今朝は、いつもの様に朝食の後で散歩。帰ってきてオーストラリアの株取引サイトを見てみたら、指値注文しておいた株が自動的に売れていました。実は数日前にも成り行き注文で売って、売却利益が出ていました。去年の後半から僕の保有株式が全体的に値下がりしていて、ペーパーロスの状態が続いており、手も足も出せない状態が続いていたのですが、ここ数日で、やっと売却益を出しました。
一週間程前に書きましたが、株売買の経験は10年程しかありませんので、偉そうなことは言えませんが、今年初めての売買益が出たことで、少し自信がついたので、今日は皆さんにお話しできると思います。
皆さんの中で、株の売買をしている方は少ないのではいかと思います。日本では、株はギャンブルと思っている方が多いと思います。株で大損した人の話を聞けば、株は怖いと思うのは仕方がないと思います。株はどちらかと言えば消費者金融のようなもので、普通の人は絶対に手を出してはいけない怖い物ですよねえ?
僕も株を始めた頃は、恐怖そのものでした。株価は毎日、上がったり、下がったりし、大会社の株価でも1日で2、3パーセント動くのは普通です。つまり、今朝、あなたが100万円でA社の株を買ったとすると、今日の終値は98万円になり、明日は95万円になり、一週間後には90万円になっているかも知れず、一週間で10万円のロスになっているかも知れません。
10万円の損失なんて、考えられますか?もしあなたが泥棒に10万円取られたら今晩のテレビのニュースになる額ですよ。10万円の貯金をする為に、あなたは一か月か2か月、朝早く起きて、汗水垂らして上司の怖い顔にも我慢して働かなければ貯まらない金額ですよね。
10万円あれば、家族で他県の温泉地へ泊りがけの旅行が出来て、美味しいお刺身や天ぷらやしゃぶしゃぶが食べられるのではないでしょうか。そんな大金をドブに捨てるようなこと、家族の為にも絶対に出来ませんよねえ?
お金は銀行に預けた方が安心安全なことは間違いないです。株はリスク、つまり危険なものですよ。不確実なこの世の中、あなたは出来るだけリスクを取りたくない気持ちは分かります。ただ、残念なことに、、、銀行に貯金しておいてもお金は増えません。100万円をみずほ銀行の普通預金口座に預けると、税引き前の利息はたったの百円だとか、この百円から税金を引かれると50円しか残らないかもしれません。
「いや、ヒロシさん、それでもタンス貯金よりは利息がある分、いいんじゃないの?それに銀行に預けるなら泥棒に取られる心配もないし、火事で燃えてしまうこともない。だから、銀行に貯金するのが一番安全に決まっているわ。」と思われたあなた。
でも、こう考えた皆さんは、大切なことをお忘れです。それは、今日の100万円は、来年の今頃は97万円しか価値がないのです。というのは今年の日本のインフレ率は3%ほどだそうですから、、、。皆さんニュースでご存じの様に、今年は色々な会社が次々に商品の値上げを発表していて、様々な物が値上がりしていますよね。しかもウクライナ戦争のあおりを受けて、ガソリンや電気、ガス料金の値上がりを含めると生活費の5パーセントか10パーセント近い値上がりになるかも知れません。
仮にインフレ率3パーセントがこのまま続くと仮定すると、今日の1万円で買える商品は、来年のこの日、同じものを買おうとすれば、1万300円かかるかもしれません。つまり、現在の一万円は来年の今頃は9700円ぐらいの価値しかなく、再来年には9409円の価値になり、3年後には9120円、5年後には8590円、10年後には7374円になります。
つまり、今あなたが銀行に1000万円あるとすると、10年後には737万円の価値になってしまい、20年後には544万円の価値になり、30年後にはたったの401万円の価値しかなくなるのです。
つまり、今、あなたが銀行に預けている1000万は30年後にはインフレ(物の値上がり)という合法的な泥棒に600万円も取られてしまうのです。
つまり、これからはインフレの時代で、貯金を長くすればするほど、お金の価値が少しづつ確実に無くなっていくのです。泥棒がお金を取りに来る代わりに、インフレ(物の値上がり)があなたのお金を取りにくるのです!
あなたは会社で上司の叱責に耐え、夜遅くまで残業をし、頑張って大切に貯めたお金、老後に使おうと思っていたお金の半分以上を、インフレに取られたいですか?
だれだって嫌ですよねえ?
でも、お金を取られない方法があるのです。それは銀行のお金をインフレ取られてしまう前に、何かインフレ率と同じかそれ以上に値上がりするものに交換しておけば良いのです。
インフレより値上がりするものとは、、、オーストラリアでは、不動産か、株かしかありません。日本では株だけでしょう。日本の不動産は都心の一等地を除いては値下がりしていきます。人口減少社会ですので。
勿論、オーストラリアで不動産を買っても建物が火事で焼失してしまうかも知れません(土地は残りますが、)。そして、株価は下がるだけでなく、その会社が倒産したら、紙切れになってしまいますからリスクがあるのですが。
私事で恐縮なのですが、、、実は10年ほど前、住宅ローンを払い終わってから一生懸命に節約して、銀行に貯金しておいた300万円ほどを使って、小さなリチウム鉱山会社の株を買ったのです。が、、、買ったタイミングが最悪で、それまで勢いよく値上がりしていたのに、その頃の最高値で買ってしまったようで、、、買った瞬間から秒で値下がりを始め、パソコンの前で阿鼻叫喚の世界が始まったのです。結局、初日に約35万円のペーパーロスを出してしまいました。2日目は上がるだろうと、神様、仏様に祈る気持ちで朝からパソコンの画面を睨んでいましたが、その日もまた虚しく株価は下がり続けて、2日目の終わりにも更に35万円程のペーパーロスを出してしまいました。
もうこれ以上の損失は出したくないと思い3日目にかけました。株価の動向が心配で、夜もあまり寝られなかったのを覚えています。そして、3日目も朝からパソコンの前で祈る気持ちで画面を見ていましたが、株価は下がるばかりで、、、「もうこれ以上、我慢できない。これ以上の損失は許されない。売ってしまおう。今売れば、少なくともこれ以上の損害は止めることが出来るではないか。株を売って楽になろう。こんな生活は精神衛生上良くない。」と考え、三日で出た約100万円のペーパーロスを現実の損失にしてしまいました。ただ、もう一週間売るのを待てば、株価は買った値段まで戻ったのですが、、、株価がどうなるかなど、誰にも分からないので、どうすることもできませんでした。
それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。