オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

リンダがリタイヤ

2024年11月02日 16時50分09秒 | 日記

以前、このブログでドラゴンボート友達で、ここ2か月くらいスペインとフランスに跨るカミノ古道を歩いたリンダをご紹介したのですが、そのリンダが看護師の仕事をリタイヤすることにしたそうです。

今朝、ドラゴンボートの練習に来て、「私、リタイヤすることにしたわ。」と嬉しそうに皆に言っていました。彼女は60歳で、旦那さんはまだ仕事をしています。老後の資金は十分と判断しての決断だったと思います。

オーストラリアでは定年は決まっていなくて、いつリタイヤするかは個人が決められます。ただ、殆どの人は出来れば早くリタイヤしたいけれど、老後の資金が十分ではないので、いつまでもズルズルと仕事をしている人が多いです。オーストラリアの国勢調査によると、65歳がリタイヤの平均年齢だそうです。

 

さて、昨日リタイヤしたリンダはドラゴンボートとハイキングの他に、サイクリングの趣味もあって、今月末には9日間のサイクリング旅行に参加するほど、アウトドアが大好きです。

仕事は看護師で、ストレスがかなりあった様ですから、ストレスの溜まる仕事から解放された事が良かったそうです。それに、これからは自由な時間が沢山ありますから、アウトドア活動がいつでも好きなだけ出来ます。

「お小遣い稼ぎ程度に週に1度くらいアルバイトをしたら、生活のリズムが出来て、良いと思うよ。」とリタイヤ経験者の僕がアドバイスをしたら、彼女はもう看護師の仕事はしたくないそう。今後、もしアルバイトをするなら何か他の仕事がしたい、と言っていました。

リンダは今、スペインのカミノ古道巡礼の徒歩旅行から戻って5日程で時差ボケもあって、軽い鬱状態だそうです。というのは、スペインでの徒歩旅行中は、重い荷物を担いで毎日20キロも歩いたので、体力的には限界まで酷使し、毎日道端で色々な人と出会いがあってとても刺激的だったようです。しかし、徒歩旅行が終わって家に帰って来ると、メルボルンの生活はとても退屈に感じるのだと思います。

僕も20代の若かった頃は、「世界を旅して世界中に友達を作るのが夢」と思っていた時期がありました。ただ、そんな生活を始めると、帰ってきても以前の生活は詰まらなく感じてしまい、元の生活には戻れなくなると思っていました。世界中の至る所で、安宿に泊まりながら国から国へ何十か国も旅をしている人がいますが、、、多分、元の生活には戻れなくなっているのでしょう。薬物中毒者のように、刺激が欲しくなって、度に出掛ける生活が止められないのだと思います。

僕が20代の頃に世界旅行に出掛けなかったのは、お金が掛かりそうだったからです。家にいればそれ程お金は要りませんが、旅行をすれば、宿に泊ったり、交通機関を使ったり、外食をしたりしますから、、、お金を節約することはほぼ不可能です。そんな生活をしていては、貯金がなくなっていくばかりで、家も買えず、結婚相手も見つからず、家族も養えず、安定した生活は出来ません。

僕も折角リタイヤしたのだから、、、行こうと思えば世界旅行にも出られますから、、、日本以外のどこかへ旅行するかもしれません。ただ、、、ヨーロッパや北米は物価が高いし、、、インドや東南アジアや南アメリカは水や衛生状態が不安だし、、、アフリカや中東は暑そうだし、、、中国やロシアなどの独裁国家は理由なく拉致されそうですし、、、行けそうな国は日本くらいしかありません。日本なら実家へ毎年行っていますから、特に刺激はありません。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。


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