加し、やがては制御が効かなくなる。その責任はデモ参加者にあるのではなく格差を作り出している者への攻撃と変化していく。

 前の文章でこのように書いたが、なぜ責任が格差を作り出している者へと向かうのかという説明を少ししよう。後で書きますが格差つまり貧富の差、それは国債と重要な関わりを持っているということになる。

 ここではその前に格差の「貧」にあたる人と「富」にあたる人、どちらが現在のやがてくるであろう金融恐慌の原因を作っているのかということになる。もし金融恐慌・経済の崩壊。それはできれば人間の知恵で何とか逃れるものなら逃れたいと「富」の人たちも入れて多くの人が考えるのではないだろうか。そしてその原因が解明されたなら手を打てるだろうか。しかし私が考える限り手を打つことはできないだろう。それは恐慌の原因となるものが「富」の側にあるからである。

 前に書いたが「AEの関係」の中で貨幣とは交換機能を最大限に利用していけば経済の破綻はありえない。交換機能から抜け出した貨幣(お金)つまり保存機能が使われた貨幣はそれ以降の交換を阻害してしまう。その阻害された状態から抜け出そうと考えられたのが国債発行ということになる。それは本質に迫れば一部の人間の私欲から作り出されたものであり、その結果現在の世界的な国債残高の積み上がりとなっている。
 
 貨幣を利用してより多くの富を蓄えたいという私欲から発生し、築き上げた富をどのようなことがあっても投げ出すことはしないであろう。

 つまり金融恐慌・経済破綻はどのようにしても逃れられないということになってしまう。そこで現在「富」の側が考えている処置としてさらに国債を発行し自らが持っている富を温存して行こうということになる。だがそこには危機を先延ばししているだけでしかない。やがて人々が言うようにある時点で今まで発行した国債が売られ、紙切れ同然になる時代がくることになる。その時金融機関が大量に抱えている国債からの損失となってしまう。

 今なら世界的経済が落ち込みながらも何とか動いている状態の時、有識者の知恵を集めてこの難局を乗り越えることができないものか。いや私欲はそれを見過ごしてしまうだろう。

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