風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「愛知県立芸術大学の開校50周年記念展『日本画歴代指導者の作品展』へ

愛知県立芸術大学(愛知芸大)が開校50周年を記念して、学校近くの名都美術館(愛知県長久手市)で開催している特別展「日本画専攻の半世紀~歴代指導者 珠玉の作品でたどる」を見てきました。
院展で東京芸大と肩を並べるまでになった、愛知芸大の日本画を率いてきた指導者たちの素晴らしい作品が並んでいます。3月12日(日)まで。

1966年の学校創立と同時に、片岡球子氏が61歳で美術学部の日本画主任教授となり、以後30年間にわたって後進を指導。とりわけ摸写研究に力を入れ、法隆寺金堂壁画模写展示館や文化財保存修復研究所の開設など、日本絵画の文化財保護にも多大な役割を担っています。

展示されているのは片岡氏はじめ日本美術院理事長の田渕俊夫氏、愛知芸大学長の松村公嗣氏ら18人の計36点。その中の1点、田渕氏が愛知芸大で教鞭をとっていた時代に居を構えた名古屋市近郊の長久手村(現在は長久手市)で、枯れ草を焼く風景を描いた「すぐろ野」という1976年制作の大作に引き付けられました。

当時、名古屋東部のこの一帯はベッドタウンとして急速に開発が進み、のどかな田園風景が次々に姿を消していくのを僕も目にしてきたものです。でも、縁のなかった絵はもちろん、写真にも残していません。記録としても貴重な作品を前に、己の来し方を反省しつつ見とれました。

名都美術館へは、地下鉄藤が丘駅から東部丘陵線リニモ杁ケ池公園駅下車、徒歩5分が便利です。

 

  


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アート・文化」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事